反goru-goru活動、ご苦労様です
先日、胡蝶蘭の事で社員の一人と話しをしていた。
以前、胡蝶蘭を何度も持って帰っては枯らし、持って帰っては枯らしていた例の社員である。
今ではちゃんと世話が出来ているようだが(本人が言っているだけだが)、最初のうちはどうなる事かと思った。
それはさておき、その社員に胡蝶蘭が芽を出した事を伝えると、
「え~、どれどれ?あ!ほんとだー、出てるねー」
などと、ワイワイと鉢を見ながら話しをしていた。
話し終えて席に戻るとおばちゃんがすかさずその社員のところへ駆け寄り
「ね!○○さん!○○さんが持って帰ったやつ、芽出たの?!」
などと、本来興味がないはずなのに一生懸命尋ねているのが聞こえてきた。
「あーめずらし~」と思いつつ仕事の続きに取り掛かっていると
「アタシんちの、芽出たんだよ!すごいでしょ!ね!ね!すごいでしょ!」
と、ひと際デカイ声で喚いている。
「へぇ~、おばちゃんが持って帰ったやつ、芽が出たのか」と、それを聞いて思っていた。
持って帰って以来、まったく胡蝶蘭の話を自分からは持ち出さなかったので、もうすっかり枯らしてしまったのかと思っていたのだ。
おばちゃんはテンションMAXで続ける。
「何にもしてなくて、水やってただけなんだよ?!それもさー、たまに乾いたな~と思ったらやってただけ!なのにさー、ちゃんと芽出てきたんだよ!ねぇ、すごいと思わない?!ね!ね!水だけだよ?!たまにだよ?!すごいでしょ!ね!ね!」
などと何度も”たまに水だけ”をやたら強調して大声で叫んでいた。
えーっと。
この場合、一体何がすごいんだろー。
すっかり放置された飢餓状態の過酷な環境でも、ちゃんと芽を出した胡蝶蘭がスゴイという話にしか聞こえんのだが…
だが、どうもおばちゃんの話し方には「アタシってすごいでしょ!」というニュアンスが含まれているんだよなぁ。
まぁ、これは明らかに私へのディスりである事は間違いない。
以前からおばちゃんは私がせっせと胡蝶蘭の世話をしているのを横目で見て小馬鹿にしていたのだ。
「そんなに必死でやらなくてもいいじゃん!バッカみたい!」
「適当に水やってれば勝手に育つのに、バカじゃない?」
「ウチのパキラなんてたまに水やるだけだけど、すっごく大きくなったんだから!天井についてるんだから!」
「世話しすぎるから枯れるんじゃん、アホらしー」
「へぇ~、咲いたんだー、じゃあたまたま置き場所が良かったんだねー、たまたまねー」
などなど、まぁ数々の暴言を散々受けてきたのだ。
まあね、おばちゃんのセリフにいちいち反論しようと思えば出来るんだけど、なるべくく接触を控えている身とすれば「あ、そうね、うんうん」
と聞き流してたんだよね。
つかさー、おばちゃんはなんで私が胡蝶蘭の世話をするのが気に入らないんだろーな。
それは今でも謎だわ。
ちょっとだけ思い当たるフシと言えば、ある時にある社員が
「goru-goruさんがちゃんと世話してくれてるおかげで、事務所のグリーンが生き生きしてますねー」
みたいな言葉をかけてくれた事がある。
また別の社員が、咲いた胡蝶蘭を見て
「うわ、すごいじゃないですかーこれ。どうやったんですか?この花って難しいんですよね、確か」
と、こともあろうにおばちゃんに向かって尋ねていた。
どうやらその社員は、おばちゃんがせっせとグリーンの世話をしていると思っていたようだ。
おばちゃんは
「ああ、それねー。うん・・・まぁねー、すごいよね~」
と、何か含みが有る風に答えていた。
すると、尋ねた社員が
「おばちゃんが育てたんですよねー、いや、すごいっすわー」
と、再度えぐる様におばちゃんに言っていた。
おばちゃんは
「………」
と、最初は黙っていたのだが、なぜかコソコソとささやき声で周りに聞こえない様に
「goru-goruさん。…goru-goruさんが育てたの!」
と、ちょっと怒ったような口調で答えていた。
ま、ささやいていても私はおばちゃんの後ろに座っているので丸聞こえなワケだが。
その社員は気にする風でもなく、
「あ、そうなんですかー、goru-goruさんっすか、すごいっすねー」
と、普通に言って自分の席に戻って行った。
といった具合に、胡蝶蘭に気が付いた人はほぼ全員賛辞を述べてくれるわけだ。
もちろん興味が無い人の方が大半で、ほとんどがスルーなんだけどな。
で、コレの何が思い当たるフシなのかというと、要するにおばちゃんとしては「goru-goruさんが特別スゴイわけじゃない」って事を強調したいんだろうな、と思うワケ。
私が褒められたりスゴイスゴイ言われてるのが気に食わないんだろうなー。
それが証拠に、最初に登場した○○さんに向かって
「たまたま置き場所が良かったと思うんだよね、置き場所が!場所が悪かったら枯れるじゃん?なんで咲くかって言ったら置いてる場所なんだよ。世話とか関係ないと思う!」
って必死で力説していた( ̄▽ ̄;)
まぁね、普通は暑すぎず寒すぎず、適度に薄っすら日が当たる場所に置いて、やり過ぎないように適度に水やってれば咲くんだよねー。
おばちゃんは普通に健康でキレイな株を持って帰ってるわけだからな。
逆に、その恵まれた状態でなんで今頃やっと芽が出てるワケ?としか思えないっつーか。
健康な株でちゃんと水やりしてたんなら去年ちゃんと咲いてるはずだよね?
なんで2年空いてやっと今なんだよ。
こちとら病気を克服して尚且つもう2回発芽してるっつーに。
おばちゃんは「たまに水やってただけ!」と自画自賛だったわけだが、どう聞いても水やらなさすぎの肥料なさすぎだろー。
もっとちゃんと世話してたらちゃんと咲くのになぁと思えてしょうがない。
で、実は怪しいと思っているのが、そのもう一人の持って帰っては枯らしていた社員。
こちらで芽が出た話をしている時に、
「○○さんの方はどうなの?ちゃんとお世話続いてる?」
と聞いたら
「うん、うちのも芽が出て伸びてるよ~」
と言う。
「へぇー、そっちも順調なんだね。今度写真撮ってきて見せてよ」
と頼むと、「うん、わかった」と言って、数日後に全然関係ないサンセベリアとグズマニア(これも会社で株分けして持って帰ったもの)の写真を撮ってきて見せられた。
「あれ?胡蝶蘭は?」
と聞くと
「え?あ、ああー、胡蝶蘭の写真撮るの忘れてた~」
などと言っている。
このやりとり、去年も全く同じ会話をしたんだよね、実は。
去年も会社で芽が出たときに○○さんは
「うちのも芽が出た」
と言っていたのだ。
で、写真見せてと頼んだのだが一向に見せてくれず、数か月経ってからこれまた持って帰ったアンスリウムとスパティフラムの写真を見せてくれたのだ。
この時も
「胡蝶蘭は?どうなったの?」
と聞くと
「もう花が枯れたから切っちゃった。だから写真写さなかったんだー」
と言っていた。
本当はすっかり枯らしてしまってすでに無いんじゃないかなぁ。
前述のおばちゃんとの会話の時に、
「やっぱ置き場所だよ!置き場所!○○さんはどこに置いてるの?!」
とか聞かれてて
「ああ、うちは植木鉢は全部ベランダ」
と答えていた。
さすがのおばちゃんも、
「えー?!ウッソー?!ベランダに出しっぱなしなの?真冬でも?えー?枯れないの??」
と驚いていた。
まぁ私もそれを小耳に挟んでビビッたワケだが。
で、それを聞いて確信してしまった。
結局出しっぱなしにして枯らしてるな、これは。
会社の会議室に置いているドラセナとパキラでもこの冬の寒さですっかり枯れて、今やっとなんとか新芽が生えかかっているのだ。
階段の踊り場に置いているレフレクサなんて、すっかり葉っぱが散って無くなっている。
落葉樹でもないのに。
というくらい、比較的強い観葉植物でもエアコンが効いていない場所とはいえ屋内ですっかり枯れてしまったのだ。
それを、真冬の間ずっとベランダの置いておいたら、胡蝶蘭なら瞬時に凍ってるだろうな。
ところが本人は平然と
「えーっと、うん、大丈夫。元気元気」
とか言ってるんだからなぁ。
で、会社で芽を出した胡蝶蘭を覗き込んで、
「あー、こういう風に芽が出るのか~、ふう~ん、あ、そうかー、へぇ~」
と、初めて見たかのようにポロッと言っちゃってるんだよな。
え?自分の家のも芽出てるんだよね?あれ?
と思ったが黙っていた。
この会社の人って、やっぱりちょっとおかしいんじゃないかなぁ。
平気で他人を貶めたり、平然と嘘をついたり、やたら自画自賛したり、“日本人ならやらないよ”という反応が多すぎるんだよなぁ。