とらぽいんとさん
前回の「バカ男観察日記10」に登場した知人が、あたらしく猫を飼う事になったというので、見せてもらった。
そもそも、それが目的でその知人のところに行ったというのがメインどころの話である。
飼う前は、「ちゃとらがいい!絶対ちゃとらの猫を飼う!」と言っていたのだが、実際に見せてもらうと、ポイント柄に縞模様が混ざったような、「ねこあつめ」に登場する「とらぽいんとさん」だった。
ポイントというのは、所謂シャム猫柄である。
鼻先、耳、足先、尻尾が濃い色になっているアレである。
それに、トラネコが混ざっているので「とらぽいんと」というわけだ。
聞くと、今だいたい3ヶ月くらいだという。
目はキレイな水色をしていた。
これはおそらくシャムの遺伝が出ているのだと思う。
昔、家で飼っていたシャム猫はどれもキレイな水色の目をしていた。
「うわ~、カワイイねぇ~。目もきれいな青だねー」
とその知人に言うと、
「あ、今はねー。でも、だんだんグレーになっていくと思う」
と言う。
「前に見たとき、なんとなくグレーっぽい時があったんだよね。猫ってさ、成長するとどんどん模様とか色とかが変わるから、その子もドンドン変わると思う。目の色も変わっていくんだよ、知らないの?」
と言う。
「へぇ~、そんなもんなの。じゃあどういう風に変わっていくのか楽しみだね」
とは言っておいたものの、猫は小さい時はどれもブルーグレーの目をしているのだ。
成長するにつれて、本来の色に変わっていく。
従って、この見せてもらった子猫はもう3ヶ月であるというし、既に本来の色が出ていると思われる。
「あんなにキレイに水色が出ているのに今後も変わるなんてないだろー、毛色が変わるならまだしもなぁ、前に見た時はグレーだった?それが子供の時の色なんだよ!」
と心の中で思ったのだが、この知人は「バカ男」の話でもわかる通り、絶対に自分の意見を曲げない。
最初に「ちゃとらがいい!」と言っていたのも、”ちゃとらの猫は物凄くおとなしくて人懐っこくて、抱っこされるの大好きだから”という自分の思い込みからそう言っていたようだ。
「私の知ってるちゃとら猫は人懐っこいけど活発に走り回ってて、抱っこされるの嫌がるよ」
と言ったのだが、
「あ~、まぁそういう例外もあるかもね」
で終わりである。
まぁ人の意見は聞かない。
私もいちいち説明するのは面倒だし、実は私も猫には相当詳しいんだよという事は大々的には言っていなかったので、親切で教えてくれている面もあるだろうし、という事で言い返さずに黙っていた。
「おとなしくて抱っこ出来る子がいいの?」
と聞くと、
「そう!誰が来ても逃げないで抱っこされるような優しい子がいいの!だからちゃとらが欲しいんだよね~」
と言うので、
「じゃあ、抱っこ猫目的で改良されてる”ラグドール”にしたらいいんじゃない?」
と言ったのだが、「??????」という表情をしていた。
聞いた後で”ラグドール”の事を調べているならまだしも、自分の知識が全てと思っている人はやらないよね、そういう事は。
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