goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

「着任のご挨拶」は私に

週初め、ロボットの次に異動でやってくる上司が引き継ぎのためにやって来た。

ここの会社はそれぞれがお互いに異動する為、みっちり時間を掛けた引き継ぎはしない。

 

よっぽど畑違いの部署に異動になる場合か、異動先の人の異動の時期がずれていてまだ在籍している場合などは、1ヶ月ほどダブって引き継ぎをする事はある。

だが、基本的にそういった大々的な引き継ぎはなく、異動後に電話で前任者とやり取りをして解らない部分を補填していき、自力で段階的に理解していくような形になっている。

この方式だから、若手くんがダメダメちゃんになっているわけだが。

 

で、簡単な仕事の流れをレクチャーしてもらう為に、次の上司が時間を取って訪ねてきていたのだ。

この人は以前も他の用事でこの支社に何度か来た事があるので、顔は見知っていた。

入ってきてすぐに支社長に挨拶をし、その後、私が所属している部署の島にやって来て

 

「どうもお疲れ様です。来月からよろしくお願いします」

 

と、若手くんと私に挨拶をしていた。

その後すぐにロボットと2人で別室に入って、マンツーマンで引き継ぎをしていた。

 

そしてその翌日、おばちゃんがやたらプリプリと怒って不機嫌になっている。

おばちゃんは、週1ペースでこちらの支社に出勤してくるおじさんと、今度赴任してくる私の上司についてずっと話していた。

 

「昨日引き継ぎで来てたんだけどさー、こっちには全然挨拶ないんだよ、どう思う?普通は挨拶するよね!ね!」

 

と、前日引き継ぎの為に来ていた私の部署の次期上司が、おばちゃんに対する挨拶が無かった事に怒っているようだった。

 

おじさんは

 

「へぇ~、全然挨拶無しでいつの間にか来ていつの間にか帰っていったの?」

 

と尋ねていた。

おばちゃんは

 

「全然ってことはないんだけど…。goru-goruさんの部署には来てすぐに”よろしくお願いします”って言ってたし」

 

と答えていた。

するとおじさんは

 

「え?ちゃんと挨拶してるじゃない。そっちの課に来るんだからそれでいいんじゃない?」

 

と何が不満なのかと言わんばかりに不思議そうに言っていた。

するとおばちゃんは、

 

「ええー?だってー、アタシのとこには挨拶に来なかったんだよ?!goru-goruさんたちには挨拶してるのにさ、変じゃん!」

 

と大声で怒っていた。

するとおじさんは笑いながら

「ははは、そうか~w来たらまずアンタに挨拶しないといけないのか~、コワイコワイwww女ボスだなぁ~、はははは」

 

と、冗談っぽく皮肉も混ぜて笑っていた。

さすが、亀の甲より年の功。

上手いこと笑いに変えつつブッ込んでいた。

 

するとおばちゃんは、さすがに気まずいと思ったのか

 

「ええっ?!そういう意味じゃないって!だって!だって!普通は今度からお世話になるからって、来たら挨拶するじゃん!ね!ね!」

 

と、慌てて言い返していた。

するとおじさんは

 

「え?だから挨拶してたんでしょ?そっちの課には。お世話になる課に挨拶してるんだったらいいじゃないの。何言ってるんだよ、ははははは」

 

と、また笑いながら受け流していた。

おばちゃんは、まだ納得できないように

 

「えー?!えー?!でも!でも!アタシも近くに座ってるんだから!近くに座ってるのに!ね!ね!ね!そうだよね!ね!goru-goruさん!!」

 

と、急に後ろの席に座っている私に向かって同意を求めてきた。

なんでこういう時だけこっちに話を振ってくるんだよ。

私はアンタらの会話に入ってないっつーに。

もう相手するのは面倒くさいので

 

「来月の1日に正式に赴任してきたら朝礼の時に前で全員に挨拶するから」

 

とだけ答えて話を切ってやった。

おじさんは、私のあまりにもサックリした返答にウケたらしく、「はっはっはーー」と笑っていた。

おばちゃんはいつまでも

 

「えー!えー!そんな1日に挨拶って、え?!え?!そんなのおかしい!アタシに挨拶なかった!絶対おかしい!挨拶なかった!!」

 

と、ずっとしつこく言っていたが、私はそのまま無視していた。

おじさんが、

 

「まぁまぁ。他の部署の連中が赴任前に訪ねて来ても、わざわざgoru-goruさんには挨拶してないんだから同じことだよ」

 

と、軽くなだめていた。

それを聞いたおばちゃんは、やっとなんとなくだが納得したのか、

 

「え~、そうかなぁ・・・。え?え?goru-goruさん、いつも挨拶してもらってないの?ね!ね!」

 

と、まだしつこく話しかけてくる。

本当に面倒くさいんだけど~。

と思いながら、

 

「ああ、そうだねー。わざわざこっちまで来て挨拶された事なんかないね。正式に赴任してきた日の朝礼で全員に挨拶してたのしか知らないわ。ウチの課長には皆挨拶しに来てたけど、上司だからそれはするんじゃない?」

 

と答えた。

おばちゃんはそれを聞いて

 

「ふぅ~ん…。あ!あ!わかった!goru- goruさんは仕事であんまり関係ないから!ね!ね!関係ないから皆んな挨拶しに来ないんだよね!ね!そうだよね!」

 

と喚いた。

するとおじさんがまた笑いながら

 

「はははは、 goru-goruさんの方が関係あるだろう〜、出勤簿の管理したり経費の管理したりしてるんだからww何言ってるんだよ、はははは、本当に面白いね、おばちゃんはw」

 

と言っていた。

おばちゃんは「えー、えー、でもー、だって〜」とモゴモゴ言って、納得出来ない風ではあったが、やっと引き下がった。

やっと治まったんかーい。

一体自分を何様だと思っているのだろうか?という話なワケだが、おばちゃんはこのパターンが多すぎて疲れるんだよ。