買い物、こわい
別に『饅頭こわい』のように「買い物するのがこわい~」という話ではない。
おばちゃんの事務用品の買い方が圧倒的すぎて恐ろしい。
私にはあんな買い方は到底できない。
会社の規模にもよると思うが、今の職場はせいぜい30人ほどである。
ボールペン一つとっても、10本入りを1ケース買っておけば、翌日にはすっかり無くなっているなどというような事はまずないのだ。
だが、おばちゃんはボールペンがまだ1ケース残っていても、平気で20本30本と注文する。
まだあるのになんで?と思ってよくよく観察していると、どうやら新製品が出るとすぐさま購入しているようなのだ。
購入するメーカーや商品が定まっていないため、それぞれがバラバラのメーカーの物を使用しているハメになり、結局それぞれが自分が使っている商品の替え芯をまたおばちゃんに頼むもんだから、ボールペンだけでも数種類の在庫があり、それに対応している替え芯がそれぞれあり、保管場所がいっぱいいっぱいになっていて、注文した商品が届く度にその都度空いている隙間にどんどん放り込んでいるためどこに何があるのやらさっぱりわからない状態になっている。
要するに整理整頓できていないのだ。
そしてその事を誰もおばちゃんに注意しないため、社員がそれぞれ必要な事務用品を取りに行った時、目的のものを探し出すのに一苦労で多分に仕事に支障をきたしている。
時間を費やして探しに探した挙句、結局見つける事が出来ずに新たにおばちゃんにその事務用品の注文を頼むため、またおばちゃんが20~30も発注してその品が届く。
後日、全く別の場所からそれが見つかって、結局在庫を50も60も抱えるという悪循環に陥っているのだ。
それぞれの時間も無駄だが、購入した代金も大層無駄に終わっている。
消耗品なのでいずれは使う物ではあるが、今期中に使いきるわけがない。
結局、今期は消耗品に費用が掛かりすぎという話になる。
だからといって、おばちゃんに注意が入るワケもなく、そのまま来期になってもおばちゃんの買い物のペースは変わらずに、また「消耗品が圧迫しているからなるべく節約するように」という全体への通達で終わる。
そうじゃないんだよなぁ(⌒-⌒; )
で、そうこうしているうちに、社員それぞれが事務用品を探すだけでかなり時間を食ってしまっている事にロボットが気付き始めた。
そこでロボットが考えた策が
「goru-goruさん、事務用品の保管場所の整理お願いします」
だったのだ。
ほんとにさぁー、こんな理不尽な振り方ってあるかね。
こればかりは怒りを通り越して呆れたわ( ̄▽ ̄;)
そこはさー、せめて散らかしまくっている本人に言ってくれよとは思うものの、
「どうせおばちゃんに整理整頓はムリ」と皆が思っているのが丸出しで、非常によく理解できたのだった。
しかもロボットが残念なのは、各社員の時間の無駄にのみ言及していて、おばちゃんの無駄買いにはまったく触れていないところである。
まぁこれはおばちゃんに対するアンタッチャブルな案件として、ロボットとしても見て見ぬフリをするしかないのかもしれない。
私はと言えば、手が空いている時に手伝うのは良いのだが、おばちゃんの管轄に手を出すのはなるべく避けたい。
絶対に難クセをつけてくるに違いないからだ。
だが結局、どこに何が入っているのかがパッと見でわかるように、扉や引出の表側にタイトルを貼るようにという指示も出され、はぁ~、イヤだなぁーと思いながら事務用品が入っているキャビネットを整理していた。
すると、案の定おばちゃんがやってきて
「それ!その名前貼るの!アタシもやろうと思ってたんだから!でもいくら整理しても皆がどんどん散らかすから同じだと思ってやるのやめたの!そんな事やってもムダなのに、バッカみたい!」
と捨て台詞を吐いてどこかへ行ってしまった。
あのなぁ…(ーー;)
一体誰のせいでコレやるハメになってると思ってるんだか。
「バッカみたい」はないでしょうよ。
皆がドンドン散らかしたら、その都度整理するのがアンタの仕事でしょうが。
おばちゃんはそうやってさも他の人のせいのように言うが、実際一番散らかしてひっくり返しているのは実はおばちゃんだったりするのだ。
整理していてよくわかったのだが、一番上の引出に入っているはずの付箋類が新しい封のまま別のかたまりで一番下の引出の空いている隙間に突っ込んであったり、真ん中の引出に入っているはずのセロハンテープが、届いて封を開けていない状態のままの別のかたまりで扉の棚に押し込まれていたり。
どう考えても、誰かが漁った後の散らかり方じゃないんだよねー。
届いた状態のまま全く別の所に放り込んでいるのは、事務用品の発注担当者に他ならないわけで…
なんかさー、「本当は自分がやらないといけないのに、やってもらってゴメンね」くらいの事は常識があるなら言うんじゃないの?
で、もうひとつ気になったのが“テープのり”の減り具合。
今年の初めくらいに「こっちはスティックのりひとつ買ってもらえずに困っているのに、テープのりなんぞを大量に発注して、どーなっとんじゃ」と思ってから、ほぼ使用された形跡が無く数もほとんど減ってない。
便利そうだから試しに買ってみよ~という気持ちで買ったのだと思うが、なんで大量買いするのかね。
不思議でしょうがないわ。
この人、今までの職場でもこんなんだったのだろうか?
飲み会に皆勤賞だったら協調性があるっていうのはまた違うような気がする今日この頃。
そして今日も20~30ほどの修正テープの本体と交換カートリッジがどっさり届いていた。
修正テープなんてそうそう減らないと思うんだけど、そんなに大量に頼んでどうやって使うんだよ。
しかも交換カートリッジで十分なはずなのに、なんで本体も大量に届いているのやら。
あと3年くらい持ちそうだわ。