「ヒックル ヒックル ヒ ヒ、 チャ チャ」という呪文
今朝、起きてすぐベランダに出たら、タイトルのような呪文が聞こえてきた。
まぁ、野鳥の声だと思うのだが、今回もいつものごとく鳴き声だけで姿は見えない。
前に住んでいた場所でも朝の通勤途中で「ヒ ヒ、 チャ チャ」という囁くような鳴き声を聞いた事があって、その時はその鳥自身の姿も見えたので、早速調べた。
ジョウビタキのメスだった。
ジョウビタキ(メス)
この鳥は、オスもメスも鳴き方に差がないらしく、鳴き声で調べる分にはわかりやすいようだ。
ところが、見た目はオスとメスではかなり違っているようで、オスは黒っぽい背とはっきりしたオレンジ色の腹という特徴があるが、メスの方は全体的に薄茶色で地味な色をしている。
ジョウビタキ(オス)デジタル野鳥図鑑より
パッと見スズメかなと思ってしまう。
だが、私は偶然にもこの鳥の特徴を知らず知らずのうちにしっかりと目撃していた。
”紋付”である。
体の左右の羽根をたたんだ縁の部分に白い点がある。
オスにもメスにもあるので、わかりづらいメスの場合はこの”紋付”が目印になって
「あ、ジョウビタキ」
とわかるようだ。
加えて、「ヒ ヒ」という控え目な鳴き声もこの鳥の特徴のようなので、両方で調べてバッチリ『ジョウビタキ』に当てはまったというわけだ。
ところが今朝聞こえてきた鳴き声には「ヒ ヒ」の前に「ヒックル ヒックル」が付いている。
また調べてみた。
「ヒッカチヒッカチと鳴く。早朝にも鳴くことが多く、2度「キッ、キッ」、続いて打撃音の「カッ、カッ」がくる」
えええ~~??
ヒッカチヒッカチ?
キッキツ、カッカッ?
そんなカ行だらけの攻撃的な鳴き声だったっけか?と思いつつ字ヅラを見てみると、
ヒックル ヒックル → ヒッカチ ヒッカチ
ヒ ヒ → キッ キツ
チャ チャ → カッ カツ
ああ、そう・・・。
もうジョウビタキで間違いないわ。
何といっても、「お菊二十四~」が「フィロソフィ~」に聞こえる私だもんなぁー。