「豆乳甘酒」ダイエット
春ごろから毎朝「豆乳甘酒」というやつを飲むようになった。
豆乳に甘酒を少し混ぜて飲むだけだから、とても簡単である。
朝だけ、他には何も食べずにそれだけを飲むようにしたら、お腹周りがだんだん痩せ
てきた。
着ている服がブカブカになり、ベルトの穴が2つ奥になった。
実は、ダイエット目的で豆乳甘酒を飲むようになったわけではない。
たまたま見ていたテレビ番組で甘酒が取り上げられていて、
「甘酒は米こうじから作られた発酵食品で、栄養満点。飲む点滴と言われているほど
です」
と紹介されていた。
その番組内で、豆乳に入れて飲むと良いと飲み方も紹介されていた。
丁度そのタイミングで、テレビの影響なのか、近くのスーパで今まで扱っていなかっ
たパック入りの甘酒が置かれるようになった。
酒蔵が出しているような少々お高めのものではなく、庶民的な値段で買える甘酒で、
テレビで甘酒が取り上げられている時期だったのでセールで安くなっていたのだ。
お金がない時期で、食費をどう捻出するか考えているときだったので、朝食を豆乳甘
酒に切り替える事にした。
腹もちはまったくしないが飲んだ時は満腹感があり、うまい具合に豆乳も甘酒も好き
だったので、難なく続ける事ができたのだ。
というか、朝の忙しい時間にそれだけで良いというのが楽ちんだったから続いてい
る。
おまけに自然とダイエットが出来て一石二鳥だった。
で、その事を知り合いや職場の人に話すと、決まって
「ええーー?!朝からお酒飲んで来てるの?」
と驚かれる。
いやいや、甘酒はノンアルコールですから~。
いかに甘酒が一般的ではないかの証明になってしまった。
そういう私も、今まで甘酒を飲んだのは数回程度である。
ましてや豆乳に混ぜて飲んだのは、飲みだした時が初めてである。
だが、アルコールが入っていないので子供でも飲めるという事くらいは知っていた。
そんなに世間一般に甘酒が知られていないとは思わなかった。
前回のエントリー記事に登場した知人などは、
「私、甘酒って苦手なんだよねー、だからムリ。でもさー、それ朝に飲んでるんでしょ?仕事行くのにそんなの飲んで大丈夫なの?お酒でしょ?信じらんない」
と言う。
この人も甘酒がアルコールだと思ってたクチだった。
めんどくせーなー、と思いながらも一応ノンアルの発酵食品だよと説明しておいた。
すると、
「昔飲んだ事あるけど、アルコールが入ってたと思う。お酒じゃなかったらなんで甘酒っていう名前がついてるのよ、ねぇ、どういう事よ!」
と食って掛かってきた。
そんな事言われても知らんがな。
この知人、自分が知らない事を私が説明すると、途端に機嫌が悪くなるのでタチが悪い。
「へぇ~、知らなかった、勉強になったわ」
とは思わないらしい。
ある人は、
「昔、実家で甘酒を作っていた。甘酸っぱくてアルコール分もあったよ」
と言っていた。
それは一体何なのだ?
甘酒も発酵が進んだらアルコール分が増えるのか?
ひたすら甘いだけの甘酒のはずなのに、酸っぱいとか言ってるしなぁ。
みんなひょっとして白酒と間違ってるんじゃないかなぁ。
ひな祭りのときに飲む白酒と甘酒は別ものである。
少し経ってから前出の知人に会ったとき、向こうから
「この間、甘酒の話してたじゃん?あれさー、私が勘違いしてて甘酒だと思ってたけど別のやつのこと言ってたみたい」
と唐突に話し出した。
「ああ、そう。まぁ普段甘酒飲む人ってあまりいないしね。飲んだことない人もいるし」
と、テキトーに答えておいた。
すると、どうも「ダイエット」の方に興味があったらしく、
「その豆乳と甘酒のやつって、ずっと続けてるの?」
と聞いてくる。
「うん、続けてるよ」
と答えると
「どうやるのか教えて」
と言う。
「豆乳に甘酒を適当に混ぜて飲むだけだよ」
と答えた。
「そんなのでいいの?」
と聞いてくるので
「うん、そう」
と答えた。
「豆乳が苦手でも甘酒で甘くなるから飲みやすくなると思う」
と付け加えると、途端に
「豆乳って甘味あるじゃん!なんで甘味足さないといけないのよ!」
と、またキレ始めた。
あー、まためんどくせーなーと思いつつ
「無調整の甘くない豆乳にしたらいいんじゃない?」
と答えて、せっかく教えてやってるのに、何なのそれ?と思いながらその話はやめにした。
どうせネットで調べれば色んなブログやサイトで紹介されている。
自家製甘酒の作り方までわんさか出てくるのだ。
親切で教えてもあー言えばこー言うの繰り返し、こちらが言う事には必ず反論か聞く耳を持たない。
女性というのは、賛同を得たいために話しているところがあるから、こういう返答をされるとモヤモヤ感しか残らないんだよなぁ。
この知人、働き出してから知り合いになった人で、もう長い付き合いなのだが、あくまで友人ではなく”知人”と表現するのにはそんなこんなの思うところがあったりする。