goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

脇役を主役にする事にした

やっと猛暑が落ち着いてきたので、事務所の観葉植物を植え替える事にした。

というのも、直射日光は避けて配置してあったものの、普段エアコンを使わない場所に置いてある観葉植物に、支障が出ているものがいくつかあるからだ。

以前、紹介した植物たちは大丈夫そうなのだが、付属物がかなりやられている。

付属物とは、

大きな鉢のメインの木の周りに、これでもかと、木ではなく草花タイプの観葉植物が寄せ植えされているものが4鉢もあるのだ。

件の、同じ会社の役職ごとから届いた鉢である。
同じ花屋から届いているので、メインの木が違うだけで、ほぼ同じデザインになっている。
しかも、おそらく元々あった観葉植物の鉢に、後からドンドン盛った為に、鉢のふちスレスレまで土が入っている。
ちゃんと植わってなくて、根が飛び出しているものもある。
土が見えないくらいに植えられており、尚且つ鉢の上部に水が溜まるスペースがないせいで、水やりしにくくて本当に面倒だったのだ。

メインの木は元気なのだが、周りに植わっているものが次から次へとしなびていくので、色んな園芸サイトで調べてみた。

見た事はあるが、そもそも何という名前の植物なのかすら知らなかったので、まずはそこからだった。

見た目の葉の形状や大きさ、色などからサイトの画像で判断する為、どういうものが植えられているのか、じっくり観察してみた。

改めて、見てみて驚いた。
6種類もあったのだ。

それをサイトの画像と照らし合わせて、種類が判明した。

ディフェンバキア
アンスリウム
スパティフィラム
グズマニア
アイビー
アオキ

何やら呪文のようだが、これらが木の周囲の空いている土の部分に植えられている観葉植物たち。
おそらく、園芸好きの人にはお馴染みの名前なのだろう。
私は、アンスリウムとアイビーはかろうじて知っていたが、他の名前は知らなかった。

イヤな予感がしつつ、それぞれの育て方を見てみた。
案の定、水やりの間隔が違っていた。

乾きぎみにした方が良いものと、水を好むのでマメに与えた方が良いものと、全部がまとめて同じ鉢に植えられていたのだ。

当然、しなびてもくるだろう。

そして、弱っていたのは、夏場はどんどん水を吸うので、2、3日置きに水やりをしなければならないシルクジャスミンの鉢の付属物。
あー、根腐れしてきてるんだなぁ、とすぐに理解した。
当然、メインどころの木に合わせた水やりをしているので、当のシルクジャスミンは元気に育っている。

このシルクジャスミンに関しては、ほとんどの観葉植物と水やりの間隔が合わない。
どうやら、2、3日置きにしょっちゅう水をやる方が珍しいようなのだ。

そういった鉢植えを納品してきた花屋は、そういう斟酌を全くせずに、商売根性でどんどん色んな植物を乗せて販売したのだろう。

 

すぐに枯れるのがわかっていても、売れるんだから売っちゃえ、という事なんだろうか?

生き物を扱っている割りに、雑すぎやしないか?

別の取引先から大きなパキラを送られたのだが、その時に納品された鉢が物凄くシンプルで、木の幹に赤いリボン一つだけが蝶々に結ばれ、贈り主が書かれたカードが刺してあるだけで、まったく無駄なラッピングやデコレーションがなく、鉢と受皿はむき出しの状態だった。

当然、上で書いたような盛りまくった寄せ植えなどはしていない。

後日、お祝いにやって来たその贈り主である取引先の社長は、自分の会社から贈った鉢植えをあまりにも貧相に思ったのか、納入してきた業者に一度引き取らせて、ある程度のラッピングを施して、再度納入させたのだ。

植物にとってはデメリットしかないラッピングなんぞ無い方が、私にはよっぽど好感が持てたのだが、他社から贈られた、モリモリに寄せ植えられ過度にデコレーションされた鉢植えと、自分が贈った鉢植えを見比べて気にしたのだろう。

その鉢植えを引取りに来る前日に水やりをしたので、受皿にすこし水が溜まっていた。
引取りに来た業者の年配のおじさんがそれを見て、
「お水、やってくれたんですね、ありがとうございます」
と、何度も頭を下げて引き取って行った。

いかにも個人で経営している、植物好きで良心的な花屋(植木屋?)なのだろうと想像できた。

翌日、陶器の鉢カバーに入れられ、カラフルなネット状のラッピング材に包まれて、引き取られたものと同じパキラが届いた。

それでも、他のゴテゴテに飾ったものよりはだいぶシンプルだった。
それよりも、全く別の鉢が届くかも知れないと思っていたのが、元のパキラが戻って来たので少しホッとした。

現在、このパキラが贈られた植木の中で一番元気良く育っている。

きちんと管理された健康体のパキラだったのだろう。
どんどん新芽が出て、元々大きな木だったのだが、さらに伸びている。
重い為、鉢カバーに溜まった水を捨てる事が出来ないのだが、次の日には木がすっかり水を吸って無くなっている。

本当にすくすく育っているようだ。

動物、植物、食品、その他もろもろ、良心的なお店で購入しましょうね。
と、改めて思った出来事だった。