goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

◯◯占い

15年程前に、「ガンダム占い」というのがあった。

占いというくらいだから、占いの本がシリーズで順番に数冊刊行されたのだが、これに描かれているガンダムがやたら可愛くて、私はハマってしまった。

生年月日と血液型から、それぞれガンダムに登場するモビルスーツに当てはめてある。

知人によると、一時流行った「動物占い」と同じ形式の占い方法で、どうやら動物の代わりにモビルスーツが使われているようだ。

それぞれのモビルスーツの特性や登場場面と、性格を当てはめていて、ガンダムを知っている人には思わずニヤッとするような面白さがあるのだ。

元々ガンダム世代の端くれである。
が、ガンダムは一応見ていたので大体わかるというくらいで、「ガンダム博士」や「ガンダムオタク」には到底及ばない。
ましてや占いにはほとんど興味がなく、思い浮かぶのは、星占いや血液型占いくらいのものである。

その私が、このシリーズは刊行される度に購入し、関連グッズとして発売された小さいフィギュアも購入し、配信されていた携帯の待ち受けまでも、このキャラクターに設定していたのだ。

まんまとガンダムスピンオフ企画に嵌められてしまっていた。

だが、今見ても可愛いと思えるのだ、これが。
今はガンダム関連のサイトを見ても、このガンダム占いのキャラクターは見当たらない。
スマホの壁紙にしたいのに、どこにもないのだ。

なぜ今この「ガンダム占い」を突然持ち出したか。

現在の上司が所謂「ガンダムオタク」で、ガンダムシリーズを全制覇している強者であるというので、話を振ってみた所から始まる。

「私、ガンダム占いでは『陸戦型ガンダム』なんですよ、課長は何ですか?」

キョトンとしていた。
さすがの「ガンダムオタク」も、ガンダム占いは知らなかったようだ。

しかも、「陸戦型ガンダムってどんなの?」と尋ねてくる始末。

あなた、ガンダムオタクじゃありませんでしたっけ?と、こちらの方が白目になってしまった。

ところが、この化けの皮が剥がれてしまった「自称ガンダムオタク」上司が、私の説明を聞いて妙にガンダム占いに興味を持ってしまったようなのだ。

「オレ、何なのかなぁ、ボールとかだったらイヤだなぁ」
とか、
「ジムとかも地味でイヤかも。すぐやられそうだし」
とボソボソ言っていた。

そんなに気になるならと、翌日持っているシリーズ全巻を、その上司に貸した。
早速、その日の昼休みに読んでみたらしい。

「何でしたか?」と聞いてみた。

「うん、『ゾック』だった。Zは『リックディアス』で、SEEDの方は『シグー』だった。ボールとかジムとかじゃなかったよ〜」
とちょっと嬉しそうに言っていた。
「あ、そうですか〜、良かったですね」

後で、返されたその本を開いてみた。
上司のモビルスーツが、『リックディアス』以外全く頭に浮かばなかったからだ。
実は聞いた瞬間、「そんなの、あったっけ?」と思いながら話していたのだ。

ゾック…ぬぼーっとした見た目なので、他人に警戒を与えず、人当たりが良く、涙脆いところがある。
ジャブローの入り口を発見するなど、大活躍することもあるが、基本、影が薄い。

リックディアスエゥーゴが独自に開発した新型。ガンダリウム採用機にもかかわらずガンダムを名乗れず、後から出てきたZや百式のせいで、すっかり影が薄い。

シグー…クルーゼの搭乗機。隊長機だけあって、部下への目配りが良く出来る。
場の空気を読み、盛り上げる事もお手の物。反面、先が読め過ぎるために守りの姿勢になり過ぎる。

ちなみに、シグーも登場場面が少なく、これも影が薄いと言える。

えーっと…
ボールやジムの方が、ファンが多いのではあるまいか。