goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

なんちゃってメンヘラの人

今春から記事中に派遣社員の女性が登場している。

この人を採用するきっかけになったのは、タイトルの「メンヘラ」な人が原因なのである。

 

元々は現場作業のグループリーダーの立場の人だったのだが、去年の人事異動で事務系の内勤になった。

ところが、そもそも現場の仕事をしていたような人である。

ずっと机に向かって事務処理をするのがよほど性に合わなかったらしく、2ヶ月ほど経った頃から休みがちになった。

 

それから1ヶ月ほど経った頃、医師の診断書を持参してきて長期の病欠に入った。

いわゆるウツというやつである。

だが、他の社員の態度は極めて冷たかった。

 

「どうせウツのフリしてるんだろう。精神系は症状を訴えたらなんとでも書いてもらえる」

 

と、その社員の事をまったく信用していなかった。

それだけでなく、「どうせただのサボリでしょ」などと非常に受けが悪い。

 

と、そこで信じ難い事が起こる。

管理職が本社にその社員の症状について報告すると、

 

「しょうがないなぁ。じゃあ元の持ち場に戻してやったらいいよ」

 

と本社の上から言われたらしいのだ。

これには皆激怒した。

まるでメロスだよ。

 

それもそうで、他の社員は会社命令の人事異動を粛々と受け入れて、嫌でもなんでも我慢して色んな部署や支社を転々としている。

なぜその人だけが許されて元の部署に戻ってヨシって事になるの?

他の社員に示しがつかないよね?

 

というワケで、元々周りからの受けが悪かったその社員は益々印象を悪くし、ちゃっかり元いた部署に復帰している。

 

現在は病み上がりの復帰直後という事もあって、現場には出ずに嫌いなはずの内勤で毎日を過ごしている。

 

本格的に現場に出るまでは何をやっても良いと言われているらしく、近くの席の人とずっとおしゃべりをしたり、何度も喫煙室を行ったり来たりしたり、ネットサーフィンをしたりして時間を潰している。

まともに仕事をせずとも収入が約束されている為かすこぶる元気で、本当にちょっと前まで病欠だったの?と思うほどである。

 

ちなみに席は以前のままなので、派遣さんの前に座っていて、おしゃべりの相手も派遣さんかおばちゃんである。

そりゃ話、止まらんだろうなぁ。

これでは周りからの印象が悪くなるのは否めない。

 

で、派遣の人がどう絡んでくるのかというと、要するにそのウツで休んでいた社員の穴を埋めるために派遣社員を入れたのである。

本来はそこには正社員が配置されなければおかしい位置である。

だが、見合った人材が確保できなかったのか、その人が休んでいる間ずっと空席のままで、その部署の管理職が1人でその人の分の処理を行っていた。

その管理職の仕事を手伝う形で居たのが年配のおじさんであるが、このおじさんもこの春から別の小さい詰所勤務に移り、ますますその管理職の負担が増える。

それもあっての派遣採用でもある。

 

ちなみに、その管理職とは、自称犬猫に詳しい○○さんである。

1人でその人の分までこなすには忙しい上に、能力的にもなかなか難しそうな人である。

 

そもそも、なぜそのウツの社員の受けが悪かったのかというと、仕事のやり方にまるで協調性がないからである。

グループリーダーという立場にもかかわらず、全く部下の面倒を見ない。

自分だけで好き勝手に仕事を進めていて、自分と気の合う下請け業者の技術者を毎度指名して現場に直行し、そのまま直帰。

事務所にいる事がほとんどなく、あげくに月間の残業時間は定められた時間ギリギリ上限まで計上してくる。

部下が工事でミスって取引先や近隣住民に迷惑をかけた時も、事務所にいたにもかかわらず我関せずで「じゃ、お先~」とさっさと帰ってしまい、結局別の部署の管理職が謝罪に行った。

 

人事異動の憂き目に合うのは当然な人だったのだ。

だから周囲の反応も冷たかったというのは、そこから来ている。

 

その人が長期の病欠に入る少し前に、その人から喫煙室で身の上話をされた事がある。

 

「僕ね~、大学出てすぐに関東の方で大手の企業に就職したんですよー」

 

と、唐突に話し出した。

会社名を聞くと、へぇ~と思うくらいの知らない人は居ないだろうという大企業である。

 

「その会社でね、ずっと事務職やってたんですよー。でも、1年くらい勤めてだんだんしんどくなってきてね、辞めて実家に戻ったんです」

 

つまり、ずっと机に向かってやる事務作業がよほど苦痛だったという。

 

「それで、実家に戻ってちょっとの間ブラブラしてたら、親戚の人が「自由に現場に出てやれる仕事があるんだけど、やってみないか?」って言ってくれて、紹介されたのがこの会社なんですよー。入ってみたら、外の仕事だし、時間も自分の都合で融通が利くし、収入もそれなりになったし、すごく楽しくてねー。残業が上限ギリギリになっても全然しんどくなかったんですけど、今は全然残業してないのにメチャクチャしんどいんですよね~。残業なくなったから給料もビックリするくらい下がったし。小遣いも半分に減らされたんですよー」

 

あー、前にチラッと聞いた事あったけど、アンタもコネ組だったね、そういえば。

しかも、ちゃんと大学も出てて、一番最初に就職したのが誰もが知る大企業だったにもかかわらずすぐに辞めるとか。

ないわ~。

普通は嫌でももうちょっと我慢して踏ん張るんだけどね。

まぁよっぽど仕事が嫌だったのかもしれんが。

 

とまぁそんな風に愚痴っていた。

要するに、嫌いな仕事に回された上、収入もガタ落ちで嫌になって休みがちになったというワケだ。

 

でもなぁ、そもそも自分が蒔いた種じゃないの?

今まで好き勝手やってきたツケがここにきて出ただけでしょ?

部下の面倒は見ないわ、責任感は無いわ、やりたい仕事だけ選んで好き勝手に勤務を組むわ、やりたい放題だったわけだしな。
結局、上の判断で好き勝手出来ないように部署異動になったんだよなぁ。

挙句に判断がビミョ~な病気で長期間休んで、元の部署に戻してもらえてホクホクって、なんかおかしくないですかね?

 

復帰後、また喫煙室で一緒になった時に色々と話しをしたのだが、

 

「いやぁ~、休んでる間ずっとテレビ見たりネットで動画見たりしてたんですけどねー、おもしろい動画見つけたんですよ~。あと、子供がディズニーランドに行きたいっていうから行ったりしてましたねー」

 

と、さもゆっくり休めましたみたいな空気でしゃべっててびっくりした。

本当にウツだったらそんなノンキな事やってないんじゃないの?

周囲の人たちが冷めた事言ってたのがわかる気がするよ。

堂々とウツを装って平気な顔をして元の仕事に復帰って、それだけ図太かったらウツになんかなるはずないよなぁ。

 

まぁ、この人にも問題があるとは思うけど、結局擁護してる会社側に問題があるようにしか見えないのは私だけなのか?

 

「ご自由にお取りください」の飴ちゃん

職場の私の席の横にキャンディの容器を置いてある。

移転前の事務所の頃からの名残りなのだが、誰かが適当に買って来て足してくれていたり、欲しい人が適当に取って行って食べたりしている。

私も時々無くなりそうだなと思ったら買ってきて足している。

 

ところが、どうやらそれがおばちゃんの気にくわないようで、しょっちゅうその容器についてモンクを言っている。

 

「もう!こんなところに置いてるからみんなアタシのゴミ箱にカスを捨てていく!!ほんとうっとうしい!」

 

だそうである。

ゴミ箱に捨ててるんだから別にいいじゃないのと思うのだが、要するにおばちゃんはそこに腹を立てているわけではないのだ。

 

皆がその容器から「飴くださ~い」「オレも~」「もらいますね~」などと楽しそうに取って行く。

それを主催しているのが自分ではない事に気分を害しているのだ。

つまり、自分の手柄になっていない事に腹を立てていると思われる。

 

いつもおばちゃんを見ていて思うのは、おばちゃんの軸はそこにあるんだなぁという事。

自分が中心になって皆に色々とやってあげて、皆から「おばちゃん、ありがとう」と言われる事に情熱を注いでいるというか何というか。

仕事でも雑用でも一時が万事この調子なのだ。

 

いつも飴が無くなりそうになったら買って来て入れてくれる男性社員がいるのだが、その人がたまたまおばちゃんに

 

「おばちゃん、飴買ってきたから入れておいて」

 

と袋ごと渡していた事がある。

おそらく、「飴の容器に入れておいてね」という意味で渡していたはずである。

ところが、その飴ちゃん制度に裏で反対しているおばちゃんは、その受け取った飴を容器に入れずにザザーッとお皿にあけていつものおやつの様に休憩室のテーブルに置いていたのだ。

 

で、挙句に

 

「アタシはちゃんと皆で分けて食べた方が良いと思うから、休憩室に置く事にしてるの!」

 

とかなんとか言い放っていた。

 

あー、さいですか~。

まぁ何とでもしてくれたら良いとは思うけど、実は休憩室の方が皆が皆行かなかったりするんだよなぁ。

めったに休憩室に行かない人と、しょっちゅうお茶やコーヒーを汲みに行く人とに分かれる。

 

なので、休憩室におやつを置いていても行かない人はまず食べる事がないのだ。

だが、事務所に飴を置いておくと、そういう人も「一つもらうね~」などど取って行くので、実は一番皆に行き渡る制度になっていたりする。

 

まぁおばちゃんにはわかっているのかもしれないが、その飴の容器が気に入らなくてどうしても入れたくなかったんだろうなぁ。

あーやれやれ。

 

そしておばちゃんは何かをやる度に必ず自己主張が入る。

 

「それやったのアタシだから」

「これ持って来たのアタシだから」

「あれ考えたのアタシだから」

 

などなど。

普通なら報告する際に「○○をやっておきました」と、”やった事”を強調するのが当たり前だと思うのだが、おばちゃんは違う。

”誰がやった”のかを強調するのだ。

 

人のせいにする時も同じである。

 

「これ、やったのアタシじゃない!××さんだから!」

 

と平然と上司に言う。

処理されている内容ではなく、誰がやったのかを異様に気にする。

見ていていつもあまりの病的さに驚く。

 

ドラッカー大先生が言っていた「何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない」人がマネジメントには必要だよ。だから、人で判断するのは間違ってるんだよ”、とかいうレベルをすっかり超えてしまっているのだ。

 

で、更に難儀な事に、自分が良く思われたいという『承認欲求』が人一倍強い。

普通に黙々と確実にこなしている方が周囲からの印象は良くなると思うんだけどねー。

 

前にも書いたと思うが”陰徳”を積むという事が出来ない人なんだよなぁ。

誰かが見ていないとやらなかったり、誰も見ていないときは後からわざわざやった事を皆に言い回っていたり。

小学生かアンタは( ̄▽ ̄;)

 

今年のバレンタインは、結局コンビニで個別包装になったチョコのバウムクーヘンを買ってきて、おばちゃんがいない間にコッソリとテーブルに置いておいた。

そこには既におばちゃんが持って来たアソートのチョコがドサッと大鉢ほどの大きさの容器に大量に入れられて置かれていた。

 

見てみると、紙に「おばちゃんより」とデカデカと自分の名前を書いて主張していた。

私は何も書かずにそのまま置いておいたが、やはりわかる人にはわかるようで、後から

 

「あのバウムクーヘン、置いてくれたのgoru-goruさんですよね?美味しかったです、ごちそうさまでした」

 

と、食べた人皆から言われた。

まぁ、そういうもんだよ。

と、ここの人たちも捨てたもんじゃないな、という気分になった。

 

そして、おばちゃんは自分が引いて他人に譲るという事も出来ない。

 

誰かが手土産に買って来たお菓子やケーキなどは、自分が真っ先に欲しいものを取って、残りを「はい、これ皆で分けてね」と渡してくる。

取引先からもらったノベルティグッズなども、自分が気に入った物を先に取ってから他の人に渡す。

幼稚園児かアンタは( ̄▽ ̄;)

 

末っ子で育ったからしょうがない、というレベルを超えてるような気がするんだけどねー。

社内の大半の人より年上なんだからなぁ、おばちゃんは。

 

 

「goru-goruさん!胡蝶蘭から芽が出たよ!3本も!」

例の胡蝶蘭を持って帰った社員からタイトル通りの報告があった。

ちょっと前まで「枯らしてるんじゃないか?」という疑惑が湧いていたが、結局は枯らさずにちゃんと育っていたらしい。

 

「へぇ~、良かったねー、ちゃんと育ってるんだねー」

 

と言うと

 

「そうそう、芽がさぁ一度に3本も出てきたんだよ~」

 

と嬉しそうに言う。

 

ないわ。

絶対ない。

と思いつつ、

 

「えー?!3本?すごいね~、そんな事ってあるんだねー」

 

と答えておいたが、それって根っこだろ。

絶対根っこだわ。

と心の中でつぶやいていた。

 

「いや~、あんなに一気に芽が出ると思ってなかったからさー、なんか嬉しくてさぁ~」

 

などと言っている。

その感動に水を差すのも忍びないので

 

「へぇ~、良かったねー、楽しみだねー」

 

とだけ答えておいた。

本人は嬉しいからか、「今度写真撮ってくるよ!」とウキウキしていた。

 

まぁでも根っこかどうかは聞いただけでは定かではないので、本当に芽が3本も出ているなら珍しいので私も見たい

 

「うん、見せてね」

 

とだけ言っておいた。


すると早速翌日に

 

「goru-goruさん、ほらこれ!」

 

スマホの画面を見せてくれた。

 

昨日言っていた胡蝶蘭の芽が出た部分を撮影してきたらしい。

どれどれ、と見てみると案の定根が3本ニョキニョキと生えていた。

しかも、根っこらしく既に下に向かって生えているではないか。

この状態を見てなんで芽だと思ったんだろうか?

謎すぎる。

 

画像を見せられていつまでも黙っているのもなぁ、と思い

 

「ああ~、これは根っこだね。残念ながら芽じゃないみたいみたいだね」

 

と伝えた。

本人はそれを聞いて意外そうに

 

「えっ?これ根っこなの?えー、そんなはずないよ~、だって緑色だよ?根っこみたいに長くないしさぁ」

 

と往生際悪く言っている。

”長くないし”って何だww

これから長く伸びるんだよw

 

「いや、根っこも緑だよ。節がなくてツルッとしてるし、これからどんどん伸びるから。真ん中から突然生えてるし、下に向かってるしねー。でも根が生えてるっていう事は元気な証拠じゃない?もうすぐ芽も出るよ、きっと」

 

と言ったのだが、

 

「えー、芽だと思うんだけどなぁ。根っこなのかなぁ。えー?えー?」

 

と、いつまでもブツブツ言っていた。

 

まぁ気持ちはわからんでもないが、根っこが芽に変化する事はないからねー。

でも、見るからに健康そうな色をしていたから、もうちょっとしたら芽も出るんじゃないかな?

 

表現の仕方は人によってマチマチなわけで…

最近、社内の方針がどんどん変更されている。

業務内容などの仕事に関する事ではなく、いわゆるコンプライアンス面?での事である。

 

今までは、いつも朝来たら女性陣が掃除をしたりコーヒーを淹れたりしていた。

まぁ基本給湯室周りは私は触らない事にしているので、自分が当番の時以外はほとんど近寄らない。

派遣さんが来てから『お茶当番』が設定されたので、その時は出社したら最初に給湯室でコーヒーを入れる。

それ以外では、おばちゃんと交代でトイレ掃除をしたり、玄関を掃いたり、植物に水をやったりしている。

 

世間の工事関連の職場のお約束で、朝のラジオ体操が始業前にあるが、朝の体操に参加せずに一連の作業を終わらせると丁度朝礼に間に合うくらいだった。

私もおばちゃんも、始業前に一連の作業を終わらせて、始業時間から仕事に取り掛かれるようにするのが当然だと思っていたので、始業時間前のラジオ体操は省いても良いだろうという認識だった。

 

ところがつい先日、帰る間際にロボットに呼び止められて、

 

「goru-goruさん、いつも朝来たらすぐに掃除や水やりしてくれてると思うんですけど、明日からは朝礼が終わってからやってもらえますか?」

 

と言われた。

始業までに掃除を終わらせなくて良いのだろうか?

と考えていると、

 

「体操までの間は席でゆっくりしてくれたら良いんで、ちゃんと体操をやって朝礼が終わってから色々やるようにしてください」

 

と言われた。

ロボットの説明を聞いて、「ちゃんと毎朝体操しろ」という意味かと捉えた。

要するに、毎日体操せずにサボッて掃除をしていたもんだから注意を受けたという体裁である。

 

まぁね、本来は皆と一緒に体操をするのが当たり前のはずなので、それはそうかもなと納得して、

 

「明日からちゃんと体操するようにしたら良いんですね?」

 

と確認するように聞いた。

ロボットは

 

「はい、そうしてください」

 

と答えたので、何かの会議の時にそういう話が出たのかもしれないなぁと思っていた。

 

だが、翌朝、着替えている時に派遣さん

 

「goru-goruさん、朝の話○○課長(派遣さんの上司)から聞きました?」

 

と話しかけてきた。

 

「朝礼が終わってから掃除しろっていう話?○○課長じゃないけど、ウチの上司から聞いたよ~」

 

と言うと

 

「あ、そうです、それですそれです」

 

と返してきた。

各部署でそれぞれに通達してるのか、なんか大げさだなぁと思っていると、派遣さん

 

「なんか、掃除やお茶当番も仕事の一環だから、仕事が始まる前はやらなくていいから始業後にやるようにって・・・」

 

と、派遣さんの部署の上司は言ったらしい。

は?何それ?

なんか私がロボットに言われたのとニュアンスが違うんですけどー( ゚д゚)

 

「え?そういう言い方だったの?う~ん。上司によって違うもんだねー」

 

と言うと、派遣さんは不思議そうに

 

「え?違う言い方だったんですか?」

 

と聞いてきた。

 

「うん。私の方はちゃんと体操して朝礼が終わってから他の雑用やれって感じで、どちらかと言えば”今後はちゃんと朝の体操をすること”っていう注意の意味だと思ったんだけどねー」

 

と言った。

すると派遣さん

 

「ああ、そういう意味かー。いや、聞いててなんかおかしいなと思ったんですよ~」

 

と言う。

続けて、

 

「おばちゃんが、”始業までに手持無沙汰だったら机で仕事してていいのか”って聞いてたんです。そしたら○○課長が”その場合は仕事してたらいいよ”
って言ってたから、え?始業前に仕事したらダメだから掃除もしちゃダメなんじゃないの?なんか変だなぁと思ったんです~」

 

と言っていた。

聞いててコケそうになったわ。

答える方も答える方だけど、聞く方も聞く方だろ。

しかも、おばちゃんはいつも朝ギリギリにやって来る。

始業まで手持無沙汰なワケがないのである。

伝え方のニュアンスが全然違うことにも驚いたけど、そっちのやり取りの方がビックリだわ。

掃除はダメだけど、机周りの仕事ならしていいって、普通逆だろー。

ホント意味不明。

 

結局、どっちのニュアンスが正しいのかよくわからなかったのだが、派遣さんの上司である○○課長とは、あの犬猫の知ったかでお馴染みの○○さんなのである。

うまく伝えられていないであろう事は想像に難くない。

 

しかも、変に気を遣って「仕事の時間以外には仕事をしなくていい」などと優しく伝えようとするから辻褄が合わなくなる。

 

逆に、◯◯さんの表現の方が正しい場合、ロボットがロボットらしさの本領発揮で、血も涙も無いという話になる。

”就業時間以外に掃除してもらうのは悪いから就業時間内にやってくれたらいい”という意味合いのものを、

 

「朝はちゃんと決められた通りに体操しろ」

 

っていう言い方なんだからなぁ。

結局どっちが正しい意味合いなのかは誰も確認していないが、結果は同じでも表現の違いでこんなに真逆の印象になるんだと感心してしまったわ。

 

 

ヒヨドリとイソヒヨドリ

先日、休憩中に窓の外をみていたら、イソヒヨドリが元気に飛び周っていた。

よく見てみると、イソヒヨドリの前をたぶんハクセキレイだと思われる鳥が飛んでいた。

イソヒヨドリハクセキレイを追い払っていたのかな。

逃げるハクセキレイイソヒヨドリが追いかけるように飛んでいた。

 

その光景を見て思い出した。

以前、例の”犬にも猫にも詳しい人”がこのイソヒヨドリについて文句を言っていた事がある。

さすがにその時は「鳥に詳しい」とは言っていなかった。

 

イソヒヨドリの事も、なんという鳥なのか知らなかったようで

 

「最近うちの周りに青っぽくて茶色っぽい鳥がいっぱいいてさ、それが朝から大きな声で鳴いててうるさいんだよ」

 

と言っていた。

 

この人は夜勤がある仕事をしている人なので、朝仕事を終えて昼間寝る日もある。

そういう時に外で大声で鳴かれると迷惑なのだそうだ。

 

「あー、ちょっと大きめの鳥でしょ?青みたいなグレーみたいな色と茶色の鳥ね。イソヒヨドリだね。あれ最近うちの周りでもすごく増えてるよ」

 

と答えた。

すると

 

「違う違う、ヒヨドリじゃないよ。ヒヨドリも鳴いたらうるさいけど、もっと青っぽいやつだよ」

 

と返してきた。

 

「え?だからイソヒヨドリでしょ?濃いブルーグレーと茶色で雀より大きくてハトより小さいくらいの鳥」

 

と、もういちど説明しながら答えると

 

ヒヨドリじゃないよ。オレもヒヨドリならわかるけど、あれはヒヨドリじゃなかったよ」

 

と、また同じように返してきた。

またですか~。

またどツボにはまるカンジですか~。

ヒヨドリ”ってついてるだけで同じ鳥だと思ってるよね、完全に。

 

めんどくさいけど説明してやるか、と思いながら

 

ヒヨドリじゃなくてイソヒヨドリね。”ヒヨドリ”と”イソヒヨドリ”は別の鳥だから」

 

と、一番の核心部分を答えた。

すると、

 

「え?…ああ~、別の鳥?え?ヒヨドリの事だよね…?」

 

と、あからさまに混乱しているようだった。

 

「”ヒヨドリ”っていう鳥と”イソヒヨドリ”っていう別々の鳥がいて、◯◯さんが困ってるのは”イソヒヨドリ”の方だよ、たぶん」

 

と、簡単に説明した。

すると、

 

「あ~、そうかー、ヒヨドリかぁ~。オスとメスで色が違うって事なのかなぁ」

 

と、途端にトンチンカンな事を言い出した。

 

「え?オスとメス?え?なになに??」

 

と、一瞬何を言ってるのかわからなくてもう一度聞き返した。

すると

 

「だって、その青いやつもヒヨドリなんだよね?オレが知ってるヒヨドリとは色が全然違うからさー、オスとメスで色が違うのかと思ってさー」

 

などと言い出す。

いやいや。

違う鳥だっつってんだろー!

と怒鳴りたいのを我慢しつつ

 

「いや、だからね、ヒヨドリじゃないんだって。ぜんぜん別のイソヒヨドリっていう鳥がいるんだよ。名前が似てるけど別の種類ね」

 

と、なんとか簡単に説明した。

すると、

 

「ああ!そういう事かー、イソヒヨドリっていう種類の鳥もいるのか~」

 

と、やっと理解したらしい。

 

「そうそう、ヒヨドリとは違う種類だよ」

 

と言うと、

 

「でもうちは近くに磯なんか無いよ。なんで磯のヒヨドリがいるんだろう。やっぱりそれとは違う鳥なんじゃないかな」

 

などと、今までのやりとりからは想像できないくらいマトモな疑問を投げてきた。

なんでここにきてそこだけやけに知的なんだよ。

 

「いや、名前にはイソって付いてるけど、結構内陸のほうでも普通にいるらしいよ」

 

と答えておいた。

これはどうやら実際にそうらしい。

 

「へぇ~、そうなんだー」

 

と、◯◯さんはやっと納得してくれたらしい。

すると、また何かを思い出したらしく、

 

「そういえばさ、そのイソヒヨドリっていうのと似たような鳴き声の鳥もいるんだよ。そいつも結構うるさくてさー」

 

と言う。

 

「へぇ、見たことある?どんな鳥だった?」

 

と聞くと

 

「そのイソヒヨドリっていうのと同じくらいの大きさなんだけど、色は全然違うんだよ。なんか茶色みたいなグレーみたいなのが混ざったような斑模様の鳥だったなぁ。なんていう鳥かなぁ」

 

と言う。

 

ア、アカン…。

これ絶対またどツボにはまるパターンじゃないか…

と考えながらおそるおそる答えた。

 

「あ~、それね…。それ、たぶんイソヒヨドリのメス…」

 

すると◯◯さんは

 

「やっぱり!オスとメスで色が違うんだ!じゃ、その斑のやつはヒヨドリのメスか~」

 

と、思った通りの返事を返してきた。

さっきもチラッとオスだのメスだの言ってたから、ここでまた混乱するんじゃないかと思っていたら案の定だった。

 

慌てて、

 

「あ、違う違う、その斑のやつはイソヒヨドリのメスね。で、青と茶色のがイソヒヨドリのオスね。ヒヨドリは全く違う鳥だから忘れてね」

 

と訂正した。

 

「え?イソヒヨドリのメスなの?ヒヨドリのメスじゃなくて?あれ?え?あれ?」

 

と、◯◯さん本人はすっかりゴチャゴチャになっている。

あーまたメンドクサイ事に~。

 

「うん、そう。ヒヨドリはオスメスで違いはないからね。イソヒヨドリはオスメスで色が違うんだよね」

 

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イソヒヨドリ オス

 

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イソヒヨドリ メス

 

イソヒヨドリ - Wikipedia

 

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ヒヨドリ

ヒヨドリ - Wikipedia

 

と、なるべくわかりやすく簡潔に説明した。

すると、◯◯さんは納得したように

 

「ああー、そういう事かー。うん、わかったわかった。あの青いのがオスかー。じゃ今までのがメスだったのか、へぇ~、そうか、なるほど~」

 

などとブツブツ言っている。

本当にわかってくれたのかな、「今までの」って何だ?

ま、いいか~、と思っていたら、また◯◯さんが質問してきた。

 

「じゃあさー、斑のやつは何なんだろね、青いのと同じ鳴き方するんだよ。あ、そうか、その斑のやつがイソヒヨドリだ!青いのと今までのがヒヨドリだもんな!ああ、そうかそうか」

 

ええ~~~~~…

またループしてないか?これ…

 

 

「ルサンチマンが酷い!」 by百田直樹

これ、以前虎ノ門ニュースで百田直樹氏が江田憲司氏のツイッターのコメントに対して言っていた発言。

何だったかな。

はっきり覚えていないが、江田氏が誰かに対する妬み嫉みみたいなコメントをしていたのよ、確か。

 

こういうのを衆目に晒すのは本当に人としてどうかと思う。

嫉妬の感情って、一番人に知られたくない醜い感情だと思うんだけどね。

 

で、なぜこのセリフを思い出したのかと言うと、先日またもややられたからなんだよね。

 

前に買って美味しいと思ったスナック菓子をおやつ時に食べようと持って行ってたのだが、またおばちゃんがそれをディスりまくっていたのだ。

 

あまりアチコチで売っているのを見かけた事がないので、ちょっと珍しいんじゃないかと思って買っていった。

ところが、ある食品の味付けがされていて結構好き嫌いが分かれてしまった。

嫌いな人は苦手なので、その味と聞いただけで食べなかった。

だが、好きな人はハマる味だったようで、20代前半の若い現場作業の男性社員がそのスナック菓子を食べて

 

「これ、めちゃめちゃ美味いっすねー、どこに売ってるんですか?こんなの見た事ないなぁ。僕の好きな味っすよー、うわ止まりませんよ~」

 

と言いながらパクパク食べていた。

それを横目で見ていたおばちゃんが、

 

「え~、そんなに美味しくないよね、それって。アタシも前に買った事あるんだけどさー、食べても別に~ってカンジだったわ。あちこちのスーパーに売ってるから全然珍しくないし!わざわざこれを持って来るってどういう神経してんだろ」

 

と、持ってきた本人を前にして平然と言い放っていた。

 

えええ~~~??

もうビックリですよ。

私が持って来たのを知らないはずがないのよ。

 

持ってきてお菓子の場所に置いていて、たまたま休憩室の前を通りかかった時に誰かが

 

「これ誰が持ってきてくれたんですかね?」

 

と誰かに尋ねていた。

するとおばちゃんの声が

 

「ああ、それgoru-goruさんが持って来たみたい」

 

と答えていたのだ。

 

持って来ていたところを見られていたのもビックリなんだけどね。

ほんと他人の持ち物のチェックは欠かさないよね。

コワイわー。

 

つまり、私が持って来たのをわかっていて私の目の前で「そんなの美味しくない!」とか言っちゃってるんだよな。

 

ちなみに、私はおばちゃんが持って来たお菓子を、マズくても気持ち悪いハングルが書かれていても文句言った事はないんだけどね。

つか、それ普通に失礼でしょうが。

 

まぁ、基本みんなはおばちゃんに合わせて「そうですね~」などとあたりさわりなく返事をしているので、おばちゃんにしてみれば

 

「ほらね、みんなも美味しくないって言ってるよ」

 

ってカンジなんだろうけど。

 

ところが、その若い社員はそんなおばちゃんのイヤミなど全く気にする様子もなく、おばちゃんに気を遣う事もなく、

 

「え?そうっすか?僕この味メチャクチャ好きだから美味しいと思いますけどね。そりゃ人によって好みが違うんだから別にいいんじゃないっすか?嫌だったら食べなかったらいいだけだし。僕コレ好きっすよー、あー止まらん」

 

と、おばちゃんに対して自分の主張を言い放って撃退していた。

 

おばちゃんは

 

「え~?そうかなぁ、全然そう思わないんだけど…普通にスーパーに売ってるし。え~…」

 

と、ブツブツ言いながら休憩室を出て行った。

 

スゲー(・・;)

おばちゃん退治しちゃってるよこの子は~。

つか、まったくの正論だわ。

好きな人は食べたら良いし、嫌いな人は食べなくてもいいんだよ。

 

思わず

 

「◆◆くん!それ、そんなに気に入ったんなら買って来てあげようか?ウチの近所のスーパーで売っててね、見つけたから買ってきたんだよ~」

 

と、言ってしまったではないかw

その◆◆くんは

 

「goru-goruさんが持って来てくれたんすか、コレ?え?マジっすか?僕、こんなの売ってるとこ見た事ないっすわ。ほとんどコンビニしか行かないっすからね~」

 

と言っていた。

 

「私もこれ好きなんだよね。自分が食べたいから買ってきただけなんだけど、残り全部食べていいよ」

 

と、残りをその◆◆くんに全部あげた。

◆◆くんは若者らしく

 

「えー、マジっすか?!あざーーーーっス!!」

 

と元気よく言って残りも全部平らげた。

 

うーん。

書いてて気づいたんだけど、そもそものスタンスが違うんじゃないかなぁ。

私の場合、お菓子を持って来る時の基準は”自分が食べたいから”持って来る。

 

いつもは他の人が持って来たものをごちそうになっているので、そのお返しという意味もあるが基本的に自分が食べたいものを持っていく。

ところがおばちゃんの場合は、周囲の人に食べてもらおうと思って持って来ているらしい。

ただし、その基準は自分の好みになっているので、結局は自分が好きなものを持って来ているわけだが。

 

で、また書いてて思い出したのだが、前に私が持って来たお菓子が不評で、皆がほとんど手を付けずに残った事があった。

その時、おばちゃんがやって来て

 

「goru-goruさん!goru-goruさんが持って来たお菓子、誰も食べないからすっごく残ってるんだよ!どうするのよアレ?!みんな好きじゃないみたいだったよ!そういうのじゃなくて、もっと違うのじゃないとみんな食べないって!!」

 

とわざわざ報告しにきた事があった。

 

私は基本的に前述の◆◆くんと同じ発想なので、だからどーしたとしか思わず、

 

「あ、そう。ふーん。ま、残ったら全部自分で食べるから置いててくれたらいいよ」

 

と普通に答えた。

その返事におばちゃんは

 

「ええ~?そんな、自分で食べるからって…えー?」

 

みたいな反応だった。

まぁなぁ。

おばちゃんにとっては誰かに食べてもらう事に意義があるんだろうなぁ。

 

そういえばハングルのお菓子どうなったんだろ?

ほとんど手付かずで残ってたのに、翌朝にはもう無くなっていた。

誰も食べないからおばちゃんが自分で引き揚げて持って帰ったんだろうな。

 

だからって、私が持って来たスナック菓子に当たりちらすって、もうルサンチマンが酷いと思うわ。

あれ?こういう時には使わないのかな、ルサンチマンって。

 

人事異動発令

来月の1日付けでロボットが異動する事になった。

もうそろそろかなぁと思っていたらやっぱりそうだった。

 

先月の終わりだったか今月の初めだったかにやたらテンションが高くなっていて、それ以降ずっと機嫌が良い。

電話でも弾んだ話し方をするし、やたらとよく笑うし、「あー、時期も時期だしこれは絶対異動があるんだろうな」と思っていたのだ。

 

だが本人は異動になる事を部下である私には絶対に言わないのな。

若手くんには諸々の手続きなどがあるので、早い段階から言っていたようだ。

ほんと失礼だよなー、今までさんざん本来ならロボットがやるべき仕事まで代わってやっていたのに、「お世話になりました」くらい言えんのかね。

そういや高機能からもまともに言われてないんだよな。

 

世話になった覚えはなくとも、社交辞令ってもんが世の中にはあるんだという事がまったくわかってないヤツばかりがここに回されてくるんだよ。

やれやれ。

 

で、大体の人が異動が決まるとウキウキする。

よっぽどココが嫌だったのか、次に行く部署が希望の部署だったのか、出世も伴っているからなのかはわからないが、大半の人はうれしそうにする。

 

まぁ私としても、次にどんなボケナスがくるのかは全くの未知だが、合わない人が去って行くのはその人には申し訳ないが嬉しいことには違いない。

姥捨て山じゃないんだから、たまにはまともな人を寄越してよ、と毎度強く思っている。
いや、姥捨て山の方がどれだけ良いかわからない。

知識も経験も豊富なお年寄りが回されてくる方がよっぽどマシだろ。

 

で、何が不思議って、正式に異動の話を誰からも聞いていないのに、若手くんなどは平気で

 

「goru-goruさん、来月から異動して来る新しい人のファイル作っておいてもらえますか?」

 

と、フツーに言ってくるからびっくりする。

 

一応、風の噂で誰が来るのかは聞いてはいるが、なんで知ってる前提で言ってくるんだろう。

こういうところが本当に理解できないわ。

噂を鵜呑みにしただけの仕事でいいんかい。

 

知ってはいるが、確認のために

 

「新しい人って誰?」

 

と言うと、若手くんはちょっと驚いた風に

 

「え?ああー、えっと~、○○さんと××さんです」

 

と答えている。

まぁ若手くんは若手くんで、自分が早くから知らされていたから私も知っていると思い込んで言ってるのかもしれないけど。

 

まだ前の前任上司の方がそういうところはちゃんとしてたわ、そういえば。

異動が決まって正式に周囲にもお触れが出るときに

 

「goru-goruさん、僕、異動する事になったんで。色々ありがとうございました」

 

ってちゃんと言って来てたよ。

本人は異動先がよっぽど嫌だったらしくて落ち込んでたけど、私は嬉しくてついつい弾んでたな、そういえば。

 

まぁ、来る人来る人それぞれがそれぞれの持ち味でとんでもなかったから、人が入れ替わったら改善されるのかという事には一切期待していない。

 

異動になる人もどうせ数年勤務したらまた次に異動で、当たり障りなく過ごそうとしか思ってないしね。

 

そもそもそういう人しかいない会社だからなぁ。