goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

ヒヨドリとイソヒヨドリ

先日、休憩中に窓の外をみていたら、イソヒヨドリが元気に飛び周っていた。

よく見てみると、イソヒヨドリの前をたぶんハクセキレイだと思われる鳥が飛んでいた。

イソヒヨドリハクセキレイを追い払っていたのかな。

逃げるハクセキレイイソヒヨドリが追いかけるように飛んでいた。

 

その光景を見て思い出した。

以前、例の”犬にも猫にも詳しい人”がこのイソヒヨドリについて文句を言っていた事がある。

さすがにその時は「鳥に詳しい」とは言っていなかった。

 

イソヒヨドリの事も、なんという鳥なのか知らなかったようで

 

「最近うちの周りに青っぽくて茶色っぽい鳥がいっぱいいてさ、それが朝から大きな声で鳴いててうるさいんだよ」

 

と言っていた。

 

この人は夜勤がある仕事をしている人なので、朝仕事を終えて昼間寝る日もある。

そういう時に外で大声で鳴かれると迷惑なのだそうだ。

 

「あー、ちょっと大きめの鳥でしょ?青みたいなグレーみたいな色と茶色の鳥ね。イソヒヨドリだね。あれ最近うちの周りでもすごく増えてるよ」

 

と答えた。

すると

 

「違う違う、ヒヨドリじゃないよ。ヒヨドリも鳴いたらうるさいけど、もっと青っぽいやつだよ」

 

と返してきた。

 

「え?だからイソヒヨドリでしょ?濃いブルーグレーと茶色で雀より大きくてハトより小さいくらいの鳥」

 

と、もういちど説明しながら答えると

 

ヒヨドリじゃないよ。オレもヒヨドリならわかるけど、あれはヒヨドリじゃなかったよ」

 

と、また同じように返してきた。

またですか~。

またどツボにはまるカンジですか~。

ヒヨドリ”ってついてるだけで同じ鳥だと思ってるよね、完全に。

 

めんどくさいけど説明してやるか、と思いながら

 

ヒヨドリじゃなくてイソヒヨドリね。”ヒヨドリ”と”イソヒヨドリ”は別の鳥だから」

 

と、一番の核心部分を答えた。

すると、

 

「え?…ああ~、別の鳥?え?ヒヨドリの事だよね…?」

 

と、あからさまに混乱しているようだった。

 

「”ヒヨドリ”っていう鳥と”イソヒヨドリ”っていう別々の鳥がいて、◯◯さんが困ってるのは”イソヒヨドリ”の方だよ、たぶん」

 

と、簡単に説明した。

すると、

 

「あ~、そうかー、ヒヨドリかぁ~。オスとメスで色が違うって事なのかなぁ」

 

と、途端にトンチンカンな事を言い出した。

 

「え?オスとメス?え?なになに??」

 

と、一瞬何を言ってるのかわからなくてもう一度聞き返した。

すると

 

「だって、その青いやつもヒヨドリなんだよね?オレが知ってるヒヨドリとは色が全然違うからさー、オスとメスで色が違うのかと思ってさー」

 

などと言い出す。

いやいや。

違う鳥だっつってんだろー!

と怒鳴りたいのを我慢しつつ

 

「いや、だからね、ヒヨドリじゃないんだって。ぜんぜん別のイソヒヨドリっていう鳥がいるんだよ。名前が似てるけど別の種類ね」

 

と、なんとか簡単に説明した。

すると、

 

「ああ!そういう事かー、イソヒヨドリっていう種類の鳥もいるのか~」

 

と、やっと理解したらしい。

 

「そうそう、ヒヨドリとは違う種類だよ」

 

と言うと、

 

「でもうちは近くに磯なんか無いよ。なんで磯のヒヨドリがいるんだろう。やっぱりそれとは違う鳥なんじゃないかな」

 

などと、今までのやりとりからは想像できないくらいマトモな疑問を投げてきた。

なんでここにきてそこだけやけに知的なんだよ。

 

「いや、名前にはイソって付いてるけど、結構内陸のほうでも普通にいるらしいよ」

 

と答えておいた。

これはどうやら実際にそうらしい。

 

「へぇ~、そうなんだー」

 

と、◯◯さんはやっと納得してくれたらしい。

すると、また何かを思い出したらしく、

 

「そういえばさ、そのイソヒヨドリっていうのと似たような鳴き声の鳥もいるんだよ。そいつも結構うるさくてさー」

 

と言う。

 

「へぇ、見たことある?どんな鳥だった?」

 

と聞くと

 

「そのイソヒヨドリっていうのと同じくらいの大きさなんだけど、色は全然違うんだよ。なんか茶色みたいなグレーみたいなのが混ざったような斑模様の鳥だったなぁ。なんていう鳥かなぁ」

 

と言う。

 

ア、アカン…。

これ絶対またどツボにはまるパターンじゃないか…

と考えながらおそるおそる答えた。

 

「あ~、それね…。それ、たぶんイソヒヨドリのメス…」

 

すると◯◯さんは

 

「やっぱり!オスとメスで色が違うんだ!じゃ、その斑のやつはヒヨドリのメスか~」

 

と、思った通りの返事を返してきた。

さっきもチラッとオスだのメスだの言ってたから、ここでまた混乱するんじゃないかと思っていたら案の定だった。

 

慌てて、

 

「あ、違う違う、その斑のやつはイソヒヨドリのメスね。で、青と茶色のがイソヒヨドリのオスね。ヒヨドリは全く違う鳥だから忘れてね」

 

と訂正した。

 

「え?イソヒヨドリのメスなの?ヒヨドリのメスじゃなくて?あれ?え?あれ?」

 

と、◯◯さん本人はすっかりゴチャゴチャになっている。

あーまたメンドクサイ事に~。

 

「うん、そう。ヒヨドリはオスメスで違いはないからね。イソヒヨドリはオスメスで色が違うんだよね」

 

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イソヒヨドリ オス

 

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イソヒヨドリ メス

 

イソヒヨドリ - Wikipedia

 

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ヒヨドリ

ヒヨドリ - Wikipedia

 

と、なるべくわかりやすく簡潔に説明した。

すると、◯◯さんは納得したように

 

「ああー、そういう事かー。うん、わかったわかった。あの青いのがオスかー。じゃ今までのがメスだったのか、へぇ~、そうか、なるほど~」

 

などとブツブツ言っている。

本当にわかってくれたのかな、「今までの」って何だ?

ま、いいか~、と思っていたら、また◯◯さんが質問してきた。

 

「じゃあさー、斑のやつは何なんだろね、青いのと同じ鳴き方するんだよ。あ、そうか、その斑のやつがイソヒヨドリだ!青いのと今までのがヒヨドリだもんな!ああ、そうかそうか」

 

ええ~~~~~…

またループしてないか?これ…