人間と同じ感覚を動物に向ける人々の落とし穴
上の記事で金魚万華鏡に苦言を呈している。
まぁ、それはわからないでもない。
確かに、水草も何もない水槽に金魚がギュウ詰めに入れられていて、ずっとライトをあびせられている。
金魚が可哀想に思うのはわかる。
が、実はこの環境、実際金魚の飼育にはあまり影響がないらしい。
私も気になって少し調べてみた。
結果、
「人間と同じ感覚で対応しなくても問題なし。金魚飼育では24時間照明という方法もあります。慣れれば明るい中でも小刻みに活動停止(俗に言う“寝る”行動)を行います。逆にやってはいけないことは毎日明るさが不規則になる環境です」
というわけで、ギュウ詰めなのは少々気にはなるが、アートアクアリウムが金魚に対してヒドイ扱いをしているかといえば、実はそうでもないと言える。
”この金魚たちは、光あてっ放し、隠れるところもなくてストレス一杯だろうと思います。”
とブログ主は記事中で感想を述べている。
という事は、おそらくもしブログ主が主催者なら”ある一定の時間照明を暗くする”なんていう事をやっちゃうんだろうな。
それこそ「逆にやってはいけないことは毎日明るさが不規則になる環境」という虐待なわけね。
人間の感覚で「ヒドイ、虐待!」とか言ってると、全然違っていてこっ恥ずかしいから調べてから記事書いてよね~、どこの緑豆よ、というオチだったりする。
しかも、この記事中に出てくる「イルカ漁」についての考察。
太地町民にケンカ売ってるん?
ご存じの方も多いと思うが、和歌山県太地町は昔からクジラ漁で栄えた町である。
古式捕鯨でも全国的に有名であるが、現代においては古式捕鯨というものは存在しておらず、捕鯨を生業にして来た人たちの末裔が時代の流れとともに引き続き遠洋捕鯨に携わっていったというものである。
そして現在はIWCの決議により、商業捕鯨は禁止され調査捕鯨という形で遠洋捕鯨は続けられている。
その調査捕鯨でもオーストラリアに難クセをつけられ、ICJ(国際司法裁判所)で「調査捕鯨ではなく事実上商業捕鯨である」という判決が下されたりと、クジラを生業としてきた太地町民は一体どうやって生活すりゃ良いのさ?
その先行きが「イルカ漁」なのだろうと思われる。
にもかかわらず、映画「ザ・コーヴ」ではウソやヤラセや隠し撮りなどで悪の権化のごとく描かれ、ブログでは非難され。
《以下抜粋》
中韓嫌いの“保守”の方ご存知でしょうか?
太地のイルカ漁は中国や韓国が大のお得意様で、自民党が河野洋平とともに誇る大売国奴、二階 俊博氏は太地町を含む和歌山3区から選出されています。
(正体を現した二階俊博幹事長「中国のために最大限の協力する」 世界のニュース トトメス5世さま)
中国や韓国が二階氏のお膝元、太地のイルカ漁のお得意様であることがわかる記事
・日本で捕獲され、中国の水族館へ輸送されるイルカの赤ちゃんたち ももこひめさま
・日本から輸入のイルカ死ぬ…動物保護団体が糾弾=韓国 ももこひめさま
・イルカ漁は以下の記事を見ると、伝統云々ではなく商売です。
2009年9月~14年8月の生体販売数は計760頭。
輸出先は中国216頭、ウクライナ36頭、韓国35頭、ロシア15頭など12カ国に及び、米国1頭も含まれる。
同期間の鯨類などの生体輸出は計354頭。この間、太地町以外に漁による生体販売の実績はなく、「ほぼ全てが同町で捕獲された小型鯨類とみられる」(水産庁関係者)。
日経 一部抜粋
ロシアやウクライナ向けは水族館だけでなく軍事用もあると言われています。
(軍事用として注目の太地町イルカ 露、ウクライナ等に輸出 ニュースポストセブン)
“日中友好”が好きな二階先生の地元ではこういうことも始まりました。
イルカも技術も輸出 和歌山・太地町立くじらの博物館 飼育、調教 中国から研修生6人2017.4.5産経
世界から非難されても「中国がいるからいいんだもん!」という感じです。
だいたい、野生動物を捕獲して生体販売!どこの途上国ですか?
それもこれを新しいビジネスモデルにしたいなんて!開いた口が塞がりません。
《抜粋終わり》
まぁね、確かにこれだけ読んだらイルカ可哀想。
おそらく売国奴二階憎しで書かれた記事なのだろうが、その裏には捕鯨問題も見え隠れしている事も記事中で言及してほしかったかな、残念。
で、これがなかったら、太地町の人たちはどうやって食べていけばいいのでしょうか?
上記記事のブログ主様に是非とも案を出して頂きたいところである。
非難しているだけではどこぞの海犬と全く同じ穴のムジナなのでねぇ。
実は私はおそらく最後の鯨肉世代だろうと思われる。
昔は我が家でも鯨肉の料理が食卓によく並んでいた。
場所は大阪である。
世間的には、鯨肉を食べる家庭は少なくなっていた頃だと思うが、我が家ではごくごく当たり前に鯨肉を使った料理がしょっちゅう出ていた。
水菜と鹿の子(鯨肉のあごの肉だそうです。知らんかった(^^;))や皮の煮物(ハリハリ鍋とは別物)。
おでんのコロ(鯨の皮)。
クジラのカツ。
刺身。
粕汁にも鹿の子や皮を入れていた。
商業捕鯨が禁止されるというニュースが流れたとき、母と
「おでんに何入れよう?粕汁に何入れよう?」
と困ったのを覚えている。
今まで当たり前に食べていた物が、ある日突然食べられなくなるという経験は、おそらく私より若い世代の人たちには無いだろう。
捕鯨問題は単なる自然環境や食の問題ではない。
根底にあるのは人種差別問題なのだ。
そういった思いもあって、捕鯨問題、そこから派生しているイルカ漁問題に関しては、軽く記事にしてほしくないという気持ちが働いてしまうのだ。
良い方のヨン様でおなじみの、マイケル・ヨン氏のブログで紹介されていた記事とコメントをご紹介する。
これ、もっと世に広まらんかなぁと思っているくらい秀逸なコメントが書き込まれているんだがなぁ。
《以下抜粋》
Anonymous said...
調査捕鯨にはちゃんと内実があるということだったと思いますが、捕鯨への圧力に対して形の上で妥協したという流れであったでしょうか。妥協であるが、正当化する名目はある。
海外ではひじょうに簡単に「調査捕鯨というウソ」とばかり言われていますね。多少河野談話の弊害に似ているようにも思えますが。・・・商業捕鯨を堂々と続けるべきだったのでしょう。「ウソ」というのはちがうでしょう。
インドでは牛を殺すことを禁じる法律をつくる動きがあるようです。インドはイルカに関する特別さを認める決定をしているようですが、それはインドが決めることでいいのですが、西洋のほうは牛食を禁じるヒンズーの思想を尊重していませんね。これは不公平ではないでしょうか。西洋とヒンズーとイスラムが尊重し合うなら豚と牛をまず食べるのをやめるべきではないでしょうか。もちろんそれは反語で、お互いの違いを尊重し合うべきだと思います。
アメリカが日本にはじめて来た時、大砲で威嚇を受けました。そのときの目的のひとつが捕鯨のための基地として日本を利用することでした。日本はむかしから捕鯨をしており、古人は鯨の供養も行っていた。
Takeshi said...
But when Japanese lie, they go big.
その通りです。
官僚が絡むと最悪なんですよ。
原発の安全神話、年金問題、財政問題、領土問題
全部先送りしてまるで頭を行使していない。
pochi said...
そもそも日本は商業捕鯨を続けたかった。しかしIWCは捕鯨を縮小、廃止させたかった。そこで折衷案として出てきたのが、IWCの言う「調査捕鯨」であるが、これは、この枠内で、研究もするならば、商業捕鯨を続けてもいいよ、という、日本にとっては「約束」だった。
一般庶民が毎日毎週食べる必需品というわけでは無い。だが、鯨は太古の昔から慣れ親しんできた、食料や燃料をもたらす神、えびすであり、だからこそ、頭から尾まで余すこと無く、ありがたく使ってきた。
日本人の精神性や、鯨と日本人との関わり、そして何より、IWCと日本とのパワーゲームについて調べた上で、もう一度記事を書いて頂きたい
skipper said...
いつも日本人側の視線に立っての発言、とても感謝しております。
捕鯨について書こうと思っていた事を既に上記pochiさんに書いてもらってました。
まったくこのとおりなんです。
ただし、わが国は自衛隊やパチンコやソープランドや慰安婦のように、本質を捻じ曲げて運用しているものがあるのもたしかに多い。それぞれ実態と合致させるべきだと思う。
調査捕鯨を商業捕鯨、自衛隊を国防軍、パチンコ換金は禁止、ソープランドは売春施設、慰安婦は売春婦と。
minako said...
もともと日本はIWCに入りたくなかったし、入らされた後も、IWCの科学者ですら匙を投げたそのあまりのカルトぶりに途中脱退しようとしたこともある。(入らず捕鯨を続けている国はある) しかしその都度米国が、もしやめたら米国近海での漁業を禁止するなどと脅してきた。日本としては、漁業全体の1%しかない捕鯨のために他の漁業を犠牲にすることはできず、泣く泣く従ってきたのが実情だ。
捕鯨に関しては、米国を筆頭に反捕鯨国が今まで日本に対して何をやってきたかを、それこそ中立の立場で調べてみてほしい。それでも日本の水産庁は切れることなく、冷静に論理的に丁寧に粘り強く説明してきた、あのIWCの中で。
Anonymous said...
調査捕鯨という詐欺言葉に至った理由も知りもせずよく言うわ。
minakoさんの言う通りです。
日本はしぶしぶながら彼らの決めたことに従ってるのに、どんどん追いつめて行くなんて完全なレイシスト達だよ。
そもそも捕鯨問題が出て来たのは、ベトナム戦の枯れ葉剤使用が大きな問題として出て来そうになったときじゃなかったっけ。
minako said...
コメントついでにもうひとつ。
今捕鯨全面禁止のおかげで海の生態系が崩れている。 ミンク鯨(←うろ覚え。すみません)は海のゴキブリと呼ばれるほど大繁殖しているが、これと、真の絶滅危機種であるシロナガスクジラなどは食べ物が重なっているため、ますます少なくなっている。
鯨は人間が食べる魚全体の量よりも多くの魚を食べている。漁師は、鯨を見たら、その場にもう魚はいないと考え漁はほぼ諦めるのだとか…。
今、和食は健康にいいとかで世界中に(中韓人による)すし屋ができているが、そのうち白人たちは「魚数が減少しているのはスシ(日本)のせいだ」と言い出しそうで怖い。 もちろん公害などいろいろな原因はあるだろうが、白人偽善カルトによって守られている鯨のせいでもあるんだよ。
日本も悪い。まず国内の捕鯨に関する啓蒙というか国民意識が一致していないこと。無関心が多い。そしてなんといってもシーシェパードなどに武力で反撃してこなかったから。 ケンポーがあるからできないでしょ。日本の捕鯨船の対応見ていると泣けてくる。彼らは日本は物理的に何も反撃できないと知っているからやりたい放題やるわけで。で、なぜか日本相手に「正義の戦いをやる」と世界中の善男善女から寄付が集まってくるんですよね。
白昼の死角 said...
日本の捕鯨を批判する連中は、なぜ日本が「調査捕鯨」という名目で捕鯨を続けるのかについて無知から来る浅はかな思い込みがあるので、少し整理しておく必要があるようだ。
そもそも、歴史的に捕鯨を行ってきた日本の文化的背景等に配慮することもなく、日本の近海での商業捕鯨が一方的に禁止されるという不条理な措置がとられたとき、日本にとっては
①国際協調性などお構いなしにIWCを脱退し、好きなように捕鯨を続ける
②国際協調性の観点からIWCに留まり、法とルールを遵守しながら捕鯨を続ける
という二者択一のオプションがあり、どちらを選択するかは日本の意思次第だったわけだ。
楽なのは①の選択肢。IWCのルールや制約の適用を受けないから、いくら捕鯨を続けても関連法の違反は成立しない。ロシアやノルウェーなどはまさにこれ。但し、国際秩序に加わろうとしないならず者のレッテルを貼られ、異端児扱いされるという代償を払うことになる。
他方、②の選択肢の場合、国際秩序の枠組みの中には留まるので一応「同士」の扱いは受ける。しかし反面、商業捕鯨禁止というルールも受け入れざるを得ない。
そこで日本は、国際秩序の枠組みの中に留まるという②の選択をしつつも、捕鯨を続けたいため苦肉の策として法を遵守しつつ捕鯨を継続する「方便」として「調査捕鯨」という”裏技”を考え出したわけだ。
日本としては合法的にルールを守りながら捕鯨をする方法を実行しただけであり、いうなれば「脱税」ではなく「節税」にたとえられるような措置である。
しかしこれが、浅はかで思い込みの激しい鯨馬鹿な外人たちの目には、「嘘をついてごまかしながら捕鯨を続ける汚いジャップ」に映り、以後一貫して日本の捕鯨を批判する連中の精神的支柱としてこの見方が定着してしまったわけだ。
①を選択してしまえば楽だという意見もあるが、先の大戦において、日本に不条理ななルールや扱いを押しつける国際連盟を脱退し、その後に悲劇を経験した過去が日本にはあるので、それがトラウマになっているのだろう。多少気に入らないことがあってもできるだけサークルのメンバーには留まっておこうという算段が日本にはあるということだ。
最後に、改めて明確にしておかなければならないことは、日本としては「捕鯨は悪いことだから止める」とは一言も言っていないし止めるつもりはさらさらない。止める必要があるなどの考えも持っていない。ただ、国際協調性の観点からIWCに留まっている以上はそのルールには従うと言っているだけだ。
そして調査捕鯨は何らそのルールに反しない。法の網をかいくぐる汚いやり方でも何でもない。ただ一言、合法なのだ。偏に、日本憎しのプロパガンダに汚染されている理性の足りない鯨馬鹿な外人どもが問題をこじらせているだけなのだ。
sute said...
豚は鯨より知能が高いらしいが反捕鯨の馬鹿どもはこの事実にどう反論するんだろう?
《以上抜粋終わり》