goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

とうとう、前任の上司について書いてみる その2

前回、前任の上司について書いたが、そのつづき。

その後も引き続き嫌がらせ(と私が受け取るような事)を受けていた。

そもそも、そういう卑怯な手段が本当に嫌いな私は、絶対に怯まないつもりで毎日出勤していた。

約半年程経った頃、忙しいなりに仕事の回し方がわかってきて、だんだんと慣れ、残業も大分減るようになった。

同時に、すっかり嫌がらせにも慣れてしまっていた。

その頃になると、おばちゃんの部署のセクハラ管理職も、とうとう
「高機能にしておけよ~」
と言わなくなっていた。

はっきりとした理由はわからないが、私が徹底的に無視し続けた事が関係あるかもしれない。

部署が違うとはいえ、上司の管理職相手に失礼かとは思ったが、本当に無視し続けたのだ。

その管理職は、荒っぽくて口は悪いが、明るくて人懐っこいタイプの体育会系である。

誰に対しても、こなれた風に

「おう、おはよう!」

「おいっす!」

「はようっす!」

などと、体育会系特有のあいさつを自分からみんなにする。

なんと私は、そこから無視したのだ。
あいさつくらいちゃんとした方が良いに決まっている。

いくらムカつくからといって、そこは大人なんだから、という事はわかっていながらも、敢えて無視し続けたのだ。

しかも、わざと嫌がらせで無視している事を強調するかの様に無視し続けた。

他の人にはわざと大きな声で「おはようございます!」「お疲れ様です!」と声を掛け、その管理職がやって来ると知らん顔。

その管理職と他の誰かが一緒にいると、

「○○さん、おはようございます!」

と、もう一人の人に名指しであいさつをしていた。

多分、向こうは「なんだよ、あのおばはん!」とムカムカしていた事だろうと思うが、もうそんな事はどうでも良くなっていた。

あいさつだけでなく、私がいる部署に用があって来た時も、徹底的に無視した。

部屋に入って来て、「あれ?前任上司は?出かけてるの?」と聞かれても、知らん顔を決め込んだ。

どうせ、私だけに聞いているわけではない。

高機能がちゃんと相手して答えれば良いだけだ。

しかも、前任者は私には予定を言わずに外出する事が多かったため、私に聞かれても知らない事の方が多かったのだ。

書類の処理の仕方を高機能に尋ねてきたときも、絶対に助け舟を出してやらなかった。

高機能の説明が下手すぎて、聞きに来た人の大半が理解できずに「??」となるので、いつも横から私が補足説明をしていたのだ。

その管理職がお手上げ状態で、最後の手段とばかりに、話し掛けるなオーラを出している私に、

「goru-goruちゃん、こいつの説明さっぱりわからないんだけど、ちょっと助けてくれないかなぁ?」

と言ってきても、

「さぁ、それ高機能さんの仕事なんで、わかりません」

と、知っていても答えてやらなかった。

「高機能さん、ちゃんと説明して下さい。私に聞かれても困るんですよね」

などと、高機能に対しても追い打ちをかけていた。

「私って、本当に性根が腐ってるんだなぁ」と自分でも感心したくらいに、嫌がらせに対して仕返しをしていた。

前任者に対しても、わざと厭味ったらしく応酬していた。

たまに高度な厭味を言うと通じない時がある。

そういう時は

「あれ?今の難しすぎました?次からはもっとわかる様に簡単に言うようにします」

と、イヤミ+バカにしながら言う、というのをずっと続けていた。

「どうせ近々辞めさせられそうな雰囲気だし、もういいや」と投げやりな態度になっていたのである。

ところが、別部署の管理職がおとなしくなったのと同じ頃から、前任者の態度も変化してきた。

ある日のこと。

いつもなら仕事終わりに前任者と高機能が二人でそそくさと片付けて飲みに行く。

ところが、何を血迷ったのか

「goru-goruさん、今日一緒に一杯どう?高機能くんも行けるって言ってるし・・・」

と前任者が声を掛けてきたのだ。

なんでコイツらと会社の外でも顔を突き合わせにゃならんのだ?と思った私は、

「すみません、早く帰らないといけないので」

と断った。

 

すると、

「え~?ひょっとしてデートの予定でもあるんですか~?」

とからかう様に言ってきた。

そんな軽口をたたき合うような間柄では決してない。

なれなれしく言い返されて虫唾が走った私は、

「なんなんです、一体?ちょっと飲みを断ったくらいで、プライバシーの侵害ですか?そんなにセクハラで訴えられたいんですか?!」

と少々キレながら返事をした。

 

すると、慌てて

「あ、いや、冗談冗談。そんなに怒らないでくださいよ~、じゃあ残念ですけど又今度という事でね」

と言い訳をしていた。

そのヘコヘコした様子にまたムカついた私は

「今度なんてありませんから!!」

と言って話を終わらせ、さっさと帰る用意をした。

結果、前任者が私を飲みに誘う事は二度となかった。