goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

サイコパスの一種だと思ったキッカケ

ある時、コピー用紙の事で揉めた事がある。

社内全体のコピー用紙を発注するのがおばちゃんの仕事だったのだが、ある日突然、おばちゃんがボイコットし出したのだ。

「自分の部署以外のコピー用紙を、なぜ自分が発注しなければならないのか?納得出来ないから、今後は自分の部署の分しか発注しない。完全に分ける」

と言い出したのだ。

 

なぜ、おばちゃんの仕事になっていたのか、というところにはちゃんと理由がある。

おばちゃんの部署の人がコピー用紙の大半を使用するからだ。

 

移転前、フロアが別だった頃は、カラーコピー機が私の部署に置いてあり、モノクロコピー機がおばちゃんの部署にあった。

おばちゃんの部署の人も、カラーコピーが必要な時は、私の部署のやってきてコピーを撮っていくのだが、使用したコピー枚数はほとんどがおばちゃんの部署なのだ。

だから、コピー用紙の発注は、そもそもおばちゃんの仕事になっていたわけだ。

 

ところが、なぜかおばちゃんは、フロア毎に担当を分けようとするクセがあって、

「そっちのフロアの事はそっちでやってよ!」

と平気で言ってのけていた。

 

来客時も、応接室が私の部署のフロアにあった為、結局全部私がお茶出しを行っていた。

おばちゃんの部署の客であろうが、平気でお茶汲みをボイコットする。

 

私が来客に気付かずにいると、平然と

「応接室にお客さん来てるから、お茶お願い」

と言ってくる。

あわてて持って行くと、おばちゃんの部署の人とその来客数名。

 

郵便や荷物の受け取りも全部こちら。

でも宛名はほとんどがおばちゃんの部署。

そんな具合だった。

 

おばちゃんには言っても納得しないだろうから、しょうがなくこちらで使用する分のコピー用紙はこちらで発注して、おばちゃんの方と混ざらないように、別の場所に在庫保管していた。

 

ところがある日、保管してあったコピー用紙数箱分全部が、ゴッソリなくなっていた。

どうせ、おばちゃん方面の誰かが勝手に持って行ったのだろうと思ったが、そんな事で文句を言ってもおばちゃんと同類になってしまう様な気がしたので、黙って再度発注して保管しておいた。

 

ところが、その数日後にまた何箱かが無くなっていたのだ。

完全に分けるって言ってたクセに、思いっきりこちらの在庫を無断で使っている。

一体何なんだよ、とムカムカしていた。

そんな時、今度は私が発注した覚えのない、こちらではほとんど使わないサイズのコピー用紙が、箱ごとドサッと元々置いてあったコピー用紙の箱の上に、無神経に乗せられていた。

気を使って分けていたのに、向こうの方がどんどん境界線を越えて好き放題している。

 

もう、いよいよ堪忍袋の緒が切れた私は、おばちゃんの所に怒鳴り込んだのだ。

 

ところが、おばちゃんには私の言っている事が全く通じず、

「どこに置こうが、そんな事どーでも良いじゃない!ちょっと同じ場所に置いただけで、何よその言い方!何で私がそんな風に言われないといけないのよ、私は知らないし、そんな事言われる覚えはない!アンタの言い方、ホント腹立つわ!」

と、自分の側の非を認める事なく、さっさと自分のフロアに戻って行った。

 

何なんだ。

「どーでも良いじゃない!」って何だ。

テメーが分けるって言い出しておいて、それはないだろうよ。

その日は私もずっとムカムカしていた。

 

すると翌日、おばちゃんはよっぽどムカつきが治らなかったのか、すでにキレ気味モードで私の所にやって来て

「昨日の話なんだけど!」

と、また蒸し返してきた。

 

おばちゃんの言い分は、とにかく内容よりも、私の言い方がキツくて気分を害した。

だから謝れというものだった。

 

先に気分を害しまくっていたのはこちらだったのだが、確かに言い方が悪かったかもしれないと思い、そこは謝った。

 

おばちゃんは、

「まあいいわ。反省してるみたいだしね」

と何様発言を平然としていた。

その態度にもムカついたが、取り敢えず怒りが収まっている時に言っておこうと、こちらの言い分を改めて話した。

 

・そっちが分けると言ったから、混ざらない様に分けて保管していた

 ・にもかかわらず、勝手に持って行って、こちらの知らない間に在庫ゼロになっていた

 ・その後補充した在庫も、いつの間にか減っていた

 ・その在庫の上に、こちらでは使わないサイズの用紙が無造作に置かれていた

 ・そもそも分けると言ったのはそっちなのに、なぜこちらの在庫に入れ込んでいるのか

 

と、順を追って丁寧に説明した。

 

おばちゃんの顔が、どんどんバツが悪そうな表情に変わっていった。

 

そして、しどろもどろになりながら、

「え?あ、あー、それ、えっと、多分誰かが使っていいと思って取ったんだと思うんだけどー、えっとー、この間、○○君が、勝手に邪魔だからってこっちのやつを持って行ってー・・・」

私「・・・・・」

 

もうズタボロである。

 

「分けてるはずなのに、なんでこっちの在庫の方に用があるわけ?」

と聞くと、

「えっと、気付いたらこっちの在庫が無くなっちゃってて〜・・・」

 

結局、おばちゃんの方で在庫管理が出来ていないシワ寄せが、全部こちらに来ていたのだ。

 

なぜ突然、管理を 分けると言い出したのかも、これではっきり理解出来た。

 

今まで、共有のスペースに置いてあったものを、自分の席の近くに移して、在庫の有無をすぐに確認出来るようにしたかったのだろう。

そうやっても結局は在庫管理出来ていないではないか。

 

「なんで、こっちの在庫に関係ないやつ混ぜるの?」

と聞くと、

「え?あ、ああ、・・・皆んなには分けた事言ってなかったから・・・」

 

最初の勢いはどこへやら、最後は物凄く小さい音量で答えていた。