人情の子、アトム
約2ヶ月ほど前の事、風邪をひいたわけでもなさそうなのに、やたらとくしゃみ・鼻水が出ていた日があった。
私は元々花粉症ではなかったのだが、いよいよやってきたか、と覚悟を決めていた。
だが、その日だけですぐに治まった。
結局、花粉症ではなかったようでホッと安堵した。
という話を、休憩時間に我が上司と話していた。
以前のエントリーで登場した「自称ガンダムオタク上司」である。
この上司、ガンダムが好きなだけあって、「あんた本当はロボットかなんかじゃないの?」というくらい、情が欠如している。
私「今朝からくしゃみと鼻水が止まらないんですよ」
上司「そんなの”ただの”花粉症でしょ」
私「いや、花粉症じゃないはずなんですけど・・・」
今年から始まったかも・・・と言おうとした所にすかざず
「あのねえ、花粉症かそうじゃないかなんて、ないんですよ。
誰でも容量を超えたら花粉症になるんですよ。
そんなことも知らないんですか?!」
と、まくしたてられた。
なんだ、それ。
それくらい知ってますがな。
まーとにかく人の話を最後まで聴かない。
花粉症に対して”ただの”って付けちゃったり(花粉症で苦しんでる人に謝れ~)、人を物知らずみたいに罵ったり。
この人、半年ほど前に現在の場所に異動してきたのだが、一事が万事こんな風で、周りが結構大変だったりする。
どうやら「自分以外は全員アホ」と思ってるフシがあって、話を最後まで聴くのはムダだと思っているようなのだ。
よって、会話している相手の意見には必ず途中で割って入るし、必ず反論する。
反論する様な言い回しをするのだが、よくよく聴いていると、結局は相手の意見と同意だった、という摩訶不思議な現象が起きる。
反論しないと死ぬ病気にでも罹っているのだろうか(呆)
本社からわざわざこんな一地方の小さな支社に、昇進するでもなくそのままの役職で、しかも全くのジャンル違いな部署に配属。
不思議な異動だとは思っていたが、徐々に理解できてきた気がする。
上司とはいえ、言われっぱなしなのもシャクなので、とりあえず
「まぁ、知ってるんですけどね。だから、今年から花粉症が出始めたかもって言おうとしてたんで、話を最後まで聴いていただけると大変助かります」
と言っておいた。
ロボットのはずのアトムの方が、よっぽど人情味あふれているじゃないか。