モズが来た
10月に入って少し経った頃から、外が急に騒がしくなった。
犯人はヒヨドリである。
この鳥は、年中近隣を飛び回っているので、珍しくもなんともないのだが、季節によって鳴き方が変わる。
春と秋にはキーキーと大音量で鳴くので、存在感はハンパない。
そんな中、これまた大音量で自己主張をする鳥がやって来た。
モズである。
ギチギチギチギチ、ギュンギュン、ギーギー、と毎朝ギャースカ鳴いている。
これがモズの高鳴きというやつなのか、よくわからないが、とにかく毎年きっちり10月にやって来て大騒ぎする。
今年は秋が遅かった。
お彼岸を過ぎても一向に涼しくならず、10月に入ってからも、まだ半袖のままだった。
まだまだ夏日が続いているから、モズがやって来るのもいつもより遅いと思っていた。
ところが、そんな事はおかまいなしに、きっちり10月に入ったらやって来た。
そして、ギュンギュンギュンと、大声で元気よく鳴いている。
以前、昆虫が空気感で活動している、というエントリー記事を書いた事があるが、野鳥の場合はどうなんだろうか。
昆虫の場合は、気温も湿度も低く、カラッとした空気になれば、真夏であろうが秋の虫が鳴いていた事があったのだが、野鳥は一体何を判断して活動しているのだろう。
暑かろうが寒かろうが、10月になったらキッチリとやって来た。
昆虫のように、気温と湿度で判断しているわけではなさそうだ。
ひょっとして、カレンダーでも見てるのだろうか?
モズといえば、「モズのはやにえ」という言葉が有名だが、さすがにまだ、枝にぶっ刺したカエルは見た事がない。