一日中しゃべってるよね
なんていうか・・・
まぁ上司が注意しないんならそれで良いんだろうけど。
おばちゃんと派遣さん、仕事中ずっとしゃべってるんだよね。
たぶん、派遣さんはテキパキしたタイプの人なので、おしゃべりしながらも手は動かしていて仕事が滞ってる感じは全くしない。
毎日きっちり定時に帰ってるし。
まぁそもそも派遣社員なので、社員並みの忙しさになるほど仕事を任せていないのもある。
ちなみに、おばちゃんも正社員ではないので社員並みには仕事を持っていないはずである。
だがおばちゃんは派遣さんとは違う。
片方に気を取られたら片方が疎かになる典型的なタイプなのだ。
おしゃべりしている間は完全に手が止まっている。
おしゃべりしていない時でも間違いや凡ミスが多かったのに、それにおしゃべりが加わったらどうなるか。
まぁヒドイ有り様なのだった。
日付が間違っていたり、漢字が間違っていたり、桁が間違っていたり、やるべきことを忘れてやっていなかったり、その他もろもろ。
おばちゃんが自分で管理していて自分で揃えてからこちらに回してこないといけない書類がいつまで経っても回って来ない。
シビレを切らしてこちらから尋ねると、やっと
「あーっ、あーっ、それ!それ!まだもらってない!まだ言ってなかったから!まだ!まだだからー!」
などと、いつものごとくタドりながら訳のわからない言い訳をして、慌てて取引先に電話をかけて取り寄せていたり。
結果、なんで私がおばちゃんの仕事のフォロー役になってんだよ、という状態になっているのだ。
最近ではもうすっかり、こちらから言わないとずっと忘れたまま放置の状態になっている。
そういった事もあって、最近おばちゃんの残業がめっきり増えた。
これってどうなんですかねぇ。
最初は、今年度に入ってからおばちゃんも色々と仕事を振られるようになっていたので、その影響かと思っていた。
だが、どう見てもあきらかに違う。
おばちゃんが残って一人で必死に仕事をやっつけている日は、必ず日中ずっと派遣さんとおしゃべりしているのだ。
最近では、とうとう私の方が先に仕事を終えてサッサと帰っているくらいである。
そのままで良いのかどうかは雇っている側の問題なのでそこは私の関知するところではないが、傍から見ていても決して気分がいいものではない。
周囲の人も
「あの人仕事中ずっとおしゃべりしてたのに、なんで残業してるワケ?」
と思うんじゃないの?
しかも、他の人たちはなるべく残業をせずに早く帰るように言われてるんだからなぁ。
自由な勤務が許されているのはおばちゃんだけなんだよね。
本当は自由でもなんでもなくてちゃんと就業規則を守らないといけないのだが、おばちゃんだけが勝手な行動をしても怒られていないというね。
前の派遣さんもかなり仕事中におしゃべりしている人だったけど、実は現派遣さんの方が輪をかけておしゃべりなんだよなぁ。
違うのは、現派遣さんは断然仕事が出来ていてしゃべりながらでもちゃんと仕上げてから帰ってるところかなぁ。
前の派遣さんって本当に遊び半分で給料だけ貰いに来てるような人だったもんねー。
今の派遣さんはおしゃべりだけど仕事はちゃんとやっているから許されているところがあるのだが、その派遣さんのおしゃべりに付き合ってすっかり仕事に支障をきたしているおばちゃんはどうなんだよ。
派遣さんのレベルに付いて行けてないんだから、つられておしゃべりしてる場合じゃないんじゃないのか?
そうこうしている間に、おばちゃんの部署の男性社員がやって来て
「おばちゃんさん、◯◯の契約書類一式のファイルどこにあるんですか?」
と、本来の置き場所であるキャビネットを散々探した挙句に見つからなかったらしく、おばちゃんのところに来て尋ねていた。
おばちゃんは、
「えっ?えっ?◯◯?え?◯◯のファイル?えーっと、あー、あー、コレ?違う?こっち?あーっ、あーっ、それ!まだ!まだ!こっちこっち!まだ綴じてなくてこっちで持ってるの!まだだから!綴じてないから!」
などとまたタドりながら喚いていた。
とっくの昔に整理しておくべき書類がまだバラバラの状態でおばちゃんが持ったままだった。
その男性社員も苦笑いするしかなかったのだろう。
「あ~、あ、そうなんですか~・・・ははは・・・。すみません、それ、そのままで良いんでちょっとこっちに戻してもらえますか?」
と言ってファイリングされていないままの分厚いながらバラバラの書類一式を持ってサッサと自分の席に戻ってしまった。
私が一番不思議に思うのは、こういう時のおばちゃんの気持ちである。
相当悔しい気持ちになってるはずなんだよね。
なにせ超がつくくらいの負けず嫌いなんだからなぁ。
自分が出来ていなかった事が悔しくて仕方ないはずなのだ。
負けず嫌いのくせに、なんでやっておかないんだろうか。
多分、未来予測が出来ない人なんだろうな。
こういう流れになるからきっと自分が悔しい思いをするに違いない、だからやっておこう、みたいな。
なんだかなぁ。