goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

不思議ちゃん

これも去年書き溜めて激務のあまりエントリー出来ずにいた記事。

忘れないうちにアップしておこう。

 

派遣さんを交えての食事会が終わってから数日、久しぶりに旧派遣さんの顔を見たせいか色んな事を思い出してしまいドンヨリとした気分になってしまった。

 

いつも喫煙室でおしゃべりをしている現場作業員の若い男性社員に旧派遣さんの話をしてみた。

 

「この間、久しぶりに旧派遣さんの顔見て色々思い出してたんだけどさー、実のところ私あの人ちょっと不思議ちゃんだったから苦手だったんだよね。でも他の人は皆旧派遣さんのこと気に入ってたみたいだったから黙ってたけどさ」

 

と言うと、その男性社員☆☆くんは

 

「ああ、あの人ね~、いや、あんなの普通に不思議ちゃんでしょ、どう見ても。ロクロク仕事も出来なさそうだし、ニコニコしてるだけでのんきそうにしてるし。まぁオレは休憩の時にちょこっとしゃべってたくらいだからいいですけど、一緒に仕事してたら別の印象だったかもしれませんしねー。まぁ、言動見てたら良いウチのお嬢さんなんだろうなぁって思ってましたよ」

 

と言っていた。

意外な発言に驚いて、

 

「え?そういう感想?いつも皆仲良さそうにしゃべってたから全然そんな風に思ってないと思ってたわ。まぁ直接仕事で絡みがなかったらそんなもんなのかもねぇ」

 

と言うと、☆☆くんが

 

「goru-goruさんもそうそう絡みなかったんじゃないですか?同じ部署じゃないし」

 

と聞いてきた。

 

「まぁね、ガチの絡みはないんだけど、電話の取次ぎやなんかでは結構実害被ってたからね~。あの人電話代わってくれなくてホント困ったことがあってさー。周囲の人には愛想がいいのになんであんなに頑なに電話に出たがらないのか不思議でしょうがなかったわ」

 

と言うと☆☆くんが

 

「ああ、そうか、旧派遣さんの部署とgoru-goruさんの部署って電話番号同じですよねそういえば」

 

と言う。

 

「そう。こっちにかかってくる電話ってほとんどが◯◯さん(旧派遣さんの上司)宛なんだよね。ウチの部署も私以外の2人がアレだからさ~、全然電話取ってくれなくて結局私一人で電話応対してるんだよね」

 

と言うと、☆☆くんは

 

「あー、あの2人も全然電話取らないっすよねぇ~。goru-goruさんが席に居ない時ずっと鳴りっぱなしで、しょうがないからオレ取った事ありますもん。2人とも席にいるのに。そういえば旧派遣さんも全然電話取ってませんでしたね」

 

と言う。

あー、ほんと迷惑かけまくってて申し訳ないわ。

 

「まぁ鳴ってる電話を取らないのはいいんだけどさぁ、多分上司から電話取れって言われてないんだろうし。そりゃ取ってくれたら助かるっちゃ助かるんだけど。でもさー、旧派遣さんの部署宛の電話をこっちから回した時は代わって欲しいと思ったかなぁ」

 

と言うと、

 

「え?自分宛の電話にも出ないって事ですか?」

 

と聞いてくる。

 

「自分宛っていうか、そもそも本社から◯◯さん宛の電話ばっかりなんだけどね。留守だって言うと”じゃあ◯◯さんの部署の人で他に誰かいませんか?”って言われるからさ、旧派遣さんにそう言って電話回そうとしたんだよ。そしたら”え~、アタシぃ~、電話わかんないんでぇ~”とか言って絶対に代わってくれないワケよ。しょうがないからこっちで用件聞いたらさ、”◯◯さんにメール送ってあるんで戻ったら至急見て欲しいって伝えてもらえますか?”っていう単なるの伝言なんだよね。そりゃそうでしょ。ただの派遣で助手みたいな仕事してる人に難しい仕事振るワケないじゃん。◯◯さんがいない時の留守番してるんだからさ、それくらい出ろっつーんだよ。なんでこっちでイチイチ用件聞かないといけないのよと思うしさ。今日◯◯さんがどこに行ってて何時に戻るのかもこっちは知らないのにさ~」

 

と言うと、☆☆くんが

 

「ああ~、なるほどね~、そりゃウザいですねぇ。部署が違っててもそういう所で実害が出てたワケっすかー。んで、goru-goruさん結構我慢して耐えてたんすね。でもそんなに電話出たくないもんですかねぇ」

 

と言う。

 

「まぁ、今までそういう仕事をしてなかったから慣れてないんだろうねぇ。じゃあ今慣れろよ、としか思わないんだけどね。派遣で即戦力として来てもらってるワケだからさぁ。でもさ、知ってる人からの電話だったら普通に出てるんだよ。前にどこどこ社の▲▲さんから◯◯さん宛に電話があってさ、その時も◯◯さん留守で、そう言ったら”じゃあ旧派遣さんに代わってもらえるかな?”って言われてさー。回しても出るかなぁと思いながら旧派遣さんに電話振ったんだよ。そしたら”はーい、代わりま~す”とか言ってフツーに代わってんのよ。知ってる人からの電話だったらすぐに代るんだよね。何選んでるんだよと思ったわ」

 

と言うと、☆☆くんが

 

「えー、なんなんすかそれwやりたい仕事だけ選んでやってるって事っすか~、いいご身分ですね~wそりゃgoru-goruさんも溜まりますよね~」

 

と笑っていた。

いやホント、笑うしかなかったわ。

 

「一時期社内で色々あって◯◯さんの部署が劇的に忙しくなったじゃん。◯◯さんほとんど外出ばっかりであちこち飛び回っててさー、そういう時に限って本社やら親会社やらグループ会社からジャンジャン◯◯さん宛に電話がかかってきてさー、ウチの他の2人は全然電話取ってくれないし、旧派遣さんに回そうとしても代わってくれないからこっちで伝言聞いていちいちメモ書いて貼ってさー、丁度中間決算でこっちもバタバタしてる時期だったからホント勘弁してくれよと思ったわ。一日中電話取ってメモ書いてたよあの時。旧派遣さんは何事もなかったみたいに涼しい顔してフツーに定時で帰ってるしさー。結局自分の仕事は就業時間終わってからやってる状態だったんだよね」

 

と言うと、☆☆くんは

 

「うわ~、なんなんすかそれ、エグいっすねぇ~。でもそれって◯◯さんがちゃんと仕事の指示してないのも悪いんじゃないんすか?電話かかってきたらちゃんと用件聞いとけみたいな」

 

と言う。

確かにそれもある。

だが、◯◯さんはその辺を全く気にしていなかった。

◯◯さんは◯◯さんで稀にみるアホなので、電話の伝言メモを一体誰が書いてくれているのかを気にする事なく用件だけ読んでサッサと捨てていた。

おそらく、全部旧派遣さんが代わりに伝言を聞いてくれていたと思い込んでいるフシがあったのだ。

つーかさ、普通は電話くらいちゃんと代わりに聞いてくれてるだろうと思うだろうしなぁ。

 

そんなバタバタのある日、◯◯さんが外出先から旧派遣さんに電話をかけてきた。

派遣さんも自分の上司からの電話なので、回したとき当然拒否せずに代わっていた。

その時に、

 

「えーっとぉ~、あ、ちょっと待ってもらえますかぁ~?」

 

と電話を保留にしていきなり

 

「goru-goruさ~ん、◯◯さん宛に電話無かったですかぁ~?」

 

と聞いてきた。

は?

なんかさ、マジで私の事を電話オペレーターかなんかだと思ってんじゃないかと思ったわ。

呆れつつも、

 

「◯◯さんの机にメモ貼ってるから、それ伝えてあげて」

 

と言うと

 

「あ~、は~い、わかりましたぁ~」

 

と言ってまた電話で話し始めた。

 

「えっとぉ~、どこどこの◆◆さんから◎◎の件でっていうのと~、あと本社の▽▽さんから戻ったら電話欲しいっていうのと~、そのふたつですぅ~」

 

などとメモを読み上げて伝えている。

まぁどっちも私が貼ったメモなんだけどねー。

すると旧派遣さん

 

「あ、いえいえ~、これくらいいいんですぅ~。は~い、また伝言が増えてたらその都度言うんでぇ~、いつでも電話してきてくださいね❤️ じゃ、気を付けて戻ってくださいねぇ~」

 

などと言っている。

なんかさ、それ聞いてる限りではまるで「旧派遣さんが代わりに電話で伝言を聞いてメモ貼ってます」みたいなカンジになってないか?

しかも、”いつでも電話してきてくださいね❤️”はいいけどその電話取るのも私だっつーに。

派遣さんが毎回そういう伝え方をするもんだから、◯◯さんはすっかり旧派遣さんが留守番を果たしてくれているものと思ってたんじゃないかなぁ。

そりゃイチイチ電話に出て伝言聞いてねという指示は出さんだろう。

 

案の定、◯◯さんが外出から戻って来た時、旧派遣さんに「誰かから電話無かったかな~?」って何の疑いもなく聞いてて、旧派遣さんも自分で電話取ってるわけでもないのに「はい、特に無かったですぅ~」とか答えてたしなぁ。

そう言った諸々の話を聞いていた☆☆くんは

 

「そういう人って一生そういう感じで生きていくんでしょうねぇ。しんどい部分は他の人にシワ寄せが行って自分はやりたい所だけやってね~。でもなぜか評価されるのはその楽してるヤツっていうね。オレもそうッスけど、貧乏クジ引くタイプなんですよgoru-goruさんも。やってられませんよね~。こうやってたまに吐き出してストレス軽くするしかないですもんね~」

 

とボヤいていた。

まったくなぁ。

世の中どうなってるんだよ。