goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

今日から派遣さんが出社してきた

前回エントリした8月の出来事の少しあとに書いた記事。

これもエントリしておこう。

 

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身内に不幸があって休んでいた派遣さんが今日出社してきた。

都合3日間休んでいた。

 

まぁそれは良いとして、よくよく話を聞いて驚いた。

 

どうやら亡くなったおばあさんというのは、同居していたわけではないらしい。

お母さんの実家でお母さんの兄弟と同居していたようだ。

 

で、その実家の人たちがイマイチおばあさんに手厚くなくて、放置ぎみで可哀想だからというので近所に住んでいる派遣さんの家族が病院にしょっちゅう顔出ししていたとの事。

 

まずそれを聞いた第一印象は、「ええ?一緒に住んでるおばあさんじゃなかった
の?」だった。

 

ああ、そういう事だったのかー、っつー事は派遣さんに闇があるワケじゃなくてやっぱりおばあさん思いのやさしい孫って事なのか、とちょっと認識を改めたのも束の間。

聞けば聞くほどなんだか話がおかしな風に感じるのは気のせいか?

なんだろな、このカンジ。

 

「おばあちゃんの遺体を引き取って来てー、一晩中そのまま置いておくって言うんですよー。普通はずっと一晩中そばについてますよねー、向こうの家の人達、平気で放置してて酷いなって思ったんで〜、私たちがずっとついててあげたんです~」

 

と、朝、更衣室で着替えながら説明してくれる。

 

まぁなぁ、お線香が切れたら都度都度追加したりするので大体寝ずの番をするかもしれないが、家とか地方とか宗派によっても違うかもしれないよな。

 

私も父親のときに母親と一緒にずっと横についてて寝ずの番してたわ。

でも、父の妹ってのがイチイチうるさい人で、自分のところではそんな事しないからちゃんと布団で寝ろって言われたりして、ちょっと言い争いになったり。

 

っていうのを色々思い出したりしながら、

 

「ああ、まぁねー、線香途切れないようにとかで一晩横に付いてたりするね~」

 

と答えた。

 

すると、

 

「違います!それもありますけどー、どっちかっていうとアタシはぁ、おばあちゃんを一人にするのが可哀想だったんでー、ずっとついててあげたいって思ったんですぅー。アタシ、おばあちゃん大好きだったからぁー・・・」

 

とかなんとか反論してくる。

 

あー、そうですか。

いや〜、なんか、思いっきり感情論じゃないですか。

 

まぁそういう気持ちもわからんでもない。

でも、派遣さんがおばあさんの訃報を知ったのって朝いちじゃなかった?

って事は、その家族は多分危なくなった時点で病院から呼ばれてるんだろうから、おそらく前夜は徹夜だったんじゃないんかい。

その次の日も寝ずの番ってキツくないですかね?

 

その場合、放置が可哀想とか感情優先の持論でその家族下げする前に、”昨夜寝てないでしょうから私たちが番しておくわ”っていう言い方が正しいんじゃないかね?

 

しかも、派遣さん自身は近くに住んでるのに呼ばれなくて死に目に会えてないじゃんかー。

お母さんのお母さんだよね?そのおばあさんって。

ひょっとしてお母さんだけ最期に立ち会って、派遣さんは行ってなかったとか?

あれ?おばあちゃん大好きで可哀想なんじゃなかったっけ?

なんかおかしくないですかね?

とか聞いててちょっと思ったんだよね。

 

実際、私の母親の時は、病院から直接葬儀会館に遺体を運んでもらって、兄と相談して私がずっと一緒に付いてる事にしたんだけど、会館の方から

 

「ついてなくてもこちらでお線香の番をしておきますから」

 

みたいな事言われて、逆に追い出されたみたいなカンジになったんだよな。

まぁ、親戚に連絡したり葬儀の準備したりで、私とダメ兄と全く役に立たない兄のヨメしかいなかったから自分としてはものすごく助かった。

うちも明け方に亡くなったから、その前夜から病院にずっと詰めてて寝てなかったしなぁ。

 

なんかいちいち言い方がひっかかるんだよねー、と思いつつも気を取り直して

 

「まぁでも四十九日が終わるまでは何かと落ち着かないかもねー」

 

と、喪主家じゃなかったらあんまり関係ないかもしれんけどなぁと思いながら一応言っておいた。

 

すると、

 

「なんかー、四十九日まで何もしないみたいなんでー、それまでは何もないんですよね~。そんなのおかしいと思うんですけどぉ~」

 

とか言っている。

 

うーん。

どういう趣旨の事を言ってるんだろー?

普通は大体そういうもんだと思うけど、それでも残された家族は役所だの何だのの手続きに走り回ったりで結構色々と忙しいと思うけどね。

喪主家じゃないからわからないんだろうなぁ。

 

もしくは、最近は端折ってお葬式の次は四十九日の法要を行う家が多いと思うが、しきたり通りに行う家は四十九日まで毎週その法要やるからなぁ。

それをやらないのがご不満なワケなのかな?

 

と思いながら

 

「まぁ最近は四十九日まで何もしない家の方が多いからねー。ウチもそうだったよ?(派遣さんに仕事の引き継ぎをしている)おじさんなんかは毎週お寺に位牌持って行って拝んでもらってたって言ってたけどね」

 

と言うと

 

「え?それ違います!ウチはぁ、お寺に行くんじゃなくてぇ、毎週ちゃんと家でやるんですよぉー。だからぁ、四十九日まで何もしないのって絶対おかしいと思うんですぅ。でもぉ~、向こうの家がやらないっていうし、なんかおばあちゃんが可哀想でぇ~・・・」

 

だって。


また感情論ですかー。

んで、いかにも自分の家はちゃんとしきたりに則ってやっていますアピールですか。

なんとなく偽善感が漂っててそろそろゲンナリしてきたわ、と思いつつも、

 

「まぁその家によってまちまちだからね、そういうのって。地域によっても違ってたり宗派によっても違うから、そこは何とも言えないかなぁ。何が良くて何がダメって無いと思うけどね」

 

と答えておいた。

 

派遣さんは、

 

「あー・・・、そうなんですかね~・・・」

 

と、なんとなく賛同を得られなかったことが不満だったのか、そのまま黙って着替えていた。

 

おばあちゃん思いなのはわかるけど、結局は出費がかさむし、その家が決めることに文句言ってもしょうがないと思うんだが。

そんなにおばあちゃんが可哀想ってんなら、自分で費用出して準備も全部やってあげればいいんじゃね?

毎週お寺さんにお布施渡すから、結構な金額になると思うけどね。

その度にお供えものやらなにやら揃えないといけないワケだしなぁ。

そういうの全く考えてなさそうに言ってるところがもうウンザリして、こっちもそこで話を終わらせた。

 

何回も言うけど、34歳でその認識はないんじゃないの?

いや、家庭環境によるのかなぁ。

私の場合は20代の時に父が亡くなって、ダメ兄の代わりに葬儀だ法要だなんだと結構自分で手配したり支払関係に携わるハメになってしまったから、その時の経験から余計にそう思うのかもしれんが・・・。

 

つかさー、そもそもそんなにおばあちゃんおばあちゃん言うなら最初から引き取って面倒見てあげればよかったんじゃないの?

でもそれはしないワケだよね。

 

おばあさんが入院するまではお母さんの実家がずっと世話をしてたんだよね。

で、いざ入院したら「おばあちゃんを放置して可哀想ー」とか言い出してせっせと出しゃばってるワケだよね?

そのおばあさんの入院費なんかもお母さんの実家が出してんだよな。

その状況で自分たちだけ毎日顔を出してます、お世話してますアピールってどうなのよ。

他人のふんどしで相撲取るってこういう時に使うことわざなんだろなぁ。

と、どちらかと言えば自分で親を看取って、後になって親戚からやいの言われた経験がある私は、喪主家の立場の方がよく理解できるのだった。