祝・おばちゃんの胡蝶蘭が咲いたんだって
先週の終わり、胡蝶蘭仲間(?)の男性社員が事務所で「く」の字に伸びている茎を見て、
「うわー、これ、真上に向かって伸びてるね。ウチのは真横に伸びてるのになぁ」
と言っていた。
え?芽が3本出たって騒いでたけど、あれって結局根じゃなかったっけ?
と思いながら
「◯◯さんのとこの、芽出てるの?前に見せてもらったのって根っこだったよね?」
と聞いてみた。
すると、
「あ、そうそう!そういえば見せるの忘れてた!よく見たら、横の方から茎が1本伸びてたんだよ~」
と言いながら、またスマホの画像を見せてくれた。
見てみると、既にかなり伸びていてる。
先端が葉先から飛び出していたので、おそらく20センチはあるんじゃないかと思われる。
なんでこの状態でやっと芽が出ている事に気付いたのかはわからんが、まぁちゃんと枯れずに成長しているらしかった。
「ええー?!もうだいぶ伸びてるじゃん!この間3本出たって見せてくれたときも既に伸びてたんじゃない?ww」
と笑いながら言うと、
「いや~、一気に3本出たのに気を取られてて、上の方全然見てなかったんだよね~」
と言っていた。
よくわからん人だ。
で、私との会話が一通り終わると、突然おばちゃんが乱入してきた。
「ね!ね!◯◯さん!もう花咲いたの?ね!?」
と、私の事はガン無視で◯◯さんに尋ねている。
◯◯さんは、
「いや、花はまだ咲いてないけど、茎がだいぶ伸びたよ」
と答えていた。
するとおばちゃんは、
「ウチのやつ咲いたんだよ!ね!ね!咲いたの!ね!」
と大声で喚いていた。
へぇ~、おばちゃんが持って帰ったやつ、やっと咲いたのか。
死んでなくてよかったな~、と思っていたら急に声のトーンが下がって
「でもさ、凄く小さくて、2、3個しか花が無いんだよね。水しかやってないからかな。やっぱ栄養が足りないのかも…。ここのやつみたいに大きいのが何個もズラ~っと咲いてるようなのじゃないんだよね…」
と、珍しくガッカリしたように小声で話していた。
ちなみに、胡蝶蘭について私に話しかけてくる事は一切ないので、これはおばちゃんと◯◯さんとの会話である。
私は既に席に戻っていて、会話が聞こえてきただけなのだ。
この間、あれだけ大声で「何もしてないのに芽が出た!」と大騒ぎしていたのに、一体どーした?
こまめに世話をしている私の事をさんざんバカにしてたのにねー。
本人は水だけやってれば勝手にゴージャスな花が咲くと思っていたようだが、結果はご覧の通り。
前におばちゃんが騒いでいるのを聞いて、私も「適当に水やるだけでもいいんなら肥料やめようかなぁ」とちらっと思ったのだが、今回のおばちゃんの話で「やっぱり肥料続けよ~」と思い直したわ。
いつも参考にさせてもらっているサイトにも
”肥料は絶対に必要”
と書かれてるんだよ。
そして一番の重要な一文は
”胡蝶蘭を他の観葉植物と同じと思ってはならぬ”
というやつ。
これ、私の中で一番印象に残っている言葉なので、メンドクセーと思ってもちゃんと肥料と霧吹きをやるようにしているのだ。
しかも、どうやら胡蝶蘭は他の蘭とも勝手が違うようだしなぁ。
たまに気が向いた時に小さい花がチョロっと咲くっていうので良いなら、おばちゃん方式で適当に水だけやってれば良いんだけど、キレイに咲かせたいときはやっぱりちゃんと世話をするべし、という良い手本になった。
やっぱり手を掛けた分がそのまま表れる花なんだなぁと改めて思ったわー。
まぁでも、おばちゃんのところもちゃんと咲いたし良かったんじゃない?
本人はいたって不満そうだけど。