表現の仕方は人によってマチマチなわけで…
最近、社内の方針がどんどん変更されている。
業務内容などの仕事に関する事ではなく、いわゆるコンプライアンス面?での事である。
今までは、いつも朝来たら女性陣が掃除をしたりコーヒーを淹れたりしていた。
まぁ基本給湯室周りは私は触らない事にしているので、自分が当番の時以外はほとんど近寄らない。
派遣さんが来てから『お茶当番』が設定されたので、その時は出社したら最初に給湯室でコーヒーを入れる。
それ以外では、おばちゃんと交代でトイレ掃除をしたり、玄関を掃いたり、植物に水をやったりしている。
世間の工事関連の職場のお約束で、朝のラジオ体操が始業前にあるが、朝の体操に参加せずに一連の作業を終わらせると丁度朝礼に間に合うくらいだった。
私もおばちゃんも、始業前に一連の作業を終わらせて、始業時間から仕事に取り掛かれるようにするのが当然だと思っていたので、始業時間前のラジオ体操は省いても良いだろうという認識だった。
ところがつい先日、帰る間際にロボットに呼び止められて、
「goru-goruさん、いつも朝来たらすぐに掃除や水やりしてくれてると思うんですけど、明日からは朝礼が終わってからやってもらえますか?」
と言われた。
始業までに掃除を終わらせなくて良いのだろうか?
と考えていると、
「体操までの間は席でゆっくりしてくれたら良いんで、ちゃんと体操をやって朝礼が終わってから色々やるようにしてください」
と言われた。
ロボットの説明を聞いて、「ちゃんと毎朝体操しろ」という意味かと捉えた。
要するに、毎日体操せずにサボッて掃除をしていたもんだから注意を受けたという体裁である。
まぁね、本来は皆と一緒に体操をするのが当たり前のはずなので、それはそうかもなと納得して、
「明日からちゃんと体操するようにしたら良いんですね?」
と確認するように聞いた。
ロボットは
「はい、そうしてください」
と答えたので、何かの会議の時にそういう話が出たのかもしれないなぁと思っていた。
だが、翌朝、着替えている時に派遣さんが
「goru-goruさん、朝の話○○課長(派遣さんの上司)から聞きました?」
と話しかけてきた。
「朝礼が終わってから掃除しろっていう話?○○課長じゃないけど、ウチの上司から聞いたよ~」
と言うと
「あ、そうです、それですそれです」
と返してきた。
各部署でそれぞれに通達してるのか、なんか大げさだなぁと思っていると、派遣さんが
「なんか、掃除やお茶当番も仕事の一環だから、仕事が始まる前はやらなくていいから始業後にやるようにって・・・」
と、派遣さんの部署の上司は言ったらしい。
は?何それ?
なんか私がロボットに言われたのとニュアンスが違うんですけどー( ゚д゚)
「え?そういう言い方だったの?う~ん。上司によって違うもんだねー」
と言うと、派遣さんは不思議そうに
「え?違う言い方だったんですか?」
と聞いてきた。
「うん。私の方はちゃんと体操して朝礼が終わってから他の雑用やれって感じで、どちらかと言えば”今後はちゃんと朝の体操をすること”っていう注意の意味だと思ったんだけどねー」
と言った。
すると派遣さんは
「ああ、そういう意味かー。いや、聞いててなんかおかしいなと思ったんですよ~」
と言う。
続けて、
「おばちゃんが、”始業までに手持無沙汰だったら机で仕事してていいのか”って聞いてたんです。そしたら○○課長が”その場合は仕事してたらいいよ”
って言ってたから、え?始業前に仕事したらダメだから掃除もしちゃダメなんじゃないの?なんか変だなぁと思ったんです~」
と言っていた。
聞いててコケそうになったわ。
答える方も答える方だけど、聞く方も聞く方だろ。
しかも、おばちゃんはいつも朝ギリギリにやって来る。
始業まで手持無沙汰なワケがないのである。
伝え方のニュアンスが全然違うことにも驚いたけど、そっちのやり取りの方がビックリだわ。
掃除はダメだけど、机周りの仕事ならしていいって、普通逆だろー。
ホント意味不明。
結局、どっちのニュアンスが正しいのかよくわからなかったのだが、派遣さんの上司である○○課長とは、あの犬猫の知ったかでお馴染みの○○さんなのである。
うまく伝えられていないであろう事は想像に難くない。
しかも、変に気を遣って「仕事の時間以外には仕事をしなくていい」などと優しく伝えようとするから辻褄が合わなくなる。
逆に、◯◯さんの表現の方が正しい場合、ロボットがロボットらしさの本領発揮で、血も涙も無いという話になる。
”就業時間以外に掃除してもらうのは悪いから就業時間内にやってくれたらいい”という意味合いのものを、
「朝はちゃんと決められた通りに体操しろ」
っていう言い方なんだからなぁ。
結局どっちが正しい意味合いなのかは誰も確認していないが、結果は同じでも表現の違いでこんなに真逆の印象になるんだと感心してしまったわ。