goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

頑張るおじさん

よく記事中に登場するおじさんだが、このおじさんは本当に人が良い。

頼まれると断らないし、人が嫌がる事も進んでやるし、間違いを指摘したり注意したりするとすぐに謝る。

 

つまり、おばちゃんとは正反対の人なのである。

 

おばちゃんからギャーギャー言われてもニコニコしながら

 

「ああ~、ごめんごめん、次からは気をつけるからね。悪かったね」

 

と、自分が悪くなくても穏やか~に謝って事を荒立てずに処理している。

 

まぁある意味スゴイわけだが、しんどくないのだろうか?

見ていて心配になる時がある。

 

そんなおじさんだが、私生活では町内会の会長を務めているという。

どうやら、これもまた断れずにズルズル引き受けるハメになってしまったらしく、かれこれ2年程その役目についている。

 

だが、話を聞いていると、その町内会長の方が忙しくて仕事を休んだり早退したりという事が多々あって、一体どっちが本職なんだか本末転倒も甚だしいという状況になってしまっているのだ。

 

まぁおじさんは比較的自由が利く契約社員(パートタイマー)なので、大変ながらもなんとか会長役を務めてきた。

 

ところが、そんな温厚なおじさんもとうとう堪忍袋の緒が切れた(本人談)。

 

周りの人が勝手な事ばかり言って、無茶振りで全ての仕事を会長に押し付けてくるので、おじさんもほとほと嫌になっていたらしい。

本人は断れない性格なので、余計にしんどかったようだ。

 

で、この度の任期満了で、次はもうやらない宣言をしたらしいのだ。

 

ちなみに、任期は1年で、すでに一度再任されているのだ。

前回は、任期満了時に他になり手がないからと引き留められて、断れずにもう1年やる事にしたそうだ。

 

なんてイイ人なんだ。

 

ところが今回は余程腹に据えかねていたのか、もう延長はなし。

どうしても続けてくれというなら条件がある、と条件付きでなら延長を受ける事にしたそうだ。

 

あ~、ここでまたお人好しが出てしまってるじゃないか、と話を聞いていて思ったのだが、おじさんにしてみればこれでもかなり頑張った方だという。

 

まぁそもそも断れない人なのだから、条件を出すだけでも相当の根性がいった事だろう。

 

その条件とは

・毎月必ず1回会合を行う

・役割を分担してそれぞれで行う

という二つ。

 

つか、今までそうやってなかった事に驚愕だったりするわけだが。

 

おじさんによると、おじさんが会長になる前までは毎月役員が会議で集まって決め事などを相談していたらしい。

で、その役員たちで役割を分担して色んな行事などを行っていた。

 

ところが、おじさんが会長におさまるや、副会長の一人が今までの流れを全部変えてしまったらしいのだ。

よくよく聞いていると、その副会長というのが元凶であるようだ。

 

本来副会長は3人だったらしいのだが、その元凶が「オレが副会長やるから」と言いだし、むりやり4人目に納まったらしいのだ。

 

もうすでに3人決まっていると言っても、「なんでオレがやったらダメなんだよ?!1人増やせばいいだろ?!」とゴネまくり、しょうがなく副会長4人体制で進める事にしたらしい。

 

ところが、いざ進めようとすると、その4人目の副会長がかき回すのなんのって。

 

今まで毎月1回会議を行っていたのに、「用もないのに毎月毎月集まってられる
かー」とかなんとか言いだして、毎月の会議を無くしたり、仕事の役割分担をしようとしたら「そんなものは会長の仕事なんだから、人に渡さずに自分でやれ」と分担を拒否られ、しょうがなく全部自分でやったり。

 

で、そんなこんなで会合が無くなってしまい、全員とうまく連絡がつかず決め事も全員でできなかったり。

 

しょうがなく居る人だけで決めて、事後報告をすると「そんな話は聞いていない。なんで勝手に決めるんだ!」とまたその元凶がゴネて振りだしに戻ったり。

 

だからおじさん仕事休んでまで会長の仕事しないといけないくらい忙しかったんだなぁ。

つか、よくそれでモンクも言わずにやってたよね。

もう完全にジャイアンやん、その4人目。

 

まぁとにかくそのジャイアンの横暴っぷりにすっかり疲れたおじさんは、会長を辞めるか条件を飲ませるか、今はどちらになるか結果待ちだという。

 

もうそんな条件を出すまでもなく辞めればいいんじゃね?としか思わないのだが、辞めてしまって周りに迷惑をかけるのが忍びなかったようだ。

 

私だったらそのジャイアンを次の会長に指名して、絶対に辞退出来ないような縛りを現会長権限で作ってから辞めるけどな。

 

どうも、そのジャイアンは他の人よりも年長者で、しかもおじさんの先輩に当たる人らしく、言われた事には逆らえない空気になってるみたいなのだ。

 

もう、軽くイジメじゃんかー。

いい歳こいた団塊のクセにそんなハラスメントやるんだなぁ。

 

おじさんは

 

「その条件の話をしたとき、その4人目のヤツもその場にいたんだよ。そいつの前ではっきりとそいつが決めた事をひっくり返すような事を言ったから自分が拒絶されてるってわかったんじゃないかな?次はどう言ってくるかな」

 

と言っていた。

 

さてどうだろな。

ジャイアンの感性を持つ人間が、そこまで読むかね~。

またおじさんがジャイアンから嫌がらせを受けない事を願うしかない。