衝撃の新事実
先日、ある社員が妙な事を言っていた。
「若手くんは最初、現場の技術者として入社してきた」
と言う。
ええ?
そうだったの?
そりゃ初耳だわ~。
「えー?そうなの?現場から内勤に移ったっていう事?」
と聞きなおすと、
「オレもはっきりと聞いたわけじゃなくて人からのまた聞きなんだけどさ、なんかそういう話を聞いた事があるよ」
と言う。
どゆこと?
うわ~、またこのパターンなのかー。
現場で使い物にならないから回されてきた系?( ̄◇ ̄;)
と思っていると、その社員が付け足しで続ける。
「システム部にも居たみたいなんだよなぁ」
へ?
システム??
社内システムの開発なんかをやっていて、サーバー管理だのセキュリティ管理だのをやっている、所謂システムエンジニア集団である。
つか、本気のSEが揃ってるわけでもないと思うんだけど。
まぁ、パソコンが得意な人たちがいる部署というかなんというか。
えー、そこに居たってか?
と、話を聞きながら固まっていると、その社員はまだ続ける。
「大学が工学部の機械工学らしいからさー」
へぇー、そうだったのか~。
めちゃ理数系。
若手くんとまともに身の上話なんかした事ないから知らんかった。
でもそれ、なんかわかるわ~。
話してみても、周囲への配慮の無さなんかをみても、絶対に文系の感性ではないよね、とは思ってたわ。
いや、そんな事言うと世の理数系の人たちに失礼だな。
ごめんなさいm(_ _)m
でもなー、身近にいる理数系の人がこぞってそういう人ばっかりなのよ。
結局、若手くんもロボットと一緒じゃんかー。
ロボットもそもそもはシステムの人だったからなぁ。
ま、放り出されて今に至るわけだけども。
だが、人事情報や経歴書を見たわけではないのではっきりとはわからないが、過去の社員名簿を見ても若手くんは最初から前に居た支社の管理部門に名を連ねていたんだよね。
その社員が言っている経歴、ホントかいな?
まぁ、建設系の業種だから、最初は技術者として入社したのはわからんでもない。
新入社員は配属が決まるまでは人事部付扱いになる為、その年の社員名簿には人事部に掲載されている。
正式に配属が決まった翌年の名簿から配属先に名前が載る。
翌年の名簿が出来上がるまでに、ひょっとしたら現場系もシステム部も回ったのかもしれんなぁ。
だとしたらどんだけ変わりダネなんだよと思う。
大体、最初から管理部門に配属される社員は、大学の経済や経営出身の人が多い。
既に財務諸表を勉強してきている上、簿記などの有資格者なので財務・経理部門に配属されても取っつきやすく支障がない。
が、機械工学て。
それって思いっきりモノづくりの人なんじゃね?
紛れもなく技術者だよね?
なんで管理部門に配属されてるんだろー。
しかも、もっと意外だったのは若手くんが技術系だった事自体である。
技術系の人って、こまごました作業が好きでそっちの方面に進んでるんじゃないの?
あんなに何でもかんでも面倒くさがってたら、それこそモノづくり出来ないんじゃないのか?
だから性格的な問題で技術系から内勤に移されてんのかね?
ほんとよくわからんわ~。
とにかく、理数系だった事には納得。
何を説明しても、流れを全部把握してからでないとやりたがらない。
「なんでこの処理が必要なんですか?」
「なんでこの書類を添付してるんですか?」
「なんでここがこの数字になってるんですか?」
説明して納得できないと前に居た支社に即電話して、尊敬する上司に訊いて納得したらやっと進める。
納得出来ないと、「自分は必要ないと思うから、そんなムダな事はやりたくない」と拒否する。
あー、扱いづれ~。
私自身、何通りもの答えを甘受できる根っからの文系である為、そこに時間を費やす意味がわからん。
取り敢えず、言われた通りに処理せーよとしか思わんのだが。
最初はワケがわからないが、やっているうちに「ああ、なるほどー」と思うようになってくる。
なぜこの処理が必要なのか、この書類を添付しているのか、この数字になっているのか。
先人がやって来た事の意味がわかった時の「なるほど!」感が結構爽快だったりするのだ。
つか、最初から最後まで事細かに説明を聞いても、実際に自分でやってみないとわからないんじゃね?
私はどっちかっつーといきなり実践派なので、説明は必ずやりながら聞く事にしてるんだけど、若手くんはそうじゃないんだよなー。
やり始めるまでが時間がかかるのなんのって。
やる前に説明を聞いて、もうすでに面倒がってるんだよな。
こいつに説明して「めんどくさいっすね~」というセリフを聞かなかった試しがないのよ。
などと色々考えるに、やっぱり技術系から内勤に”飛ばされた”と見るのが正しいような気がしてきた。
ところがどうも本人は「自分が優秀だから内勤に抜擢された」と思っているフシがあって、そのポジティブなところも全く理解不能。
とにかく、一緒にやっていてこんなにやり難い人も珍しいんだよね。
これでまだ若干26歳っつーんだからなぁ(⌒-⌒; )