20代半ばで既に大物
どうも、今年になってやっと周りの認識が正されてきたような気がする。
微かだけど。
というのも、若手くんの仕事っぷりにやっとおばちゃんが気付きだしたからというかなんというか。
ちょっと前に、休憩室でコーヒーを飲んでいると、突然おばちゃんがやってきて話しかけてきた。
「ねぇねぇ、若手くんってさぁ、ほんっとうに何もしないんだねー!」
と、どストレートに言う。
いきなり何を言う?
まぁ、その通りなんだけどw
あまりのド直球に苦笑いしながら
「ああ、まぁそうだねー。ははは」
と曖昧に返事をすると、今まで溜まっていた疑問がドッと湧いたのか、どんどん思っている事を話し出した。
「さっきもさー、goru-goruさんに”郵便出しておいてください”とか、”資料のコピーとってください”とか、全部振ってきてたじゃん?ああいうのって、高機能さんは自分でやってたよね?ほんと、ちょっとした雑用みたいな事って絶対にやらないよね、あの子。自分でやった方が早いのにねー」
若手くんがこっちに来た時からそうなんだけど、なんで今さら気付くのかそっちの方が不思議ではあるが、さすがにおばちゃんの目にも余るようになってきたらしい。
というのも、そのおばちゃんが言うところの”資料のコピー”に関して、実はおばちゃんの方にも実害があったからだ。
本社から監査関連の資料のコピー提出の依頼があった。
その中に、おばちゃんがやっている仕事の書類もあり、そのコピーを若手くんは平然とおばちゃんに頼んでいたのだ。
今までそんな事を頼まれた事がないおばちゃんは、「なんでアタシがそんな事しないといけないの?」と思ったらしい。
「だってさー、あのコピーって前は高機能さんが自分でやってたんだよ?今は若手くんの仕事なんだから、若手くんが自分でやらないといけないんじゃない?
そう言ってコピーするの拒否ったら結局はgoru-goruさんに振ってたしさぁ。しかも若手くんって普段めちゃめちゃヒマそうじゃん?本人も昼休憩の時にみんなにそう言ってたよ「なんかスッゲエヒマなんすよね~」とかって。ヒマなんだったら自分でやれっていうのよ。アタシ、前にgoru-goruさんが月次処理で残ってた時に若手くんがさっさと帰ろうとしてたからさー、帰り際に玄関で「手伝ってあげないの?」って聞いたんだよ。そしたらさー、「役割分担が決まってるから手伝えないんすよ~」とか言って、そのまま「お先っす」って帰って行ったよ。そんな決まりあった?ちょっと仕事やらなさすぎだよね~、あの子」
と、思っている事を一気にまくしたてていた。
いや、全くおっしゃる通りなのよ。
役割分担のせいで手伝えないとか、そんなものないから。
で、前からずっと「若手くんがそういうカンジで困ってる」っておばちゃんにも話してたんだけどねー。
人の話聞いてなかったんかい( ̄▽ ̄;)
まぁ、おばちゃんはそういう人だからしょうがない。
自分に実害があってやっと理解できるみたいで、人から話を聞いているだけだと信じないのな。
だから最初のうちは
「えー、まだ来たばっかりで勝手がわからないんだから、そんなのgoru-goruさんがやってあげればいいじゃん!」
だの
「前の支社ではそういうやり方だったんだからしょうがないじゃん、やってあげなよ!」
だの散々いわれていたので、もうおばちゃんには若手くんのグチは言わない事にしていたのだ。
ところが、いざ自分が被害を受け始めるとちゃっかり若手くん批判に走っている始末。
おばちゃんのそういう所はホントどうかと思うが、まぁ実態を理解してもらえただけまだマシなのだ。
で、おばちゃんがそう思うと広まり方はまぁ早いw
たぶんアチコチでその話をしたことだろー。
その後、自分からは問題提起しないが、「実はオレもそう思ってた」みたいな人が続出して、いつの間にか全体的に若手くんの評価はダダ下がりになっていた。
そもそも若手くんは電話を取ってくれない。
私がちょっとデスクから離れた所にいて電話が鳴っても全く取ろうとせず、あわてて電話がある場所に駆け寄ろうとすると、隣の部署の若手社員が取ってくれたりして。
で、その時に
「ほんと電話取ってくれないんだからなぁ」
と、ボソッと呟くと、近くにいた社員が
「それ、オレも思ってました。ほんと全然電話取らないですよね~。毎日ヒマそうにしてるし、明らかgoru-goruさんの方がバタバタしてるし、アイツ普段何やってるんですか?」
などと話しかけてくる。
「う~ん。私もよくわからないんだよねー。でもロボットさんも注意しないしねー。どちらかと言えば雑用とか面倒くさい事は全部私に振れって言ってるのはロボットさんなんだよね。普通はこっちが忙しそうにしてたら自分でやろうと思うはずなんだけど、ロボットさんの言った事を額面通りに受け取ってそのまま平然とこっちに振ってくるからね。それもどうかと思うけど、元々自分から進んで雑用を引き受けるタイプの子じゃないのは確かだね。おかげで高機能さんの時より仕事増えてて自分でもビックリしてるよ」
と答えると、その社員は
「えー、なんか聞いてたら自分でやった方が早いような事ばっかじゃないっすか~。前の支社で何やってたんすかね?」
と、不思議そうにしていた。
まぁね。
そういうコスイ性格なのはもうよくわかってるわけね。
ついでに周りにもバレちゃってるんだよな。
要するに「イイとこ取り」なのだ。
ちょっと小難しい仕事ばかりを覚えようとして、他の事は一切やろうとしない。
難しい事が出来るようになれば、上の覚え目出度くなって早く出世出来ると思っているらしい。
どうやら向上心だけは旺盛らしいのだが、楽して出世しようという発想だからなぁ。
それもまたビミョー。
それもあってか、面倒な雑用は一切やろうとしない。
もしくは、自分が楽出来るように改悪する。
例えば、自分が銀行に行くのが面倒だからと、十数万円を社員に立て替えさせるとかね。
以前、おじさんの通勤費の事で若手君が珍しくがむしゃらに頑張っていた事がある。
おじさんは年金の関係もあって月15日間までしか勤務できない。
出勤日数が私たちフルの契約とは違っている。
その為、通勤費は定期ではなく回数券の金額を支給されている。
定額の定期券ではなく、出勤した回数に応じて回数券の代金を支給するという後払い方式で、毎月の支給金額が異なる為、その都度若手くんが計上仕訳しなければならない。
それが面倒くさいからと、なんとか毎月定額を給与に含めて自動的に支給できるようにしようと、必死で定期代と回数券代を比較して、おじさんの通勤費を定期に変えるように画策していた。
とにかく、自分が楽する為には必死で頑張るらしいw
最初はおじさんへの説明でも
「今の回数券の支給方法だったらおじさんが先に立て替えてるから大変じゃないっすかぁ。だから、今度から給与と一緒に定期代として定額の金額を先渡しした方が良いと思うんっすよねー。おじさんもその方が良いっすよね?」
とか言ってて、いかにもおじさんの為に定期に変えたら?みたいな説明をしていた。
ほんとコスイわー。
結局は、定期代に替えたら1万円程高くなるからという事で上から却下されてザマアみたいな結果に終わった。
後でおじさんに事の顛末を聞くと、おじさんは
「どうせ自分の仕事をはしょる為にそんな提案しただけだろ?見え見えだよ、ははは」
と笑っていた。
さすが亀の甲より年の功。
すっかりお見通しだったww
ほんと、周りからしたら良い迷惑なんだよなぁ。
社員の査定の事はよくわからないが、こういう態度って点数に響かないんだろうか?
私が上司なら完璧バツを付けるんだけどなぁ。
これでまだ20代半ばというところにも驚くんだよね。
自分が20代の頃って、仕事を端折ってラクしようという発想すら無かったなぁ。
性格によるものなのか、時代が変わったからなのか。
考えようによっては、その若さで既に大物だよなぁ。
とにかくこういう小ズルイ輩はどんどん淘汰されて欲しいよ、私は。