goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

「知りたい意欲」は「やる気」とは別物らしい

さて。

先日、仕事終わりに更衣室で着替えていたら、おばちゃんが話しかけてきた。

 

「ねぇねぇ、今日さぁ、若手くんがおかしい事言ってたんだよ~」

 

と言う。

 

まぁアヤツの言動はいつもおかしいからな。

何ら不思議はないよ、と思いつつ聞いていると、

 

「”僕、契約関連の仕事やりたいと思ってるんです”って言うんだよー、変だと思わない?」

 

と言う。

 

つまり、普段おばちゃんがやっている仕事をやりたいと言っているらしい。

 

「ああ~、おばちゃんがやってるやつやりたがってるのか。へぇ~」

 

と、答えた。

 

「ねー!変だよね!経理なのにさー!」

 

と、おばちゃんは言っているが、これはちょっと微妙。

支社によって仕事の割り振りが少し違っていて、他の支社ではおばちゃんの仕事の範疇も経理の方でやっている支社もあるのだ。

 

まぁその場合、経理部門の人数が多い事が条件ではあるが。

 

若手くんは他所の支社の仲の良い同期や歳の近い先輩後輩などと毎日電話で会話をしている。

おそらく、そこでどういう仕事をどの範囲までやっているかという話が出るのだと思われる。

 

前にも

「今どういう仕事やってる?どこまで覚えた?何教えてもらった?新しく任された仕事ってある?」

と、誰と話しているかまではわからないが、そういう内容の会話をしていた事があった。

 

つか、電話の時間長すぎなんだけどね。

誰も注意しないからやりたい放題になってるんだよ。

 

まぁ焦る気持ちもわからんでもない。

同時に入社したにもかかわらず、仕事の知識量に明らかに差がある。

 

そしておばちゃんは続ける。

 

「なんかー、”その辺りの仕事は全然やった事がないから早く覚えないと次に行けない”って言ってんだよ~。すごくない?次に進む為に覚えたいんだってー。よっぽどここに居たくないんだね、もう次の話してたよ、ウフフ」

 

と、おばちゃんはちょっと揶揄するカンジで話していた。

 

はぁ。そう。

次へのステップなー。

 

その辺の事情はよくわからんが、おそらく次のステップは相当厳しいものになると思うんだよな、若手くんの場合。

 

まず、そもそも今の支社に回されてきた時点で終わってると言う事を肝に命じなければならない。

もうすでに『ダメレッテル』を貼られているという事なのだ。

 

そして、今の仕事に対する姿勢を見直して、心機一転滅私奉公するくらいでないと本社へは行けないんじゃないかな~?

というくらいの掃き溜めなのである。この支社は。

 

大体、異動の度に他所で使い物にならない社員が回されてくる事が多いのだ。

いい加減にして欲しいよ、まったく。

 

たまに、その現状をなんとかしようと考える人が人事の担当に就いた場合、エース級のよく出来る人が来る事もあるが、
これは本当に稀なパターンで、大体は2年も経たずに他へ異動になって、結局改革は進まずにまたダメな方の人が回されて来て元の木阿弥。

 

以前は高機能というとんでもない社員を何年も押し付けてきたので、次はマトモな社員を回してもらえるかと思っていたが、結局はダメな方が来ちゃったなぁ、というのが今の私の感想。

 

若手くんが異動になって来た当初は、良く出来る子が来てくれたのかな、とちょっとは期待したんだけどなぁ。

 

まぁ、そうやって次へ次へと向上心だけは有るようだが、行動が全く伴っていないところが笑えるんだよな。

 

こちらへ異動になってすぐの頃、

「仕事はどんどん自分から取りにいかないと」

とか、

「わからない事はどんどん質問して自分のものにしないと」

とか、ものすごく意欲的な事を言っていて、「大人しそうな見た目なのに、スゲーな」と思った事がある。

 

だが一緒に仕事をするうちに段々と化けの皮が剥がれて、結局は「何もしようとしないヤツ」ってのはものすごくわかったわw

 

どんどん取りに行って、自分のものにするのはよくわかったけど、それを全く実践してないじゃん。

結局は人に振りまくって、自分ではやらないんだよね。

 

まぁ振られているのは私なのだが。

おかげで私の方が新たに仕事を覚えてるハメになってんだよ。

今さらなのになぁ。

 

自分のダメなところを本人は全くわかってないみたいだし、ロボットも注意しないし、とりあえず若手くんはここでは伸びないんじゃないかなー。

 

普通は赴任してから短くて2年、長くて3年で異動になる。

ところが前の高機能の場合は、丸6年今の支社にいた。

 

風のウワサでは、他所で引き受けるところがなく、人事でもずっと宙ぶらりんで放置されていたらしいのだ。

 

一体どういう人事なんだよ。

しかも全く適材適所が出来ていない。

 

結局、高機能が他支社へ異動になったきっかけはロボットの働きかけだった。

 

これはロボット自身が私にこっそりと言っていたので確かである。

 

ロボット自身、そもそも畑違いの右も左もわからない部署へ異動させられてきたので、高機能のポジションにちゃんとした人がいないと困るのである。

 

現在、なんとなくの理解で仕事を進めているロボットだが、ほとほと高機能の扱いに疲れたらしく、本社人事に頼み込んでやっと異動が叶った。

 

ところが、やって来たのは若手くん。

まったく人事異動の効果は見込まれなかったのである。

 

今年度の初め、やっと人事部自体の異動があった。

ここ数年、ずっと君臨して適当な自分都合の人事を行っていた人事部のトップが退いて、やっと風通しが良くなったかと思った。

 

ところが、フタを開けてみたらそうでもなさそうだった事にガックリきたのだった。

 

まぁ、掃き溜め扱いされている支社にいきなりエースは回してもらえないよなぁ。

 

しかも、この企業のエースったって、世間的には「どこが?」と思えるような人が少なくないのだ。

 

これは日本企業の特徴なのでしょうがないもしれない。

新卒で入社してずっとその企業一筋で頑張っているのはすごい事だけど、世間知らずにもほどがあって、私はいつもそこに驚く。

 

終身雇用には反対ではないが、そこだけはいつもデメリットにしか見えないんだ
よね。