ありがとう、エアリズム
作業服がどうにも馴染まなくて、すっかり汗疹に襲われてしまったわけだが、なぜこんな事態になってしまったのか?
まぁそもそも作業服自体の生地が合わなかったのもあるが、その下に着ていたTシャツにも問題があった。
◯ニクロで購入したスポーツ用のTシャツだったのだが、どうやら首周りの縫い目が上に着た作業服の重みで首の後ろや鎖骨に擦れてさらにその上から汗をかいて乾かずに溜まってしまった為に起こった炎症だった。
スポーツ用なので速乾性があるから良いかと思って購入したのだが、裏の縫い目までは見ていなかった。
まさかそんなに擦れて皮膚に影響があるとは思いもしなかったのだ。
制服の下に着用するのは控えるが、もったいないので部屋着にする事にしよう。
縫い目が擦れてまた肌荒れしたら困るので、裏返しに着ることにしよう、そうしよう。
やれやれ。
そうなると、別に作業服の下に着るシャツが必要になってくる。
というわけで、早速◯ニクロに行き、色々と見てまわった。
もうすっかり秋物が前面に出されていて、今さらTシャツを買うってな~と思いつつグルグル見ていると、今まで足を踏み入れなかった男性用の下着のコーナーに行きあたった。
よくよく見ると、普通の丸首のエアリズムが大量にぶら下がっているではないか。
エエ~~( ̄▽ ̄;)
なんか盲点だったわ。
要するに、私としては前々から普通に鎖骨まで隠れるエアリズムが欲しかったわけ。
だが、女性用のエアリズムは襟ぐりが深くて、丸首ではなくU首しかないのだ。
これ、もうちょっと詰まったデザインだったらなぁ~と思いながら、しょうがなくスポーツ用のTシャツを買ったのだった。
私は女性の一人ものである。
男性用品の売り場には基本近寄る事がない。
なので、男性用を買えば良いという事が全く思い付かなかった。
◯ニクロの人に、女性用の詰まった丸首のエアリズムを作るか、女性用のコーナーに『丸首は男性用コーナーにあります』と大々的に表示するかして欲しいわ。
いや、自分が見てないだけで書かれていたのかもしれないが…
というわけで、無事丸首のエアリズムを購入して作業服の下に着用しているわけだが、まぁ快適なのなんのって。
生地がツルツルしているから炎症患部に当たってもヒリヒリかゆかゆにならないし、さすがのエアリズムなのでひんやりしていて汗はすぐに乾くし、ちゃんと首元まで覆っているので上に着た作業服も擦れない。
もう今さらだが、やっと快適に仕事に取り組めるようになった。
とはいえ、台風一過、すっかり涼しくなってしまったので、せっかく買ったエアリズムもすぐに着なくなるんだろーな。
なんで会社の制服でこんなに苦労せにゃならんのよ。
しかも下に着る服は個人で用意って、制服の範疇超えてるじゃねーか。
そもそも、なんで作業服なのかというのも私的には遠回しにおばちゃんが原因だと思ってるからなぁ。
ほんと、エアリズムの代金会社に請求したいくらいだわ。
元々は社長が交代したのを機に、全社で制服を見直す事になった。
その時に社長が、「差を作ってはならぬ。平等公平!」というパヨク被れのような事を言い出した為、女性の制服を廃止する事になったのだ。
男性も事務系統部門はワイシャツの上から作業服を着用していたが、それも廃止でスーツ着用になった。
ただし、営業・現場の部門は全員作業服着用という、いったいどこが平等公平やねん?という規定に変わった。
それまでは、女性はいわゆるOLさんスタイルのベスト、スカート、ブラウスだったのだが、女性は皆私服になった。
ところがここで問題が発生。
女性はというより、”事務系統部門は制服廃止、営業・現場部門は作業服”というくくりが正しいのだが、そこに無理が生じてしまったのだ。
つまり、今の職場で言うと私は事務系統部門なので制服廃止で私服になるのだが、おばちゃんは営業・現場部門の事務なので作業服着用という事になる。
そらもう期待を裏切らずにゴネるに決まっているのだ、おばちゃんは。
実際にはおばちゃんはゴネる事はなかったのだが、上の連中がおばちゃんがゴネ出す前に対処した。
「ここの支社は全員作業服着用とする」
みたいな。
というワケで、聞くところによると他所の支社では事務系統の女性は皆私服になっているそうだが、この支社だけは全員作業服着用という全社的にも珍しい規定になってしまった。
支社ごとに決め方が違っているのに、一体どこが平等・公平なん?というツッコミはしてはいけない。
ただの"いらんことしい"でも社長が決めた事は絶対なのである。