実は確立されていないおばちゃんのポジション
前回のエントリー記事でも書いたおばちゃんのポジションについて、分かっている事をまとめてみる。
そもそもおばちゃんはダンナパワーでムリヤリ入社してきた人物である。
なので、入社した当時、決まった仕事が割り当てられているわけではなかった。
誰かの後釜で入ったわけでも、忙しくなってきたから一人増す事になったわけでもない。
ダンナ氏からの圧力により、わざわざおばちゃんの為に用意した後付けのポジションなのである。
これはおばちゃん本人が自分で言っていた。
私が入社した当時の上司も同じような事を言っていたので、間違いないだろう。
以前エントリー記事でも書いた事があったと思うが、その時の上司が「親会社からのコネ入社」というのが大嫌いな人で、当然おばちゃんの事も嫌いとまでは言わずとも良く思っていなかったのは確かである。
理由は「親会社のコネ組は仕事であろうが何であろうが、ダンナの威力を傘に好き勝手に行動する」からなのであるが、過去の話を聞いているとおばちゃんはこれでもまだマシな方なのである。
だが、傍で見ていると、「面倒くさいからやっていなかった」とか「自分が欲しいから勝手に発注した」とか「忘年会や送別会などの日は着替えと車を家に置いてくる為、いつの間にか早退していていなかった」など、やはり自分勝手な行動はところどころ見受けられる。
これでマシというところに驚くが、過去に在籍していたコネ入社の奥様連中の行動を当時の上司に聞くと、まぁ驚愕のオンパレードである。
会社近くのデパートがバーゲンの時は、仕事中でも平気で抜け出して買い物に行ったり、銀行や郵便局など個人的な用事を優先して行ったり。
出て行った挙句、寄り道して何時間も帰って来ず、戻った時には晩御飯の買い物をしたのかスーパーの袋を下げて戻り、その後平気で残業をしていたり。
やりたい放題だな、まったく( ̄▽ ̄;)
ところがおばちゃんから直接言いぶんを聞くと、なんとなく意味合いが違っていて面白かったりもする。
おばちゃん自身は、自分がダンナのコネで入った事を一応気にはしていて、ダンナの顔に泥を塗ってはいけないと思っているようだった。
ある時、飲み会の席で
「私は"◯◯のヨメは"って言われないように、すごく頑張ってる!言われた仕事はちゃんとやってるし、皆の目が行き届かないところもちゃんと気を付けてやるようにしてるし、皆が嫌がる事は全部引き受けてやってるんだから!ちゃんと"◯◯のヨメはー"って言われないようにしてるんだからー!"◯◯のヨメはー"ってーーー!!」
と、大声を張り上げながら自分で自分をホメまくってて思いっきり引きまくった事があった。
でも、残念ながらおばちゃんは知らないかもしれないが既に「◯◯のヨメはな~」って言われてるんだよな。
どうせコネのヨメさん枠だからしょうがないか~、みたいな。
まあ何と言うか、メディア関連におけるザイニチ枠みたいな、省庁におけるソーカ枠みたいなもんだな。
そもそも自画自賛している上記の内容も、自分ではちゃんとやっているつもりになっているのだろうが、ほぼ出来てないじゃんかという始末である。
やっている事がほとんど空回りしていて結局は周りに被害を及ぼしている事が多々あったりして、逆に「もうおばちゃんは手を出さなくていいよ」とすら思う。
誰も被った被害をおばちゃん本人に報告していないだけなのだ。
私もそのうちの一人だ。
その入社当時の上司なんて特に最初からかましていたようで、おばちゃんは
「最初に◯◯課長に、布団はアンタに任せた仕事なんだから、自分でちゃんとやってもらわないと困るってすごく怒られたんだよ~、酷いと思わない?アタシも入ったばっかりで他に仲が良い人が誰もいないのに、そんな言い方されてさー」
とモンクを言っていた。
夜勤があるので、職場には仮眠室がある。
その仮眠室の布団を定期的に干したりシーツやカバーを取り替えたりするのだが、その仕事をおばちゃんが任されたらしかった。
何組かある布団を1人で運ぶのがしんどいからと、当時の◯◯課長にどうしたら良いか相談したら、上のような返しをされたらしい。
聞いていて、その返しのどこが酷いのかが全く理解できなかった。
任されたんなら、自分で干すしかないんじゃね?としか思わなかったからだ。
だが、どうやらおばちゃんは手伝ってもらうのが当たり前と思っていて、いきなりしょっぱなからその上司に誰に手伝ってもらったらいいかを尋ねたようだ。
やる前からそんな相談してたらそりゃ怒られるわ。
そういうところも、その上司から良く思われていなかった部分である。
そのくせ、人の仕事を手伝わされるとゴネる。
もしくはアピールする。
ちょうど先日も、私が電話中に来客があって、おばちゃんがお茶を出したのだが、
「goru-goruさん、電話中だったから私がやったから。淹れたの私だからね!ね!」
と言う。
「あ、そう。ありがとう」
とは言ったものの、別に淹れてくれればいいんじゃねーの?
私の仕事ってワケじゃないんだからな、と自分では思っているが、おばちゃんは
「goru-goruさんの仕事」と思っているので、わざわざ言ってくる。
ほんと意味わからんのよ。
もう諦めてるから良いのだが、こっちが月次の締めでバタバタしている時くらい代わりにやってくれてもいいんじゃないかとは思う。
前回の締めの時期も、私が集中して伝票チェックをしていて来客に全く気付かなかった事があった。
その時もおばちゃんは
「goru-goruさん!お茶!お茶!お客さん来てるって!もう!何やってんの?ちゃんとお茶出してよ!!」
と、こうである。
しかもその来客は営業の来客、つまりおばちゃんの部署の来客だったりするのである。
一体何なんだろうなぁ。
基本、おばちゃんは来客にお茶を淹れるのが大嫌いである。
なんとなくだが理由は分かる。
どうやらおばちゃんは来客時のお茶出しのマナーをよく知らないようなのだ。
親から聞いたり、最初に会社勤めしたときにお局から教わったりしなかったのだろうか?
おばちゃんの事だから、どこかの時点で教わっていたとしても「面倒くさ~」と実践していなかったのかもしれない。
自己流でもなんでも美味しい入れ方が分かっていればそれで良いと思うのだが、おばちゃんは頑なにやろうとしない。
それ以前に、おばちゃんのお茶出しのルール自体がどうかと思うのは私だけなのか?
どうもおばちゃんの認識では、本社のおエライさんと親会社や客先の人にしかお茶を出す必要は無いらしいのだ。
下請け業者や仕入などを依頼している資材業者などには出す必要が無いと思っている。
いやいや、どっちかっつーとその類の業者の方がしょっちゅう商談で訪ねて来るんだけどな。
こちらが仕事を請け負っている客先などは、こちらの方から出向くので、ほとんど来ない。
なんなんだろうな、その自分勝手ルール。
で、私はというと、相手が誰であろうが商談で喉が渇くだろうからお茶を出す。
そういうところがおばちゃんの気にくわない所なのかもしれない。
ところが、おばちゃんが嬉々として進んでお茶を出す時がある。
自分のダンナ関連の来客があった時と、直接支社長に頼まれた時である。
ダンナの関係で自分もよく知っている人が訪ねてきた時は、私が給湯室に向かおうとすると「アタシがやるから!」と一声怒鳴ってからさっさとお茶を汲みにいく。
私の方がバタバタと忙しそうにしていたら、たまに支社長がおばちゃんに向かって「お茶淹れて」と頼む時がある。
どうせやらないだとろうと思って給湯室に行くと、おばちゃんがやってきて
「goru-goruさんはやらないで!アタシが支社長から直接頼まれたんだから!」
と息巻いてお茶汲みしている。
夏にはペットボトルのアイスコーヒーを来客用として購入しているのだが、そういう類の発注はすべておばちゃんが担当している。
万人の口に合うように、一番普通のコーヒーを購入して欲しいと常に思っているのだが、おばちゃんは「アタシ、これが好きなんだよね~」と言いながら「深いコクと苦み」の高価なコーヒーを発注する。
私はいつも、「コーヒー苦手な人には最悪だ」と思いながら出している。
真夏の暑い日に汗だくでやって来たお客がゴクゴク飲めないよなぁ、深いコクと苦みでは。
自分が飲むワケじゃない上に、お茶出ししないクセに何で自分の好みで買ってるんだよと思ってはいるが、言うとキレるので黙っている。
まぁ言い方の問題でもあるのだが、結局は自分のその時の感情でやりたい仕事だけを選り分けてやっている、とてつもなく幼稚な人なんだよなぁ。
と、またここでふと思い出した。
あーそうだった。
それに加えて、タドッている人なんだったよ、おばちゃんって。。