goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

まったくロボットの考える事はよくわからない

異動になって約半月が過ぎた若手くんだが、前任者である高機能の仕事をそのまま引き継ぐ事はなかなかに難しいようである。

実は高機能はああ見えて、多岐に渡って色んな仕事を担当していたのである。

出来ないだけで( ̄▽ ̄)

 

小さな支社であるので、ちょっとした雑用から小難しい知識が必要な仕事までを、1人がこなさなければならない。

だが、若手くんが以前いた大きな支社ではそんな仕事の分担にはなっていなかったようで、

 

「えー、こんな事まで僕がやらないといけないんですか?」

 

という不満を毎日何度も連呼している状態である。

 

そして、早速ロボットに相談したらしく、ちょっとしたお使い的な仕事や雑用っぽい仕事はジャンジャン私に回してきている。

まぁ私は手が空いているときなら何を渡されても引き受けはするが、支払い関連の事を私に振ってきた事には驚いた。

 

指定の振替用紙でわざわざ郵便局で支払わなければならないような案件である。

まぁ、郵便局は歩いて行ける距離にあるので行く分には私は全く苦ではない。

が、自分がわざわざ出向くのが面倒だからといって、数万円もの支払いを一介のパートのオバサンに任せる発想の方が私は心配でしょうがない。

 

しかも渡すときのセリフが

「支払い期日があるんで~、払い忘れたら困るんでgoru-goruさんお願いします」

だって。

支払日にその都度渡されるだけかと思っていたら、そもそもの期日の管理まで私にやらせようという仕事の振り方だった。

いやいや、だからさー、その管理をするのが経理担当者でしょ?

なんでパートのオバサンがそんな重要な管理を任されないといけないの?

 

経理畑が長い私としては「経理担当者にあるまじき」だと思ってしまったのだが、ロボットは全く意に介していないようで、というか、ロボット自体あまりその辺の事を理解しておらず、「goru-goruさんにやってもらったらいいから」と平気でほざいたのだという。

経理担当者の重要性と意識の持ち方を学ぶはずが、すっかりどこかへ飛んで行ってるよなぁ。

 

あーあ。

これって、高機能の時より仕事が増えそうなパターンじゃないのか?

益々前途多難な気分でドンヨリしてしまった。

 

ロボットの動きを見るに、どうやら若手くんにはあまり負担が掛からないように、以前いた支社でやっていた仕事と高機能がやっていた仕事で被っているものをそのまま引き継いでやってもらい、今までやった事が無い仕事の中でも比較的簡単そうな部類のものを任せるようだ。

 

若手くんに新しい仕事を覚えさせなくても良いのだろうか?

今後どこの支社に異動になっても使えないままだよ、これじゃあ。

という懸念しか無いのだが、いかんせん高機能の1週間程度の引き継ぎではままならぬ事ではある。

かと言って、ロボットも完全に全部の仕事を把握しているわけではないので、若手くんに説明できるほどの知識と経験がない。

という事は、やはり面倒でどちらかと言えば比重が重いものを私がやる事になるんだろうなぁ。

やれやれだわ。

 

まぁ、異動が決まってから実際に異動してくるまでの間に、ロボットからは

「goru-goruさんには迷惑かける事になるかもしれませんが、よろしくお願いしますね」

みたいな事は言われていたので覚悟はしてはいたが、ここまでとは思っていなかったのでちょっとビックリというか何というか。

 

今回の異動も、今まで大人数の支社でぬくぬくと諸先輩方に守られながら仕事をしてきた若手を、1人で何でもできる人材に育てるべく、小さな支社で揉まれて育てる為に放り出した異動なんじゃないかと思うのだがなぁ。

私が人事担当でもそうするわ。

 

ところが、今のところすっかり若手くんペースで事は進んでいて、

「こんな雑用は自分がやるべき仕事じゃない。自分はもっと高度な仕事をやるエリートなんだ」

とばかりに、自分が下に見ている仕事はどんどん手放している。

それをロボットは何も言わずに容認している。

 

ほんと、何考えてんだかなぁ、ロボットは。

私はまともに給与も賞与も貰えない、時給のパートタイマーなんだよね。

そんな立場の人間によくもまぁその類を振ってくるよなぁ、と逆に感心してしまったわ。

 

若手くんが仕事にも職場にも慣れてきたら徐々に渡していく腹なのかもしれないが、私の方が高機能の時に比べて余計に仕事が増えて負担になっている事がどうにも解せない。

 

負担を負うとしたら、まず上司であるアンタだよね?

なんで私なの?

という気持ちでいっぱいなのである。

 

で、その若手くんの人となりが段々わかってきた。

 

どちらかというと、物静かでおとなしいタイプである。

あまり人と馴れ合う事はしないようで、今のところ昼食時は毎日ロボットと二人で出かけているようだが、ロボットが留守の時は一人で適当に何かを買ってきて食べている。

 

しかもロボットはロボットで、部下に対して面倒見が良い方では全くない。

自分が上からの覚え目出度くなる事に必死で、後進を育てる気はさらさらなさそうだ。

若手くんを他の人に馴染ませるためなのか、自分が世話をするのが面倒なのかはわからないが、他の部署の人たちに、昼食時に若手くんを誘ってやってくれと頼んでいた。

 

と、ここまで書いてふと気付いた事がある。

これって、ロボットの評価にも完全に繋がるよねー。

後進の人材育成がきちんと出来る管理職なのかどうなのかは、かなり重要なポイントであると私は思う。

いや、私ごときが思わなくても、かのドラッカー大先生もそのような事を確か書いていた。

 

ロボットが本社のシステム系の部署からいきなり小さい支社の総務経理系に異動になって来た事自体、「お前もいい加減学べよ」という本社人事からの暗黙のお達しのような気がしないでもない。

 

ところが当のロボット自身は

「どうせ2、3年で戻れるだろうし、後の事は知~らない」

と簡単に考えていそうである。

次はもっと小さい支社に異動になりそうな予感しかしないのだがなぁ。

私が人事ならそうするわ。

 

今のところ若手くんは親しい人もおらず一人で黙々と出来る仕事だけをしている。

今後、他の人と仲良くなるかといえば、そんな気が全くしないのは何故なんだろう?

 

若手くんが以前いた支社というのは、営業に重きを置いた会社全体からみても珍しい支社である。

会社自体が建設系なので、本社以外の支社のほとんどが現場作業がメインで、作業員の人数も多い。

社内では事務系も含め全員が作業服着用である。

 

ところが若手くんの話によると、そこからしてまず違っているらしい。

以前いた支社では全員が基本スーツ着用だったらしい。

といった話しっぷりからも、なんとなく現場仕事を下に見ているフシが感じられるのは気のせいか。

 

高機能から教わった仕事も、高機能からの引き継ぎだからというのもあるが、何かというと小馬鹿にしている。

「これって無駄ですよね」「なんの為にやってるんですか?」「別に必要ないですよね」等々。

 

確かに、無駄だと思う事は省いて簡素化してくれれば良いと思うが、今まで先人が必要の為にやってきた事もあるかもしれないので、そこは確認した方が良いのでは?とまたまた老婆心が湧いてくる。

 

初めての異動で勝手がわからないのかもしれないが、今の支社よりもっと田舎で小さい支社もある。

もし次にそこに異動になったらこの子は一体どうするんだろうか?

人手が足りない中で、何でもかんでも自分がやりやすいように周りに負担を押し付けていくつもりなんだろうか?

 

一応、会社として仕事を進めていく上での方針というものがある。

「現場第一主義」

である。

 

建設系の企業らしく、最も重点を置くのはやはり現場での仕事である。

その為、「何事も現場作業員を優先する」というのが企業の方針になっている。

現場作業員がスムーズに仕事を進められるように、事務系の裏方はサポートしなければならない。

ところが、若手くんにはこの方針が全く身についていないように思われる。

 

とにかく自分が楽に仕事を進める事しか考えておらず、事務処理関連の仕事も作業員の人に負担を強いるような発言を平気でしていたのだ。

さすがは営業メインの支社からやって来ただけの事はある。

普段から現場作業員を目にする事はほとんど無かったのだろう。

さも、自分の為に下々のオマエらが奉仕しろと言わんばかりである。

ほんと、最初にコイツに教育したん誰~?

企業の方針からズレまくった社員が1人出来上がってますけど~?

 

とまぁ、そんなお高い所から下を眺めているかのような若手くんではあるが、実はその若手くんの前職場である営業メインの支社というのは、実は会社が抱えるお荷物支社だったりするのである。

 

営業メインを標榜している割りに詰めの甘い契約しか出来ず、結局損失ばかりを出して他の支社がカバーするという、なんでそんな支社作ったの?という謎の支社なのである。

他にも色々と金銭トラブルや不正が発覚したりと問題の多い支社で、1年ほど前に大掛かりな人事異動で各地から有能な人材をその支社に集めてテコ入れを図っている途中のトンデモ支社なのだ。

ちなみに、その支社のチョンボのおかげでチェック項目が増えてしまい、各支社の仕事が増えてしまったという事もあった。

 

そんな所からやって来た社員なので、もっと謙虚で真摯な態度かと思いきや、若いクセにクソ生意気でちょっとビックリしたんだよねー。

そういう支社で育ったからかなのか。

新人教育って、実は最初で今後が決まってしまう恐ろしいものなのかもしれないなぁ。