ビニール袋ICU、効果は絶大だった
写真は、家に持って帰った胡蝶蘭。
実は、最後に余ったうちの2鉢を持ち帰っていたのだ。
結局4鉢残って置き場所に困った為、状態の悪そうな2鉢を家で世話する事にした。
一つは、茎付け根周辺と根っこが黒カビに覆われたようになって、葉の付け根が黄色く枯れかけたようになっていた。
これは、元々水苔に植えられていたので、水苔で植え替えた。
もう一つは、葉は緑だったが、同じく付け根が黒くカビたようになっていた。
こちらは、バークチップと目の粗い砂で植えられていた。
ええ?砂??と思ったのだが、胡蝶蘭のサイトによると、砂で植えつける蘭農家もあるとの事。
根の真ん中にバークチップを抱かせるようにし、周りに砂を入れてあった。
とりあえず、砂はよくわからないのでバークチップで植え替える事にした。
バークでの植替えは初めてだったが、動画などでやり方を見ると、水苔よりも簡単そうだった。
その時に、黒いカビのような症状も調べてみたが、どうやらフザリウム病という病気らしかった。
フザリウムという当たり前にいるカビ菌らしいのだが、どういうわけかこの菌が繁殖し、これにやられると胡蝶蘭はもう回復しないと書かれていた。
専門的に胡蝶蘭を育てている人でも、なかなか治せないようなのだが、「とりあえずエムダイファーを散布して様子を見る」と書かれていた。
エムダイファー??
調べると、殺菌消毒用の薬(農薬)らしい。
何事もやってみるべしで、早速ホームセンターに行き、植替え用のバークチップを探した。
ところが、どうも見当たらない。
店の人に聞くと、植替え用ではなく、飾り用の大きく砕いた物しかなかった。
結局、『洋ラン用培養土』を店の人にすすめられた。
中身は、軽石、ヤシガラ、バークチップと書かれていたので、まぁこれでもいいかと思い購入した。
一応、植え替えるときに振り撒いておこうと、エムダイファーも一緒に購入した。
植え替える時に、エムダイファーを分量の水で溶いたものを霧吹きしてから植え替えた。
持ち帰ってから2週間程で、水苔で植え替えた方は葉がなくなってしまった。
葉の付け根に黒い部分が広がって、葉がどんどん黄色くなり、下の葉から順番に落ちて無くなってしまったのだ。
エムダイファーが効かない程、すでに重症だったらしい。
こうなってはどうしようもないので、処分した。
もう一方の洋ラン用培養土で植えたものは、最初、一番下の葉2枚が黄色くなって落ちてしまった。
あ~、これもダメかもなぁと思いながら、茎の付け根の黒くなった部分にエムダイファーをかけて、取れる部分は爪でこそぎ取る、という作業を何度か繰り返していたら、その後黒いものが広がらなくなった。
ひょっとしたら、持ちなおすかもしれないと思い、処分せずにそのまま水やりを続けていた。
ところが、その後は全く動きがなかった。
枯れもせず、育ちもせずで、本当に何も変化がなかった。
職場でビニール袋大作戦が功を奏し、モリモリ根っこが生えてきたので、家でもやってみる事にした。
夜、家に帰ってから霧吹きで葉水をやり、ビニール袋をかぶせ、朝になったらはずし、薄く日が当たる所に置くようにした。
その結果が冒頭の写真なのだ。
一番下の葉の付け根部分に、ポツポツとぽっちりが出てきた。
根っこだーーー\(^o^)/
フザリウムを克服したぞ!
ビニール袋ICUは本当に効果テキメンだった。
今は、一番下の葉が取れてしまったので、支えがなくてグラグラしている。
ぽっちりの下の方には、フザリウムの名残りで黒くなった部分が残っているが、再発しない事を願うばかりだ。
根が伸びて、しっかり土に潜り込んで自身を支えてくれれば、ビニールICUから卒業だ。
最初、よく観ると、下の黒くなった所から紫色の少し大き目のぽっちりが出ていて、これを見つけた事で、ビニール袋大作戦を決行しようと思った。
この大ぽっちり、ずっと変化がなくてぽっちりのままだったのだが、ビニール袋を被せだしてから少し伸びてきた。
大き目のメインの根っこになるのかもしれない。