goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

人をムカつかせる天才

世の中には、タイトルのような人が何故か存在する。

 

動きがドンくさくてイライラする、というのでもなく、空気を読まずに行動するから腹が立つ、というのでもない。

 

とにかくはっきりと、言い回しがいちいちムカつくのだ。

憎まれ口しか言わないというか、皮肉屋というか。

 

ある時、仕事でパソコンを別の場所に移動して使うことがあった。

その際、ACアダプタを一緒に持って行くのをすっかり忘れていた。

 

それを見たタイトルの『天才』が、

 

「あのさぁ、知ってるとは思うんだけど、パソコンっていうのはコンセントに繋がないと使えないんだよね。

ACアダプタ無くても使える様な技でも持ってるんなら良いんだけどさ。

まさか、そんなことも知らないワケじゃないよねぇ?」

 

と言ってきた。

 

一事が万事この調子なのだ。

 

普通に「アダプタ忘れてるよ」と一言言えば良いだけなんじゃないだろうか?

 

 もし私が、上記の『天才』のセリフを言うとしたら、「よし、今からイヤミ全開で言ってやるぞー!」と、気合いを入れなければ言えないセリフである。

 

私はこういう嫌味で歪な人間が一番苦手である。

そして、こういうところが私のダメダメな所なのだが、サラッと流せないのだ。

故に、確執が生じるのは必至なのである。

 

最初のうちは、嫌味な言い回しにもメゲずになんとか対応していた。

だが、段々嫌気がさしてきて、こちらの方がわざわざ嫌味な言い方で返答するようになってしまった。

もちろん、「今からイヤミを言うぞー!」と気合いを入れてから言うので、思った以上に消耗が激しい。

そして、とうとう、いちいち嫌味で対抗している自分に嫌気がさしてきた。

 

ところが、どうやら相手には全くこちらからの嫌味が通じていない事がわかった。

つまり、その『天才』は全く悪気はなく、元々そういう話し方しか出来ないのだという事がわかった。

むしろ、冗談を言っているつもりで、そういう言い回しをしているらしいのだ。

 

どういう育ち方をすれば、そんな仕上がりになるのかは疑問ではあるが、それこそ冗談ではない。

 

だから大目に見てやるかと言えば、そうは行かないのだ。

そもそも失敬なのは向こうである。

何故こちらばかりが譲ってやって、ストレスに晒されなければならないのだ。

 

そこで取った対応策が「軽い無視」である。

本当は最も悪手だというのは理解しているが、それ以外思いつかなかった。

 

なるべく「会話」にならない様に、返事は最短の「はい」か「いいえ」。

質問されたら「わかりません」か「知りません」。

ちょっとした世間話をしてきたら「へぇ」か「そうですか」。

 

とにかく会話を繋げないために、知っている事でも「知りません」と答える。

 

内心、教えてたまるか、という仕返しも含んでいることで、多少の発散にはなっているんじゃないかと思う。

 

本当はこんなやり方、一番やったらダメなのは、自分でも良くわかっているのだがなぁ。