おもしろ質問箱のステキな面々
たまに、某巨大質問・相談掲示板のサイトを覗く事がある。
色んな質問や相談があって、回答コメントを読んでいると、とても勉強になる。
中には、爆笑ものの質問や相談があって、本当に面白い。
相談者当人からすれば、深刻な悩みなのだろう。
でも、やっぱり面白いのだ。
以前、
「毎月25日は銀行が混むのに、なぜみんなわざわざ25日に銀行に行くのですか?別の日に行けばいいのに」
なんていう質問があって、驚いた。
「パンがなければケーキを食べれば良いのに」
という、ふざけたセリフを彷彿とさせる質問に、ひっくり返りそうになった。
"当然"、窓口の混雑は、だいたい会社関係者による資金繰りや支払い等である。
ATMの混雑は、それプラス一般の人々の給与支給日による預金引き出しなのだが、どうやら質問者はそれがわからないらしい。
最初は、働いた事がない学生か、家計のやりくりをした事がない、実家住みのOL辺りからの質問だと思った。
ところが、よくよく読んで、どうやら若い主婦からの質問だった事に、またひっくり返りそうになった。
その質問に対する回答が、なんとなく悪意に満ちるのも無理はない。
「あなたが25日に行く必要がないなら、別に気にしなくて良いんじゃないですか」
「25日に行かずに済んで羨ましいです」
「余裕の質問ですね」
などなど。
ちゃんと答えてあげようという気がさらさらない回答コメントのオンパレードだった。
何人目かでやっと、
「世間では、大体の企業が25日に給与を支給します。ほとんどの一般家庭は、家計をやり繰りして、給料日前にはお金がなくなり、切り詰めた生活をしています。だから、給料日に急いでお金を引き出しに銀行へ行きます。わかりましたか?」
という、質問に対してのまともな回答をする人が現れたのだが、それでもややイジワル風味。
そして、そのコメントの数々に対する質問者の返信が、
「皆さん、回答ありがとう。私は皆さんの様に、家計が苦しかったり困ったりした事がないので、ずっと不思議に思っていました。
義母にも、いつも25日は混んでいるから、行くなら別の日にしなさいと言われます。
世間の方々に、その様な事情があるとは思いもよりませんでした。
教えて下さり、ありがとうございます」
とかなんとか。
この質問者、本当に何不自由なく、悪意とは無縁な裕福な家庭で育ち、そのまま何不自由ない、悪意とは無縁な裕福な家庭に嫁いだのだろう。
本人に全く悪気はなく、素直に思った事を返信しているのだ。
それが、悪意に満ちた世界では、大層な反感を買うなどとは露ほども思わずに。