goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

前者と後者を今頃知った

つい先日、タイトルになっている「前者・後者」という言葉を初めて知った。

 
TV番組でもお馴染みの心理カウンセラー、心屋仁之助氏のブログで取り上げられていた。
 
 
 
 
ブログを遡って読んでみたところ、半年ちょっと前に、最初に取り上げられた話題のようだ。
 
それから2ヶ月ほど、色んな意見が飛び交い、議論され、今年の初め頃に取り敢えずの終息を見たようだ。
 
が、なんといっても私自身がほんの2、3日前に知ったばかりである。
しかも、私の現状に切羽詰って合致している。
 
早速、自分が前者なのか後者なのかを知るために、公式チェックシートなるものをやってみた。
 
どうやら、このチェックシートはまた別の方のブログ内にあって、心屋氏も公式と認めているらしい。
 
 
 
 
やらなくても分かるのだが、やってみたw
 
・・・・・・・・・・・
 
完璧なる「前者」である。
 
一体、私はどうすれば良いのだろうか、と再び途方に暮れた。
毎日毎日、げんなりする程フォローさせられている、例の高機能発達障害疑惑の上司である。
 
まさに、心屋氏のエントリー記事に書かれていたのだ。
「後者とは、極端な例では発達障害」と。
 
そして、もっとショッキングな事が書かれていた。
「前者と後者はセット」
 
しかも、前者と後者が接触する事で、ウツになりがちなのはなぜか「後者」
 
なぜなのだ?
前者ばかり損をしているような気がしてならないのは、気のせいだろうか?
 
後者のせいで、したくもないお説教を毎日毎日たれ、要らぬストレスを抱え、挙句に周囲からは口うるさいおばさんと陰口をたたかれ、当の後者からは超絶嫌われまくり、最後には前者のせいでウツになったと訴えられる。
こんな理不尽な事があるだろうか?
 
心屋氏の記事に数多くのコメントが寄せられている。
ざっと流して読んでみたところ、大半が「後者」からのコメントのようだ。
 
そして、後者の読者は、この「前者と後者」の話が理解できないのだと言う。
理解できないが故の、前者と後者の攻防になるのだろうが、私には全く理解出来ない。
 
前者・後者の話が理解出来ないのではない。
なぜ後者はこの話を理解出来ないのかがサッパリわからない。
 
 前者・後者には色んなタイプがあるらしい。
前者のふりをした後者や、後者ぶっている前者など。
 
結局、この前者後者の話が理解できるかどうかが分かれ目のようなのだが、私は一度読んだだけですぐに理解できた。
実際、自分の身に起こっているからというのもあるが、まず読んだ時、最初は大笑いした。
そうそう、そうなんだよね〜と笑いながら同意していたのだが、コメント欄を読んでいるうちに、だんだん怒りが込み上げてきたのだ。
なんという理不尽。
 
身内でも親しい友人でもない人間を、ただ同じ集団に属しているというだけで、なぜ面倒をみなければならないのか。
そういう仕事なのだと割り切れるほどの対価をもらっているわけではない。
私が一番納得できないのはそこなのだ、と改めて気づいた。
 
後者をフォローしてやっている対価、世話をしてやっている対価、おかげで嫌われ役を買って出ている対価。
そういったものは、まったく賃金には反映されない。
 
おまけに高機能の上司もロボットの上司も、私のフォローのおかげで仕事が回せているとは露ほども思っていない。
なんなら、自分が優秀だからすべてがうまく回せているのだ、くらいの事を思っていそうな態度である。
 
所詮、非正規の契約社員は使い捨ての奴隷、できる事をどんどんやらせればいいのだとばかりに、本来自分達がやるべき仕事を平気で回してくる。
そして、それを無視できない前者の私は、出来てしまうせいで、やってしまうのだ。
前者であるがゆえに無視できないのもあるが、そもそも無視を決め込んでやらないでおくとクビになる。
次の契約更新は、まず無くなり、死活問題となる。
 
そして後者どもは自分がやりましたと、そのまた上に粉飾して報告をしているのだ。
当然私よりも対価は上である。
 
「悪意のある前者」である私は思う。
これを悪意なく平然とやってのける後者という生き物は、なんとおぞましい存在なのか。
 
 
 
心屋氏のブログのコメント欄には、後者からのコメントが溢れ返っている。
 
自分が後者なんだと気付いた。
頑張らなくていいんだ。
意味がよくわからない。
自分では頑張っているつもり。
なぜ怒られるのかわからない。
私もウツになりました。
etc、etc・・・・・
 
数少ない前者からのコメントにも、「なんだかスッキリしました」と書かれているものがある。
目を疑った。
私は全くスッキリなどしていない。
世の中の理不尽さに怒りが増しただけである。
 
結局、自分はこの先もずっと後者のフォローをイライラしながら行い、評価されることもなく過ごしていくのだなぁと、暗澹たる気持ちになった。
 
 
そして今日も高機能上司はどっさり溜めまくった仕事を、終礼直前に渡してくる。
 
「これ、いつまでにやればいいですか?」
と尋ねると
「え?いつまで?え?この仕事?えーっと、えーっと、うんとー、そうだなぁ~、今日中?かな?」
と、アスペルガーの特徴丸出しのしゃべり方で、ふざけた事をのたまう。
 
「はぁ?!今日中??今何時だと思ってるんですかっ?!早くやらないといけないんなら、溜めこまずに徐々にこちらに渡して下さいって、何回言えばわかるんですかっ!!」
という私に、キョトンとした表情で見返してくる。
 
そして、
「なんでそんなに怒ってるんですか?」
と半笑いでバカにしたように言われ、私は脱力する。
 
そして必死で残業しながらその仕事をやっつけていると
「じゃあ、お先に失礼しま~す」
と、自分のせいで残業している部下の事など眼中になく、軽やかに帰って行く高機能上司。
 
それを見送りながら、「ああ、ドロドロ血がどんどん頭に上っていく。脳溢血で倒れたら、アイツから賠償金とれるんだろうか」などと考える悪意に満ちた私。
 
翌日、その高機能上司は私が必死で仕上げた資料を
「出来ました〜」
と、自分がやったかのように上司に提出。
私への感謝やねぎらいは皆無。
 
 
改めて思う。
一度くらい、前者の人と心穏やかに仕事をしたい。