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goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

アラブの商人と分業について

お昼ごはんは大体社員食堂で済ませる事が多い。

 
フードサービスの業者が入っているのだが、この社食に、「大丈夫か、この人?」と思わせるほどどんくさい人がいる。
 
ごはんを茶碗一杯よそうのに、一体何分(は言い過ぎだが)かかっているのだ?と思うくらい、スローなのだ。
 
しかも本人に、テキパキとこなして人を捌けなければならない、という気がどうもないらしい。
 
「○○さん、ごはんどれくらい?多めがいい?」
 
などといちいち訪ねつつ、「今日は大分暖かいですね~」などと世間話をしようとするので、どんどん人が並び始めて、収拾がつかなくなってくるのだ。
 
こちとらお腹が空いている上、待たされるハメになっているので
 
「そんなのいいから、早く早く」
 
と思うのだが、本人はいたってマイペース。
 
早くこなすよりも、愛想を振りまく方が大事だと思っているらしい。
 
この社食業者の方針なのだろうか?
 
いやいや、昼休みの時間は限られているので、そこはなんとかして欲しい。
 
食べ物を扱う業種の中でも、どちらかといえば、接客の質を追求する種類の業種ではないはずだ。
 
と考えているうちに、ふと思い出した。
 
アラブの商売人を相手に買い物をするときは、会話を楽しんで、時間をかけてどんどん値切っていくという話だ。
 
会話をしているうちに、店主の機嫌が良くなって、どんどん値段が下がっていくというのだ。
 
アラブの商人はおしゃべりが大好きなので、客が来たら座り込んで、お茶まで出してくれる。
 
客側はというと、店内のショーケースを物色しながらおしゃべりに興じるのだ。
 
しかし、せっかちな日本人にはどうなのか。
 
そもそも値切るという習慣があまり無いのと、買い物はただ物を買うだけと考えている人が多いと思う。
 
買い物に行って、そこの店主と会話を楽しむ余裕があるだろうか?
 
きっと、ゆったりとしたアラブ時間の中でのみ成り立つ買い物風景なのだろう。
 
もちろん、社食もそうではない。
 
しかも、世界的にも早食いで名を馳せている、日本の昼食時の社食である。
 
どんどん客がやってきて混雑するのだから、なるべくスピーディーに対応しなければならないはずである。
 
しかし、このおばさん、「えへへ、うふふ」と愛想を振りまくのに忙しく、手の方がまったく疎かになっているのである。
 
しかも、おそらく厨房の中で分担作業になっているであろう自分の持ち場が、一番疎かなのだ。
 
自分の担当であるごはんにそれだけ時間を掛けておきながら、奥のおじさんが炒めて皿に盛った青椒肉絲を、つまり、おじさんの担当である青椒肉絲を、モタつきながら客のトレーに乗せるのに必死で、これまた自分の担当である味噌汁が全くの手つかずなのである。
 
見かねたおじさんが、
 
「こっちいいから味噌汁やって」
 
といっても、おばさんは頑固にもニコニコしながら
 
「ああ、いいのいいの、私がやるから~」
 
とかなんとか言いながら、青椒肉絲をトレーに運んで来る。
 
いったい、いつになったら味噌汁がお椀に注がれるのか。
 
とうとうおじさんの堪忍袋の緒が切れた。
 
「いいから早く味噌汁やれよ!!」
 
たまにいる、こういう分業がわかってない人が。
 
私の仕事の場合は、初めから担当が決められているのでめったに起こらないが、仕事以外の、例えば清掃なんかだと起こりがちなパターンである。
 
雑巾がけをしていると、同じ所を雑巾がけしにくるバカがいる。
 
なぜ、誰もやっていない所をやろうとしないのだろう?