goru-goru綴り

日頃のもやもやを書き綴ります

ラインかメール

で、その食事会の当日。

朝いちでおばちゃんが

 

「goru-goruさん!goru-goruさん!」

 

とお茶当番でコーヒーを淹れている時に騒がしくやって来た。

何事かと思っていると、

 

「今日なんだけどね!一応◯時に予約してあってね!で、旧派遣さんがね、車で来るから店まで送ってくれるんだって!でね!その話、前に簡単にしか言ってなかったから、goru-goruさんひょっとしたら今日行くっていうの忘れてるかもしれないと思ってー!昨日メール送ったんだけどすぐに戻ってきて全然送れなくってね!何回も送ったんだけどー!アドレス変えてないよね?!ね?!」

 

と一気にまくし立てていた。

あー、そういう事かと思いながら

 

「ああ、携帯変えたからアドレス変わってるんだよね、わざわざ送ってくれたのにごめんねー。今日行くっていうのはちゃんと知ってたよ」

 

と答えた。

すると

 

「えーっ!えーっ!携帯変えたんだー!アタシ知らなかった!聞いてない!ね!アタシ聞いてなかった!メール何回も送ったのに全部戻ってくるし!電話番号知らないから電話もできないし、どうしようかと思ったんだよ!ね!聞いてなかった!ね!ね!」

 

とまた喚きはじめた。

そりゃそうでしょ。

言ってなかったもんね。

 

「あ、ごめんごめん。言うの忘れてたわ」

 

とは言ったものの、まぁ忘れていたのもあるが、おばちゃんと会社以外でやりとりする事など皆無なので、必要ないからそもそも教える気もなかったし。

 

するとおばちゃんは

 

「ちゃんと教えてねー!ねー!ラインでもいいし!ね!ね!」

 

とまた騒ぎ始めた。

めんどくせーな、しかも敢えて教えたくないから黙ってたのに。

と思いながら

 

「ああ、私ラインやってないから”今度”アドレス教えるわ」

 

とだけ適当に言っておいた。

今すぐ教えずに”今度”という前提で言っておいたのがミソである。

おばちゃんは

 

「うん!そうしてね!ね!教えて!ね!ね!」

 

と言っていたが、あれからすでに数日経っている現在、おばちゃんからの催促はない。

多分忘れてるんだろう。

 

なぜそこまでして携帯番号とアドレスを教えたくないのかというのには理由がある。

実はだいぶ前に必要があって両方ともお互いに教え合った事があるのだ。

それをおばちゃんは用が済んだら必要なしと消去してしまったらしい。

 

その少し後、おばちゃんが私の電話番号を消した事を知らずに急用で電話をした事があった。

その時におばちゃんが全然出なくて非常に困ったのだ。

翌日その旨を伝えると

 

「ああ、goru-goruさんの電話番号もういらないし消しちゃったから。知らない番号から何回も電話がかかってるなぁと思ったけど、変な電話だと思って無視してた」

 

とにべもなく言われたのだ。

 

はぁ?と思ったが、まぁそんなもんかもなぁと思って自分の住所録からもおばちゃんのアドレスと電話番号を消去した。

ところがある時、突然おばちゃんからメールが届いた事があった。

私だけ残業で忘年会に出られなくて、夜の9時頃にやっと仕事を終えて帰宅途中の電車でメールが届いたのだ。

 

「仕事もう終わった?皆で二次会やってるからそっちだけでも来られませんか?」

 

みたいな内容だったと思う。

もう帰りの電車に乗ってるんだから、無理に決まってんだろーが。

と思いながら

 

「今帰りの電車に乗ってるのでこのまま帰ります」

 

とかなんとか返事をしておいた。

つかおばちゃんなんで私のアドレス知ってるんだろうと思ったが、多分他の誰かから聞いたのだろうとそのまま放っておいた。

その翌日、おばちゃんの方から

 

「昨日メールしたのはね、営業の■■さんが、”goru-goruさんもう仕事終わって来れるかもしれないから連絡して”って頼まれてー、それでメールしたの!アドレスは消しちゃってたんだけど、前に貰ったメールがまだ残ってたから!電話番号はわからなかったんだけどメアドだったらわかったからメール送ったのー!」

 

とかなんとか話し掛けてきた。

ああ、そういうことね、まぁどうでもいいけどね、と思いながら

 

「ああ、そうなんだ。なんで私のメアド知ってるんだろうって思ったんだけど、誰かに聞いたのかと思ってた。メール貰った時は丁度電車の中だったから、もうそのまま帰らせてもらったったよ、仕事でしんどかったし」

 

と答えておいた。

するとおばちゃんは

 

「今度電話番号教えて!ね!ね!昨日みたいに急に連絡しないといけなくなったりするから!ね!ね!」

 

と言ってきた。

何言ってるんですかね、この人。

教えてあったのに消したの自分じゃん。

 

「ああ、電話番号ね、”今度”メモして渡すわ~」

 

と返事をして、現在も教えていないままなのである。

 

 

なんとも言えないお食事会終了

なんだかよくわからんが、物事がすっかり旧派遣さんを中心に回ってしまっている。

皆よっぽど旧派遣さんの事を気に入ったんだろうなぁ。

もうすっかり辞めてしまった人なのに。

 

前に記事でも書いた旧派遣さんを誘ってのお食事会が先日行われた。

おばちゃんがムール貝ムール貝と騒いでいた例の店である。

 

紆余曲折あって結局私も参加することになり、気乗りしないまま行った。

 

どこか別の場所に集合するのかと思っていたら、夕方旧派遣さんが会社に現れてギョッとした。

周りには内緒で旧派遣さんも誘っているはずなのに、旧派遣さんは他の人の顔も見たいからというので平然と事務所にやって来た。

これ、完全にヒンシュク買ってるでしょ。

他の部署で旧派遣さんと仲の良かった人もいるわけだから、その人からしたらなんで声をかけてくれないのかという話になるわけで。

相変わらずの旧派遣さんの思惑足らずに少々呆れつつも、仕事を終えて皆でムール貝の店に向かった。

 

店では一応コース料理を予約していたようだが、その中でも選ぶものがいくつかあった。

結局、全部旧派遣さんの要望が通っていてビックリだった。

中でもパスタかリゾットを選ぶ場面があって、”あーパスタ食べたい”と私はひそかに思っていたのだが、旧派遣さんがあのカワイイ声で

 

「あ、アタシぃ~、リゾットがいいですぅ~」

 

と言っただけで皆に意見を聞かずにサクッとリゾットに決まってしまった。

他にもチーズと何かを選ぶ場面や、アヒージョと何かを選ぶ場面にも旧派遣さんは大活躍で

 

「アタシぃ~◯◯の方がいいですぅ~」

 

と遠慮なしに発言し、おかげで注文はもめる事なく早々と決まってしまった。

私は旧派遣さんのこういう所に闇を見出しているわけだが、他の人は全く気にしていないようで、

 

「うんうん、旧派遣さんが食べたいならそれでいいよ~」

 

 

とばかりにすっかり旧派遣さん向けのメニューで決まった。

まぁ私自身基本は好き嫌いもないし、今回は韓国料理も出ない店だから別にいいか。

でもパスタ食べたかったなぁ~と、そこだけはちょっと心残りだった。

しかし、よく遠慮なく周囲に確認もせずにどんどん自分の要望を出すよね~。

まぁこれは、それを却下せずに聞いちゃってる側のせいでもあるわけだが。

 

で、色々と料理が運ばれてきたあげく、旧派遣さんが選んだ料理のほとんどが残ってしまっていた。

本当にそのチョイスで正しかったのか疑問でいっぱいになった。

 

特に私が心残りだったリゾット。

最終的に半分ほどが残ってしまっていた。

”ちょっとそれはないよね~”と思った。

派遣さんを見ると、すっかりリゾットに対する興味はなくなっていて、別の料理をほおばっていた。

 

派遣さん

 

「リゾット結構残ってるけど、旧派遣さんもう食べないの?」

 

と聞いた。

すると旧派遣さん

 

「あ、アタシもうさっき食べたんでいいですぅ~、今はこっちの食べてるんでぇ~」

 

と平然と言っていた。

リゾットがいいって選んだのアンダだよね?

”なんじゃそら”とムカムカしながら、もったいないので残りを食べておいた。

大皿で出てきて取り分ける料理ばかりで、旧派遣さんが気に入ったものはそればかり集中して食べるのですぐに無くなってしまい、私は結局食べられなかったものもいくつかあった。

後で気が付けば、結局旧派遣さんの食べ残しを片付ける役目になってしまっていた。

 

こういう所なんだよなぁ、私がイマイチ旧派遣さんの印象が良くないのは。

ちやほやされてる分もっと周囲に配慮せーよと。

他の人はこういう部分が気にならないのだろうか?

男性陣からは可愛くニコニコと愛想を振りまいていれば何をしても許してもらえるだろうが、私が一番不思議なのはおばちゃんなのである。

なにもかも旧派遣さんを優遇している状況で公平さのかけらもないのに、よくおばちゃんが黙ってるなぁと実は感心すらしているのだ。

それどころか、逆におばちゃんの方がやたらと旧派遣さんを可愛がっていて、何かというと旧派遣さんの名前を出している。

 

その食事会で旧派遣さんが新婚旅行に行った話をしていた。

意外にも他の人の反応が薄くて誰も質問しようとしなかった。

派遣さんを誘ったのはアンタらなんだからちゃんと相手しなさいよ、と思ったが誰も話を切り出さないので一応社交辞令でどこに行ったのか、どんな感じだったのかを興味が無いながらも聞いた。

 

「◯◯に行ってぇ~、◯◯を見たんですけどぉ〜、すっごくキレイでぇ~」

 

などと説明をしてくれたのだが、他の面々はそんなに感心している風もなく黙って聞いている。

つか、前の韓国料理の時もそうだったのだが、旧派遣さんがなぜか私の前に座っていた。

なんで絡まないといけなくなる場所に座ってくるんだか。

そういう配置のせいなのか、なんか皆反応薄くないか?と思いながら

 

「へぇ~、そうなんだー、いい旅行になって良かったね」

 

などと話していると別の誰かが

 

「あ、そうか、あれってあそこに行ったときのなんだ~、メールで送ってくれてありがとうね」

 

などと言っている。

するとおばちゃんも

 

「ああ、うんうん、ラインで送ってくれてたから知ってる知ってる」

 

などと言っている。

へ?と最初は思っていたが、どうやら私以外の人は皆ラインだのメールだので旧派遣さんとマメに連絡を取り合っているらしい。

 

ええー、なんかビックリ( ゜Д゜)

どうりで旧派遣さんが実家に戻ってくるだのなんだのと皆よく知ってたはずだわ。

派遣さんもちゃんと旧派遣さんとメアド交換をしていて、そのあたりの連絡のやり取りをしていたようだ。

で、この飲み会の店もわざわざ画像を添付して旧派遣さんともすっかりメールで打合せ済で、行くまで店の名前すら知らなかった私とは大違いだった。

 

どうりで皆あえて新婚旅行について質問しなかったわけだ。

私以外の人は既に知っていて、ある人などは旅行先の写メを貰っていたくらいなのだ。

 

つか、私だけすっかりのけ者になってるよね。

派遣さんから電話番号もアドレスも教えてもらってないし、まぁこっちからも教えてないわけだが。

 

というか、私だけすっかりそのグループの輪から外れてしまっているのに、なんで食事会や飲み会の面子に入れられているのかイマイチよくわからなくなってきた。

結局は日程が合わなくて行けない事の方が多いし、行ったら行ったでほとんど食べられるものがなさそうな店だったりで、もう全く楽しくなくなってしまっている。

なんか、最初から誘われない方が心穏やかに過ごせそうな気がするんだけどなぁ。

 

 

ひさびさの胡蝶蘭レポート

プラ鉢の株と素焼きの小さい鉢の株は10月下旬頃に花が全部終わったので、茎の根本から2節ほどの所で切って処分した。

素焼きの大きい方の鉢は11月の初め頃まで花が咲いていて、最後の花が終わってから同じく2節ほどを残して切った。

 

で、現在12月10日。

 

なんと、プラ鉢と小さい方の鉢からもう新芽が出ちゃってるんだよね~(^-^;

 

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上:プラ鉢の株

下:小さい方の素焼き鉢の株

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仕事の方がバタバタしていたのと、もう前の花を処分して安心しきっていた事もあって、乾いたら水やりをするだけでマジマジと観察していなかった。

 

素焼きの鉢の方は前に芽が出ていた場所の一段上の葉の間からニョキッと出ている。

が、プラ鉢の方は、なんと花が終わって切った茎の残っている節から出ているのだ。

 

う~ん。

初めてのパターンでよくわからんなぁ。

茎からも新芽が出るのかよ。

どうしたもんかなぁ( ̄▽ ̄;)

 

しかも、この間花が終わってやっと茎を切って処分したばかりなのに、連続で芽が出るのってどうなのよ。

前に胡蝶蘭サイトで”花が終わった後すぐに咲かせる方法”みたいなのが書かれていたが、知らないうちにそれをやっちゃってたって事なのかなぁ。

 

冬の間はゆっくり養生して春先から肥料を与えて来年の夏にまた満開、っていうのを想像していたのでちょっと狼狽(^-^;

 

なんか休めないうちにまた花が咲いちゃうなぁってカンジに。

花が咲いてる間は全然肥料をやっていなかったので、栄養も足りてないと思うんだよね。

 

これって冬だけど肥料をやった方がいいんだろうか。

すっかり正常なサイクルで成長出来ていたので油断していたが、また胡蝶蘭サイトとにらめっこだなぁ(ーー;)

 

つか、冬の間はゆっくり休んで欲しかったのに、なんで出ちゃうかね~。

また水やりと温度管理で悩みそうじゃんか。

 

開いた口、ふさがらない

先週のある日、朝いちでおばちゃんが

 

「ねぇねぇgoru-goruさん!今月の××日にムール貝のコース食べに行くんだって!◯◯さんが言ってたよ!goru-goruさんも行けるよね?!大丈夫だよね?!ね!ね!ね!!」

 

と聞いてきた。

あーホント朝から騒がしい人だ。

しかも朝一番で話す内容がそれですか、と半ば呆れながらも

 

「ああ、××日くらいだったら別に忙しい時期でもないから大丈夫だと思うけど」

 

と答えると

 

「ホント?!あー良かった!なんかね、◯◯さんが知ってる店でムール貝のコースがあってね、美味しいから行こうって事になって~…」

 

などと説明してくる。

 

「へぇー、ムール貝のコースなんて珍しいね。ムール貝づくしなの?」

 

と、最初から最後までムール貝ばっかってどうなんだよと思いつつ聞いてみた。
すると、

 

「え?え~っと…うーん…なんか、アタシも前にその店行ったことあるんだけどー、ムール貝のコースなんか無かったような気がするんだけどね、でも◯◯さんが”ムール貝のコース”って言っててねー!で、その日ちょうど旧派遣さんがこっちに戻って来るんだって!だから旧派遣さんにも声かけてて皆で行こうって事になってて~、おじさんもこっちの事務所に来るって言ってるし~…」

 

だって。

ああ、なるほどな。

そういう事なのね~。

つか、この人たちいつまで旧派遣さんを引きずる気なんだろうなぁ。

その店も旧派遣さんが行きたいって言ったのかねぇ。

 

で、よくよく聞いてみるとどうやらその店というのが結構離れた場所にあるらしく、歩いて最寄り駅まで行くのがなかなか大変そうな場所にある。

それってどうやって行ってどうやって帰れっつーんだよ。

要は、職場方面から離れていて不便ってことは、旧派遣さんの実家に近いってことなんだよね。

なんだかなぁ。

と、イマイチ気乗りしないままおばちゃんがはしゃいでいるのを横目で見ていた。

 

一番不思議なのは、おばちゃんって辞めた後も会って嬉しいくらい旧派遣さんと仲良かったんだろーか?

まぁ私が2人ともと仲良くなかったから、あの2人がどこまでの仲なのかはよくわかっていないだけかもしれんが。

 

そのおばちゃんがはしゃいでいた翌日、また朝いちでおばちゃんが

 

「ねぇねぇgoru-goruさん!昨日ムール貝行くって言ってたでしょ?!あれ日にち変更なんだって!」

 

と言ってきた。

ふ~ん、あ、そう。

変更でもその辺りの日だったら行けるし、もっとズレて月次決算に差し掛かったら行けないだけだし、別にどっちでもいいかなぁと思いながら

 

「ああ、そうなの。いつになったの?」

 

と聞くと、

 

「最初に言ってた日の前の日に変更なんだって!」

 

だって。

一日ズラしただけかい~と思いながら

 

「あー、前日にズラしたんだ。なんかあったの?」

 

と聞くと

 

「◯◯さんが、最初に言ってた日が内部監査の日っていうのすっかり忘れてたんだってー!」

 

だって。

 

は?
普通忘れますかね、そんな一大イベント。

部署によって内部監査の日が違うので、他部署の日程までは私も把握していなかったが、どうやら丁度その日が◯◯さんの部署の内部監査に当たっていたらしい。

 

本社からゾロゾロと大勢やって来て、夜には管理職連中と繰り出すはずなので、そりゃ無理だろうな。

それを忘れるとはよっぽど旧派遣さんとのお食事会が楽しみだったんだろうなぁ。

あんなロクに仕事という仕事をしていなかった人、なんでそんなに惜しまれつつだったのか不思議でならない私は、さらに謎でいっぱいになってしまった。

 

で、結局は前倒しで前日に変更て。

派遣さん、前日に帰ってきてるのかいな。

まぁあまり気にしない事にしよう。

と思っていたらおばちゃんが

 

「でね!昨日”ムール貝のコース”って言ってたんだけど、”ムール貝のコース”なんじゃなくて、コースの中にムール貝の料理が入ってるっていう意味なんだって!」

 

だって。

・・・・・・・・・・・・・・・・

まぁそうだろうなぁ。

最初から最後までムール貝って結構キツそうだしなぁ。

と思っていたらおばちゃんがすかさず

 

「アタシじゃないから!ムール貝のコースって言ったの◯◯さんだから!アタシも最初聞いたとき変だと思ったんだよね、でも◯◯さんがそう言うからそうなのかなぁと思って!アタシは違うと思ってたから!!」

 

だって。

はいはい。
そんなのどうでもいいって。

だれも「アンタ、昨日”ムール貝のコース”って言ってたじゃん!!」なんて責めないわ。

アンタじゃあるまいし。

などと考えつつ

 

「あ、そうなんだー。で、前日になったんだね、うん了解~。でも場所が遠いんだよね?どうしようかなぁ」

 

と言うと、おばちゃんは

 

「おじさんとか一緒だし、タクシーで行けばいいんじゃない?!誰かが便乗させてくれるから大丈夫だって!!」

 

と言いながらサーッとどこかへ行ってしまった。

本当にそういうところが適当で無責任なんだよなぁ、この人。

などと思いながら席に戻った。

 

おばちゃんは飲み会の日は必ず自転車で通勤してくる。

おばちゃんの自宅というのが意外と便利な場所にあって、どこからでもだいたい自転車で行ける均等な距離の場所にある。

自分がそうだから、他の人の足の不便さをあまりわかっていない所がある。

行きは皆と一緒に行くにしても、他の人とは反対方向になってしまう私はどうやって帰れっつーんだよ。

 

どうしたもんかなぁ、と考えていたその日の午後に営業の若手の男性社員が話しかけてきた。

 

「goru-goruさん、今年の忘年会の事なんですけどね、今年は全体で大々的にやるのは控えて、部署ごとにやろうかって話になってるんですよ~」

 

と言う。

へぇ、そうなんだ、と思いながら「ふんふん」と聞いていると

 

「で、ウチの部署と支社長とgoru-goruさんのところと、あと◯◯さんのところとおばちゃんもウチの方で一緒にって支社長が言ってるんで、合同でやろうかと思ってるんですよ~。◯◯日で予定してるんですけど大丈夫ですか?」

 

と聞いてくる。

え~、よりにもよってオタクの部署とですか~、ゲンナリ

この話し掛けて来た若手社員くんは感じの良い好青年なのだが、この彼と同じ部署にいる先輩や上司連中がクセの強い人ばかりで私は苦手で普段あまり接していないのだ。

 

というかさー、◯◯さんが旧派遣さんも誘って行くって言ってたのと日が近いんだよなぁ。

で、どっちも会費集めるやつなんだよ。

単なるパートのおばさんには厳しい出費だわ。

是非どちらか片方だけに参加って事にしたい。

 

というわけで、「よりにもよってだけどいかにも会社の忘年会」の方に参加することにして、◯◯さんが画策している個人的な飲み会はパスする事にしよう。

 

それを伝えるべく、翌日の昼休みに◯◯さんに

 

「◯◯さん、忘年会の話聞いた?」

 

と尋ねてみた。

◯◯さんは

 

「え?忘年会?」

 

といかにも知らない風に言っていた。

 

「昨日▲▲くんが言ってたんだけど、今年の忘年会は全体でやらずに部署ごとでやるんだって」

 

というと、◯◯さんは

 

「ああ、それは知ってるよ。それぞれ部署単位でやったらいいんでしょ?」

 

という。

どうやらそれは知っているらしい。

 

「それで、ウチと◯◯さんのところは▲▲くんの部署と一緒にやろうって支社長が言ってるんだって。支社長も一緒だからって」

 

と言うと、どうやらその話は◯◯さんも聞いていなかったようで

 

「え?そうなの?それは聞いてないよ」

 

と言う。

 

「▲▲くんがそう言ってたから聞いてみたら?でさー、おばちゃんから聞いたんだけど、◯◯さんどこかで飲み会だか食事会だかやるって言ってたでしょ?私、会社でやる方に行くから◯◯さんが行くって言ってたやつは止めておくよ。予算的に厳しいし、店の場所も遠くて行き
帰りしにくそうだからまた次の機会にね」

 

と返事しておいた。

すると◯◯さんはちょっと微妙な表情で考えていた。

そして

 

「えっと、それぞれの部署でやったらいいんだよね、忘年会?」

 

とまたこちらに尋ねてきた。
まぁ私に聞かれてもよくは知らないのだが、▲▲くんの話ではそういう話だったよね。

と思ったので

 

「そうなんじゃないの?▲▲くんの言い方では。私はどういう経緯で今年そうなったかまでは知らないけどさ。で、なんでかは知らないけどウチと◯◯さんのところは▲▲くんのところと合同だよ。私もその日大丈夫か聞かれただけで詳しくは分からないから▲▲くんに聞いてみてよ」

 

と言うと、◯◯さんは

 

「あ~・・・、そうかー・・・」

 

と沈んだように答えていた。

おそらく、私の推測だが◯◯さんは各部署で忘年会をすると聞いて自分の部署の忘年会として旧派遣さんも誘ってやろうとしたんじゃないかと思うんだなぁ。

ところが支社長の意向で営業の方の部署に組み込まれてしまったから考えこんじゃったんだろうな。

 

まぁ、旧派遣さんを誘ってのお食事会はそれはそれとしてやればいいんじゃね?

他の人も余裕がある人は参加するだろうし。

私は◯◯さんの方を断る口実が出来たので丁度良かったな。

 

 

皆が皆同じように思ってるわけでもなかった

派遣さんが辞めて2、3日経った頃、派遣さんが持って来てくれたお菓子の詰め合わせがまだまだ残っていて、休憩室にはずっと置かれている状態だった。

社員はそれぞれ休憩時にちょこちょことつまんでいた。

私も休憩がてらお茶を汲みに行ったついでに食べていた。

 

その時一緒になった営業の男性社員が、派遣さんが置いて行った手紙を読んで

 

「こんなの何ヶ月しかここに居なかったから言えるっていうだけだよなぁ。イヤな目に遭ってないし、仕事は楽だし周りからはチヤホヤされるしなぁ。本人は相当楽しかったみたいだけど、何年もいたらこんな感想になるわけないって。俺なんかやめる時にムカつくやつ殴ってから辞めようってマジで思ってるもんな~」

 

と、言っていた。

他にも営業の社員が2人いて、

 

「あー、そうだよな~」

 

と口々に言いあっていた。

 

マジか。

アンタらがまさに派遣さんの事チヤホヤしてたんじゃないんかい。

と思っていたのだが、どうやら全員がそういう目で見ていたわけではないらしい。

全員が派遣さん派遣さん言っていて、辞めるのを惜しんでいるのかと思っていたので、その営業の社員たちの会話にちょっと驚いた。

 

なんか意外だなぁとその時は感じたのだが、結局は派遣さんに手厚かったのは極々一部の人だけで、ほとんどの人はそんなに関心持ってないっていうかなんというか。

 

で、派遣さんが辞めてから5日ほどが過ぎた頃、たまたまお茶当番だったので休憩室でお茶を沸かしたり洗い物をしていた。

時間は丁度おやつ時かな~という時間帯だった。

その時、事務所の方からワイワイと声が聞こえてきた。

 

営業の管理職の声で

 

「お客様だから丁重に応接室にお通しして~、ワハハハ」

 

などと冗談っぽく言って笑っている声が聞こえてきた。

なんだろうな、本社あたりから誰か訪ねて来たのかな、と思った。

 

しばらくしてからガヤガヤと2、3人がしゃべりながら休憩室に向かって来た。
誰が来たんだろうなぁ、と思っていると、

 

「あー、こんにちは~」

 

と言いながら辞めた元派遣さんが入って来た。

 

えええー・・・( ゜Д゜)

辞めてからまだ1週間も経ってないのにもう来たの?

 

と驚きながら

 

「えっ?ああ、お疲れ様です~…。歩いて来たの?暑かったでしょ~」

 

と言うと、

 

「はい~、すっごく暑かったですぅ~」

 

と無邪気に返してくる。

いやいや、ついこの間大々的に送り出してもらったばっかりなのに来るの早くないですかね?

 

よくよく聞くと、クリーニングした制服を返しに来たらしい。

ああ、そういう事かと思ったが、制服をわざわざ返却させてるとか意味不明。

新上司さん、そういうところが本当に気が利かないのだ。

 

制服といっても作業服だという事もあって、使い回しはしていない。

返されてもどこに保管するんですかー。

しかも、小柄な派遣さんのサイズを次に誰が着るんですかー。

というわけで、返却されても困るっつーかなんつーか。

 

そんな事を何も考えずに新上司さんは派遣会社の担当者にクリーニングしてから返却するように言ったんだろうなぁ。

それをわざわざ持って来てくれたらしい。

 

そんな説明を聞いている間におばちゃんがドンドンと事を進めていた。

見ると、来客用のアイスコーヒーをわざわざ来客用のグラスに注いで元派遣さんに出していた。

うわ~、本当に来客扱いするんだなぁ、と呆れた。

 

で、もっと驚いたのは、自分たちもドサクサに紛れて来客用のアイスコーヒーをジャンジャン注いで飲んでいた。

まぁそこはさすがおばちゃんだわ、と感心してしまったのだが。

 

そうこうするうちに、普段派遣さんと仲の良かった人などが休憩室に集まってきて、おやつを食べながら一緒に輪になっておしゃべりしていた。

新しく入った派遣さんも一緒にその場に居たのだが、皆が元派遣さんを持ち上げてワイワイ賑やかに騒いでいたので、なんとなく置き去りにされている感じに見えて気の毒になってしまった。

 

私は特に元派遣さんとはそう親しくもなかったので、早々にその場を退散して席に戻った。

事務所に戻ると、大半の社員が席で黙々と仕事をしていた。

いつも「派遣さん派遣さん」と仲良くしゃべっていた営業の管理職などは、特に話しに行く事もなく席で仕事を続けていた。

 

こともあろうに、元派遣さんの上司である◯◯さんなどは、元派遣さんがまだいるにもかかわらず「じゃ、オレ今日は半休だから帰るね~」と行ってさっさと帰ってしまった。

ええ~、何その扱い・・・( 一一)

なんか逆に元派遣さんが可哀想になってしまったわ。

 

結局、輪になっておしゃべりしていた人たちもさっさと席に戻ってしまって、相手をしているのは元派遣さんに仕事を教えていたおじさんだけになっていた。

おばちゃんもさっさと席に戻っていてビックリした。

派遣さんが帰る時、おじさんだけが最後に見送っていたようだった。

 

いる間は手厚く対応するけど、辞めてしまった人の事なんかどうでもいいっていう風潮なんだよなぁ。

「また来ま~す」と言って帰っていったらしいが、こんな雰囲気だったら私ならもう来ないかなぁ。

 

のり問題

本当にしょうもない話なんだけど、書かずにはおれないこの問題。

だいぶ前にもチラッと記事中に書いた事があると思う。

職場で使うスティックのりの話である。

 

私は仕事上のりを使用する事が多い。

小さいサイズののりではすぐに無くなってしまうし、広い面に塗る事が多いのでジャンボサイズののりを使っている。

まだ上司がロボットだったある時、そのジャンボサイズののりの在庫がなくなってしまったので、発注しようとした。

注文書をロボットに見せると、

 

「事務用品置き場にのりの在庫いっぱいありましたよ。それが無くなってから発注してください」

 

と言われて、ジャンボのりの注文申請は却下されてしまった。

事務用品の在庫を置いてあるキャビネットを覗いてみると、小さいサイズのスティックのりが箱買いで大量に置かれていた。

いや、これ小さいから使いにくいんだけどなぁ。

この小さいサイズののりは、おばちゃんが自分で使いやすいサイズのものを勝手に大量発注して置いてあるものだ。

私の方で小さいのりを使っても良いが、こんな小さいサイズだと2、3日で1本使い切るだろうなぁ。

ちょっと使用量が多い日だと1日で使いきるかもなぁ、というくらい私はのりを使う機会が多い。

そういう仕事をあてがわれているからしょうがない。

 

で、その小さいのりを使うかどうしようか考えていたらおばちゃんが通りかかって、

 

「それ!アタシが使うのに買ったやつだから!アタシ、契約書作るのに小さい方が使いやすいから!だから!」

 

とかなんとか言っていた。

一応、ロボットに言われた事を説明して

 

「私、小さいのりだったらすぐに使い切って無くなるの早いと思うけど、使っていいかなぁ?」

 

と言うと、

 

「えーー?!そんなのアタシが使う分がなくなるから困るーー!そっちで大きいの頼んだらいいじゃん!」

 

と返してくる。

だからさぁ、話聞いてなかったんかい。

小さいのがなくならないとジャンボサイズ買わせてくれないんだってば。

 

「いや、小さいのがいっぱいあるからジャンボのやつ買えないんだよ。小さいの使ったらダメって言うんなら今度おばちゃんの方でジャンボサイズののりついでに頼んでよ。おばちゃん、上司に申請しなくても買えるんでしょ?」

 

と言うと、

 

「えーー?!アタシその大きいの使わないから関係ないもん!自分で頼んだらいいじゃん!」

 

と返してくる。

いやいや、言われた事務用品を発注するのがアンタの仕事でしょーが。

自分が使うかどうかは関係ないだろその場合。

しかも、一体誰のせいでジャンボのりが買えない状況になってると思ってんだよ、聞いてんのか人の話を。

ゲンナリしつつも

 

「じゃあさ、この小さいやつの在庫が残り少なくなったらすぐにジャンボのやつ発注するからさー、私が発注したあとにそっちで小さいの発注するようにしてよ。とにかく、一回在庫を減らした状態にしないとロボットがOK出してくれないからさー」

 

と言うと、

 

「ええーー!?!?アタシだってのり使うんだから、在庫が減ったら好きな時にすぐ発注する!在庫がなくてすぐに使えなかったら困るじゃん!!」

 

とお怒りモードで言う。

つかさー、アンタって私ほどのり使ってないじゃん。

それなのに、20本入りのを3ケース一度に注文してて、そりゃロボットも在庫あまってるって言うわ。

 

「どうせ発注したら翌日には届くんだから、何本か残った状態で頼んでも間に合うじゃん。そんなにすぐすぐ無くならないでしょ」

 

と言うと、

 

「アタシ、関係ないから!自分が頼みたい時に頼むから!」

 

と言われて、結局話し合い(?)は決裂して終わり。

つかさ、じゃあ私は一体どののりを使ったらいいわけ?

ジャンボは買ってはならぬとロボットに言われ、小さい方の在庫も使うなとおばちゃんには言われ。

これってただの意地悪じゃんか。

なんかさ、ホント仕事を優先的に考えられない人たちが揃いも揃ったりなんだ
なぁと呆れてしまった。

小さいのりの在庫が多すぎると思ったら、ロボットがおばちゃんに注意してジャンボサイズも合わせて買うように指示するべきだし、おばちゃんはおばちゃんで自分勝手に事務用品頼み過ぎなんだから控えるのと、自分が使わないから却下とかあり得んだろ。

事務用品の発注の仕事してるんだから、頼まれたらすぐに発注せえよと。

だが、そこで整わないのがこの会社なんだよなぁ。

 

しょうがないので、ロボットが留守の隙に高機能さんに了解をもらってジャンボのり10本入りを1ケース購入する事に成功。

おばちゃんではないが、私だけが使用するものとして事務用品のキャビネットではなく自分の机の引き出しに隠し持っていた。

 

ある時、社員の一人が私がジャンボサイズののりを使っているのを見て

 

「goru-goruさん、ジャンボのり使ってるじゃないですか、どこにあるんですか?」

 

と聞いてきた。

 

「え?のりだったら事務用品のキャビネットにいいっぱい置いてあるよ?」

 

と答えると、その社員は

 

「あそこにあるのって小さいやつばっかじゃないですかー。あれ使いにくいんですよね~。オレもデカいやつ欲しいんですけど」

 

と言う。

 

「おばちゃんにデカいの頼んでよ。私もジャンボじゃないと全然こと足りなくて
さー、おばちゃんに言ったんだけど自分は使わないからって頼んでくれないし。
しょうがないからロボットがいない時に内緒でこっそり発注してるんだよね」

 

と言うとその社員は

 

「えー、そうなんですか、じゃあオレがおばちゃんに言っても頼んでもらえないですよね?」

 

と聞いてくるので、

 

「いや、大丈夫でしょ、おばちゃん、私以外の人のはちゃんと聞いて頼んでくれると思うよ?」

 

と答えておいた。

が、その社員は

 

「いやー、前におばちゃんに言った事あるんですけど、結局あの小さいのが大量に届いてたんで、デカいのは買ってもらえないのかなぁと思ってたんですよね」

 

と言う。
えー、おばちゃん言われた通りに注文してないんか~、と思っているとその社員が

 

「つかgoru-goruさん、そのジャンボのり、在庫まだ持ってるんですよね?1本もらえません?」

 

と言ってくる。

えー、次いつロボットが留守にして注文できるかわからないし、なるべく在庫を減らしたくないんだけどなぁと思いつつも、頼み込まれてしょうがなく1本渡した。

その社員は「やった!ラッキー!」などと言いつつ席に戻って行った。

 

それからしばらくして、別の社員が

 

「goru-goruさ~ん、デカいのり持ってるらしいじゃないっすかー、オレも1本欲しいっす」

 

と言ってきて、前の人に渡してこの人にあげないワケにもいかず、しょうがなく1本渡した。

これが4、5人続いて、在庫が一気に減ってしまった。

つかさー、こんな状態なのに、おばちゃんが頑なにジャンボのりを発注しないって一体どういうワケなの?

 

で、このやり取りから2年ほどが経つが、おばちゃんが頼んだのりの在庫がやっと2箱に減ったくらいだった。

2年かけて1箱使うかどうかのペースなのに、なんで3箱も頼んでるんだよ、とムカムカしていたら、ある日また在庫が3箱に増えていた。

おばちゃんが追加で1箱注文したらしい。

この人の在庫管理って一体どうなってるんだろーな。

 

そういえば似たような人がいた

これも先月の終わり頃に書きためていた記事。

なかなかアップできずにそのままになっていたが、今日上げておこう。

 

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もう十数年前になるが、派遣で勤務していた時に、後から入って来た別の派遣社員が似たようなタイプだった。

秘書の仕事というわけでもないのに上司にずっとついて行動していて、いつもキャッキャと騒いでいる人だった。

 

その会社は週に一回全体朝礼があり、それ以外の日は各部署ごとに簡単に朝礼を行っていた。

いつもその簡単な朝礼のときはその部署の部長が仕切って皆の前に立って朝礼を行う。

他の社員はその部長に向かう形で立って話を聞いているのだが、ある日からその派遣社員が部長の横にお付きのように立って、皆を見回すように朝礼を行うようになって周囲がドン引きした事がある。

 

何、あの人??

みたいな。

部長が特に「横に立っていなさい」と言ったわけでもなさそうだった事に一同さらに驚いた。

 

そんなある日、その派遣社員が終了時間になっていない3時だか4時だかに突然

 

「じゃ、お先にしつれいしま~す」

 

と言って帰った事がある。

なんかよくわからんが、今日は早退する予定だったんだろうと思っていたら、その派遣社員が所属する総務のお局社員が

 

「ねぇgoru-goruさん、派遣社員さん今日早退するって聞いてた?」

 

と尋ねてきた。

そんな事は全く知らなかったので、

 

「いえ、知りませんけど・・・お局さん、聞いてなかったんですか?」

 

と驚きつつも聞き返すと

 

「そうなのよー、何も聞いてないのに急に帰ったからビックリしちゃってさー。ちょっと課長と部長に聞いてみるわ」

 

と言って去って行った。

 

で、そのお局さんは戻ってくるなり

 

「課長も部長も知らなかったって!ちょっとビックリじゃない?誰にも言わずに勝手に帰っちゃったよあの子~。何考えてんだろ?もう一回課長に注意してもらうように言ってくるわ!」

 

と言ってまた去って行った。

しばらくしてお局さんがまた戻ってきて

 

「課長に言ったらさ、”まぁ今回はいいじゃない~”だってー!”今後も勝手にそんなことされたら困ります!”って言っておいたんだけどさ、ちょっと非常識だよね?頼もうと思ってた仕事もあったのに、ほんと困るわ~」

 

とグチッていた。

そりゃビックリするわ。

言わずに勝手に帰るのにもビックリだけど、”まぁいいじゃない”って一体なんなんだよ。

 

その派遣社員も、タイプがなんとなく今の派遣さんに似ている。

誰にでも愛想良く振る舞うので傍からの印象はすこぶる良いのだが、キッチリ仕事をしているようにはあまり見えないという・・・

高めのカワイイ声でウフフッ、エヘッなどと可愛く笑うので、おっさん連中は何をやっても許す空気になっていたが、その会社にはちゃんと注意するお局が多数居たおかげで、割と礼儀や規則は保たれていた。

なので、その派遣社員はその会社では浮きまくっていたわけだが、その後長続きせずに数ヶ月で辞めていった。

一体何だったの、あの人?

 

その時の派遣社員と今の派遣さんには共通点がある。

 

まず、ロングヘア。

どっちも髪が腰くらいまであるゆるふわパーマで、その時の派遣社員は頭頂部あたりでお団子にまとめていて、あごくらいまである前髪をゆるく垂らしていた。

つまり、まとめているのにカジュアルというかだらしないというか、いつも休日のまとめ髪のような髪型をしていた。

対する今の派遣さんもロングで後ろのかなり上の方でポニーテールにしている。

が、同じくあごくらいまである前髪を、センターで分けてダラッとそのまま下ろしている。

後ろで縛っているわりに、これも休日に適当にまとめたようなヘアスタイルであ
る。

 

で、小柄で細身。

身長が低くて華奢で痩せている。

高くてキレイで可愛い声をしている。

その声でおっさん連中から何を言われてもウフッ、エヘッと笑う。

オヤジギャグを食らっても、上手に付き合って「ウフフフッ、エヘヘッ、アハッ」と笑ってあげるのでそれはそれはおっさんは嬉しいだろう。

 

そして、これがかなりの決め手だと思うのだが、ブサイク。

顔立ちだけ見ると、はっきり言って完全にブスな方寄りである。

その十数年前にいた会社に物凄い美人がいた。

営業事務の人で愛想も良く優しい人だったのに、なぜか男性社員の人気がイマイチだった。

美人すぎると近寄りがたいって本当なんだなぁとつくづく思ったよ。

 

しかも、当時の派遣社員と今の派遣さんって顔立ちがなんとなく似てるんだよ。

いわゆる和風で一重の小さい目、他のパーツも小ぶりでのっぺりした顔である。

一度見ただけでは覚えにくい顔というか、印象が薄い顔というか。

 

そういった事を総合して考えると、顔かたちではなくて雰囲気が良ければ得をするんだなあとつくづく思ってしまったよ。

でも、職場でそういう判断価値を使われると、”ブサイク”以外上の条件に全く当てはまっていない私としては、一体何で勝負すればいいんだかサッパリわからないよね。

毎日堅実に仕事をこなしていても誰も褒めてくれないしなぁ。

やっぱり女性は愛嬌、とかで判断しているこの職場には色んなハラスメントが飛び交ってるんだよ。